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Day of Hope「希望の日」の到来は間近!

十善戒を味わう

2017-08-22 16:30:42 | 幸福な世界を実現するために

世にどのような宗教や思想、理念があったとしても、その真理や理念が最終的に人々に受け入れられてその本来の使命を果たすことが出来るかどうかと言うのは、その真理自体の内容もそうではあるが、その理念を実行しいてるという団体や人々の倫理観や価値観によるところが非常に大きいと言うことがわかります。

実際日本の国には古代から今に至るまで様々な宗教や思想、理念がもたらされましたが、それが定着したものもあれば、一時大きな影響を与えながらも、衰退して言ったものもおおくあります。長い歴史の中で蓄積された文化や宗教、理念、価値観と言ったものが人々の心や生活を作り上げてきました。

日本人が持つ伝統的な価値観があります。その中の一つである「十善戒」について取り上げてみました。


十善戒

仏教特に真言宗ではこの十善戒を法事の時や日常のお勤めの時に般若心経などとともに唱えます。四国八十八か所のお遍路でも唱えて回ります。弥勒菩薩像で有名な京都太秦の広隆寺にもあるので見た人も多いでしょう。

弟子某甲 (でしむこう)盡未来際 (じんみらいさい)仏陀の弟子たる私は、未来の果てが尽きるまで、

  • 不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を傷つけたり殺したりしない。

  • 不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。盗まない。

  • 不邪淫(ふじゃいん) 不倫など道徳に外れた男女関係を持たない。

  • 不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。でたらめを言わない。

  • 不綺語(ふきご) 中身の無い無益な言葉を話さない。

  • 不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。悪口を言わない。

  • 不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。

  • 不慳貪(ふけんどん) 物惜しみせず、無暗にほしがらない。

  • 不瞋恚(ふしんに) 激しい怒りをいだかない。

  • 不邪見(ふじゃけん) 邪(よこしま)なものの見方や考えを持たない。

 最初の3項目は行いに関すること、次の4項目は言葉遣いや発言に関すること、最後の3つは心持や心の在り方に関することです。
真言密教では「身」「口」「意」と言います。身体を通して、口を通して、意識を通して過ちを起こさない日々の務めが私たちを幸福に導きます。
逆にこれらを間違えばそれらが因となり、相応の果を被ります。
こうやってブログに記事を書きながら、それは言論ですから、盲語や綺語や悪口、両舌の間違いを犯さないように心がけることが大切だと思わされます。特に宗教者は宗派を問わず、これらのことを大切にする心がけが必要ではないでしょうか!
 
 
 
この言葉を唱えながら間違った行いや、発言、行動を慎むことを教えています。とても大切なことですね。
  モーセの十戒とも似てますね。まずはこのような心掛けを大切にして日々歩むことが幸福への近道だと思います。

参考までにモーセの十戒を挙げてみましょう。

カトリック教会・ルーテル教会の場合次のようになっています。(Wikipedia )より

わたしはあなたの主なる神である。

  1. わたしのほかに神があってはならない。
  2. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
  3. 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
  4. あなたの父母を敬え。
  5. 殺してはならない。
  6. 姦淫してはならない。
  7. 盗んではならない。
  8. 隣人に関して偽証してはならない。
  9. 隣人の妻を欲してはならない。
  10. 隣人の財産を欲してはならない。
真言宗で教える「十善戒」と同じような項目がありますね。旧約聖書に記された十戒や仏教の十善戒は共通する普遍的価値で繋がっていたと考えられます。人が人として生きる上において守るべき普遍的原則がそこにはあると言うことがよくわかります。