お父様は何故、一見するとお母様や側近たちによる報告を真に受けていかにも騙されたかのごとき言動をとられたのだろうか?お父様の本意は何だったのだろうか?それまでのお父様は顕進様を信頼し、すべてを任せて世界摂理を進めるように指導しておられた。にもかかわらずである。何故にお父様は180度逆転するような決定を下され、顕進様をいかにも側近たちの報告が事実であるかのごとく認識されて顕進様の解任や摂理の表舞台からの撤退を指示されたのであろうか?どう考えても疑問が残る。
確かに、2008年から2009年にかけてのこのころ、顕進様への逆風は極めて激しいものであった。アメリカにおいては顕進様が留守になると、これらの勢力が動き出し、様々な策動を続けていたと当時のアメリカを知る食口が言っていた。
お父様が摂理を完成させる段階に来ていたということは、それだけサタン側にしてみれば最後の末路を迎えていたということになる。
サタン側の最後の発悪がこの時起こったと思えば、当時の状況を理解することができる。
父子協助時代が完成し、顕進様が完全にお父様の後継としてすべての実務を取り仕切るようになれば、もはやサタン側は何等そこに付け入るスキはなくなってしまう。なんとしてもサタン側は顕進様の後継を阻止しなければならなかった。そしてサタン側の本性として最後の手段も考えられていたに違いない。その手段とは顕進様の存在を完全に抹殺する方法である。その権威を踏みにじることだけではない、その存在自体を地上から一掃しようと企てたとしても不思議ではない。
顕進様追放に向けたサタン側の手段や方法を見れば、そこには宗教的、倫理的、道徳的な何物も感じられない。権力を維持し、奪取するためにはあらゆる手段を講じて来た、そう韓国朝鮮の王朝時代の権力争いそのものの図式がそこにはあったのである。
王子をさえ殺害し、その命を絶つ行為が如何ほどあったか!歴史的にサタン側が取って来たあらゆる手法がそこには繰り広げられてきたのである。
真のお父様がなぜ長子の立場の顕進様を追放されたのかその目的の第一は長子顕進様の命を守るためであっただろうということは想像に難くない。お父様はサタン側勢力の手の内に会って最後生命維持装置を外されるかというような事態にまで陥ったのである。サタンがもし神の国の実現を絶対死守しようと思えば、父子協助時代の父子のうちどちらを優先して其の存在を抹殺しようとするだろうか!親よりも子の方を狙うであろうことは当然である。
そこでお父様は自らサタン側勢力に騙されるふりをして、長子をその手の中から脱出させられたと考えられる。当時の状況からみて、お母様も兄弟たちも反対に回るその中でお父様と顕進様は完全に孤立状態に立たされていた。多くの食口たちは教会指導部のいうがままで事実も事態も知らない。このままでは父子もろとも抹殺されかねない状況に瀕していたのである。
その後お父様は顕進様のもとに食口たちが行くことも抑制された、それは顕進様に同情するふりをして刺客を送ることも十分あり得る当時の状況だったのである。
これらのことは考えすぎであろうか?そうではない。歴史上にサタン側に立った者たちが常套手段として用いた手法は人間的な方法でなかったことはお父様は百も承知であったのである。
お父様は逆理の法で、顕進様に敢えて困難な親からも見捨てられるような道を行かせられたという見方もある。確かにその一面もあると思う。ただし、すでに顕進様はお父様の心情や苦難を十分すぎるくらい理解されていた。そういう心情をすでに相続されている顕進様であることを十分承知の上で、顕進様追放の最終的手段を取られたのではないだろうか。
すでに顕進様が教団主力から離脱されて7年を過ぎ8年目、9年目を迎えている。今それらのすべてが明らかにされて行っている。
それから顕進様の逆理の道、その目的の一つはお母様と兄弟たち、統一家のすべての祝福家庭救済の目的があったであろうことを知ることができる。そのことはあらためて記してみたい。