金容成のブログに引用されたお父様のみ言から読み解く”真実” (雪風さん)
25(終わり) 2009年6月~ ルビコン川を渡る
ある重大な行動を起こす時に使われる。もうあとへは退けないのだ、という決意が込められている。(以下、ヤフーの辞書より)
ルビコン川は古代ローマ共和政時代の、属州ガリアとイタリアとの境の川。前四九年、ポンペイウスとの対決を決意したカエサルが「賽(さい)は投げられた」と叫び、元老院令を無視して渡河したという故事で知られ、重大な行動に出るたとえとして「ルビコンを渡る」と用いられる。参考リンクhttps://ameblo.jp/cp21/entry-10026306266.html
お父様は6月5日に真の家庭内の難しさを吐露されながら、真の家庭の全ての傷を癒して天宙安息圏の絶対性、愛のお父様の種が定着することのできる祖先の基となる定礎石を置くことができなかったと嘆かれ、お母様が遅くとも2013年1月13日までには定礎石を掴むことができるように位置を立てなければならないと心配された。下にみ言を紹介する。
先生の家庭がどれほど複雑な家庭ですか。居場所のない家庭です。その傷を全て覆って天宙安息圏の絶対愛のお父様の種が定着することのできる祖先の基として定礎石を置かなければなりませんができませんでした。生まれた孫達が天の国の神様の王孫となって、天の国において相続できる長男となることができなかったというのです。長男がいないというのです。それがわかりますか? 2013年1月13日が過ぎるまでにお母様自身が位置を立てることができなければ、大変なことになります。そのためお母様を解放してあげました。
資料:み言選集613巻149ページ「真の父母の行く道と歴史を生かす組織」2009.6.5天正宮
7月
統一教側は7月に顯進氏にUCI理事長職から退くように指示したが、顯進氏はこれを拒否した。顯進氏が統一教側の理事たちを解任し、定款から統一教と関連した内容を削除すると、統一教は顯進氏を文総裁の指示を拒否する「異端」と見て集中攻撃を浴びせた。
時事ジャーナル2018/3/28 (これがUCI問題の出発点だと思う)
7月12日、お母様を、お父様は堕落した女と呼ばれた。
「お母様がいかにして神様の夫人の位置に立つのですか?堕落した女として、どうして真の父母の夫人の位置に立つのですか?真の僕の夫人の位置にも立てず追い出されました。それを殺してしまおうというのです。そのような人をもって神様の夫人の位置に立てますか?そんなことのできる馬鹿げた行動がどこにありますか」
み言選集614巻 - 28ページ「カインとアベルの戦略」2009.7.12天正苑
翌日の7月13日に再びお母様に、真の父母の位相と権威を付与される為の決断をされたが、神様の下に真の父母がいないとされた。真の父母となるためには、男性と女性がいなければならないが、男はいても女はいないとされながら、神様の下でお父様が一人でどのようにして真の父母となれるのかと嘆かれた。
2006年2月4日、世界の指導者たちが集まった席でお母様の責任分担を言及されたお父様が、再びお母様の3%の責任を言及されながら、100%理想を達成しなければならないと強く語られた。お父様は90歳になられたが、お母様を再教育することを表明されたのである。これに関するお父様のみ言葉を紹介する。
そうです。神様は文総裁が必要です。神様は真の父母にはなれません。一人でどうしますか?お母様がいません。お母様を再び作らなければなりません。再び作ろうというので、90歳になった今までお母様を自分の妻として愛することができません。育てているのです。後3%残っています。3%。その3%をする為に国と世界でしなければなりません、国の外では駄目なのです。国において100%以上に上がらなければならないのです。
資料:み言選集614巻95〜96ページ「宇宙存続のための核」2009.7.13
[お母様はいかにして神様の妻の座に立つのか? <中略> 真なる僕の夫人の位置にも立てず、追い出されました。 <中略> そのような人をもって神様の夫人の位置に立てますか?そのようなボケた行動がありますか?]
み言選集614巻 - 28ページ「カインとアベルの戦略」2009.7.12天正苑
ルビコン川を渡る
束草事件(3月)より数ヵ月後、顕進様はどんな困難があろうとも、最後まで御旨の一線から退かず「ルビコン川」を渡る決意を固めておられたようです。この時、顕進様は自らに付き従おうとする者たちにも、その意思を尋ねたと言います。「私は摂理の道を行く、あなた方はどうするか?」当時の状況下で「顕進様に従う」ことは、まかり間違えば、父母様に盾突く「逆賊」とも見なされかねない状況だったに違いありません。
当時、世界摂理を展開しようとする上で、顕進様に残された基盤はUPF(天宙平和連合)であり、●●●財団でした。束草事件以降、これらを巡っての「攻防戦」が激化していくのです。顕進様は●●●財団を強奪した。これは「顕進様はお父様の指示に従わなかった」という話と共に、顕進様を「讒訴」する根拠となってきました。ただその背後については、教会側と顕進様側とでは、大きく主張が異なっていました。
教会側では、顕進様がお父様の側近二人を理事から解任し(7月)、●●●理事会を掌握した上で、財団を私有化したと主張し、ネット上(顕進様側?)では、むしろ上記の二人が理事会掌握を図り、顕進様の理事長交替を招こうとした(6月)といった話が言われていました。当事者でない私には、どちらが真実だったのか、断定はできません。
しかし「顕進様が●●●財団を強奪した」というのは、極めて不可解な話に思えてなりません。そもそも●●●財団は神様の世界的な摂理を推進するための基盤であり、その責任者が顕進様でした。「私有化した」と言いますが、何をもって「私有化」というのでしょうか?また、その「私有化」の前に顕進様が推進しておられたことと「私有化」の後に顕進様が取り組まれたことと、何か「変わった」内容があったのでしょうか?
顕進様が進められたことは、先にも後にもGPFであり「神のもとの一家族世界」に向けた平和運動であって、それは当然父母様の願いでした。一方で、束草事件以降、(従来、日本の支援によって運営されていた)●●●への支援は激減(最終的には)中断され、●●●は「自立」を余儀なくされています。むしろ教会の負担は「減った」と言えるのではないでしょうか?この時、もう一つの深刻な「変化」が起こってきていました。統一運動の「方向性」に関するものです。それこそ、顕進様がかねてから危惧して来られた内容であったに違いありません。
世界会長の亨進様は「家庭連合」の看板を下ろし「統一教」を正式名称として掲げられますが、これはお父様から出た内容ではありませんでした。11月にはUPF会長交替(お父様の指示でない)という出来事が起こってきます。亨進様はこの就任演説で「蘇生期が統一教会、長成期が家庭連合」と説明されながら、こう強調されました「今では完成期の『統一教』を出発し『統一教』運動を通して天一国を完成しようとしています!」
この方向転換については強い「疑問」を覚えざるを得ません。宗教運動(統一教会)から家庭運動(家庭連合)、さらには世界平和運動(天宙平和連合:UPF)へと広がって行くというのがお父様の明確な摂理観だったからです。しかし亨進様はこの時UPFをはじめ、あらゆる機関の上位に「統一教」を置き、全ての機関の目的を「真の父母をメシヤとして明かすこと」とされたのです。今、家庭連合では「統一教」への変更が「本来的でなかった」と解説していますが、当時から少なからぬ混乱が生じていたのが事実でした。
下記は、一人の米国教会の指導者が、後日、ネット上に公開した文章です。「UPFは世界平和運動を定着させようという真のお父様の40年の努力の結実です。UPFは全ての宗教に開かれており、改宗の圧力を受けないことを前提に、世界中で平和大使たちが任命されたのです。(中略)2009年、私はUPFを辞任しました。理由はUPFがそのような努力を止め、統一教を宣伝することに専念するようになったためです」(2010年6月)
一体、どちらがどちらの基盤を奪い、方向性を変えようとしたのでしょうか?顕進様はこの時(11月)、UPFの各国指導者に向け、次のような公開書簡を送られました。
「このような発表(会長交替と方針転換)はUPF 理事会の誰とも、またUPF 事務局のどの指導者とも議論されないまま行われた。(中略) UPF の本来のビジョンと私の父が描かれた平和に向かうロードマップはGPF と共に続くでしょう。私の父の理想は神様を中心とした世界を建設するものであり、その中で様々な人種と宗教、国籍、文化的背景を持った人たちが神様の下の一家族として調和して生きていくことなのです」
同時に、顕進様はお父様に宛てて、次のような書簡を送られたといいます。
「お父様、私の姉と弟が天福宮と統一教を前面に立てて、神様の摂理に対する観点を曖昧にし、お父様の生涯の業績を破壊しようとしています。私は状況がこうだからといって、これを放棄し、退くことはできません!(中略)私が今、崖っぷちに追いこまれていたとしても、後退できない理由は、神様の御旨にお父様が命を賭けてこられたように、私もまた、父の子として結ばれた者として、同じように命を賭けているためです。天の御旨はお父様にとっても、私にとっても、命以上のものであるためです!」
12月、フィリピンでのGPF大会を皮切りに内部迫害が始まります。同時に、顕進様の引き返すことのできない退路なき「闘い」が始まりました。賽は投げられたのです。後継構図から完全に遠ざかった顯進氏はNGOと統一教の米国事業だけの責任者として追い出され、他の兄弟たちがその空席を埋め始めた。4男の國進氏は統一教財団理事長兼統一グループ会長を任せられ、7男の亨進氏は統一教世界会長に任命された。
このシリーズ終わり
(雪風さん)より
このシリーズは一旦終わりと連絡をいただきました。今回取り上げられなかった束草事件やそのほかのテーマで再び執筆してくれることを期待します。雪風さんありがとうございました。 (HOPE)
↓↓↓応援よろしくお願いします