ヨンギ和尚が紹介の HJ天苑プロジェクト説明2017.28.徳野会長
大体宗教団体が箱もの(建築物)づくりに一生懸命になると、ほとんどの宗教団体が成長が止まってしまうようである。
初期の何もない時代こそ、精神復興が激しく展開されて、熱心な伝道や布教が進むものである。ところが伝道や布教が進んで、巨大な建造物を作るようになると急に霊的な復興が止んで教団は衰退に向かうというのが常である。
勿論、教団が成長を続けてあまりにも多くの人が集まりすぎて、収容場所がなくなって止む無く施設を作るというなら別である。
今家庭連合は施設を新しく作っている時なのか?今やどんどん「分派?」に人が流れて、深刻な状況になっているのに、今更箱モノなのだろうか?はなはだ疑問に思う。
分派、あるいは教団が分裂していくのは大概がその教団の教祖や教主が死んで後継者問題から方針の転換や、財産の相続問題などから起こってくる。大概教団が作り上げた人や物の基盤に関わる利権の争いから生じてくる場合が多い。
長い歴史を経てきている教団や宗教は、その精神性の継続が順調になされての結果である。大概は教団の教祖が亡くなると一時教団は衰退するが、その後継者が最初の教祖の精神性を正しく継承しているところは長続きしてさらなる発展をしていっている。箱モノばかりを作ってきたような教団は最終的には崩壊したり、廃墟になっている例が枚挙にいとまがない。
HOPE子は結構いろんな宗教団体を見てきているが、賢明な宗教団体の本部は大概が実に質素である。勿論建物の本体や祭壇などは立派であるが、かといって過度の装飾などはあまりない。そして、大概教祖の家庭や一族は皆が質素である。私の知るある教団などでは教祖のうちに生まれると本当に貧乏生活を余儀なくされるという。本当に華美なものは一切使用しない。何かもの、学用品などでも、買ってほしいと言っても、クラスのみんなが持つようになってからねと教えられたという。
そういう教団に限って恩恵が大きい。人生や仕事上の悩みなどに気軽に相談に乗ってくれる。そして極端なお布施や献金は決して要求しない。本当に恩恵があって商売がうまくいったり、作物が良く取れたら、そのお礼に献金やお布施をする。それが普通である。
何か恩恵を期待して多額な献金をさせるなど問題外である。
アメリカやヨーロッパなどでも巨大教会(メガチャーチ)が衰退して、がらんどうになった教会が売りに出されることがたくさんあるらしい。生活が豊かになり、生きる余裕が出来てくると人々は宗教団体や教会になどほとんど足を運ばなくなるものなのである。
立派な教会堂を建てればしばらくは人が集まってくるように見えるが、そのような外的な要素で集まってきた人々はもっと外的な刺激のあるものが出てきたら、さっと引き上げて誰も来なくなる。
人が求めるのは器じゃない。中味でしょ!
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