古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み証文の事 其の三

2014年05月30日 04時53分35秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済証文之事」第一頁、上の五~六行目

 

解読 相済候様被仰付候ニ付、挨拶を以相済候趣意

    左之通。

読み 相済まし候様仰せ付けられ候に付き、挨拶を以て相済まし候趣意

    左の通り。

解説 (下方にて)「相済候様」・・・ここも読むのは至難の技です。「相済」はこの行に二度出ます。回数で慣れて下さい。本文の筆者の文字も個性が有って、慣れるまで読み取るのはたいへんです。「済」の右下の点が「候」になります。「様」も難解。 「被仰付」・・・仰せ付けられ。前行では、「被為仰付」と「為」が有りましたので、「仰せ付けさせられ」でしたが、この箇所は「為」がありません。「為」の有る方が少し丁寧な言い方になります。 「仰付」の次の「し」の様な字が「候」です。 「挨拶」・・・仲裁。仲直りの取り持ち。この字は何となく形で判ります。 次は「を以」・・・仲直りさせて。 「相済候趣意」・・・解決した趣旨。解決の内容。 最後の字も難解ですが、「左之通」・・・左の通り。左に書く通りである。


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