古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第七章 異国舩騒動・その六

2011年09月29日 09時29分15秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第三ページ(上の写真の始めから)

解読

昨十四日未下刻頃口熊野水崎沖ニ

異国舩躰之舩致漂流候趣

読み方

昨十四日、未(ひつじ)下刻頃、口熊野水崎(みさき)沖に

異国舩体(てい)の船漂流致し候趣

解説 最初の字は「昨」で、左側へはみ出して隣の「異」へ重なっています。 「十四」の次は「日」。 「未下刻」・・・午後三時。 次の字は「頃」です。「比」と書いて「頃」と読ませる場合も多いようです。 「水崎」・・・「崎」は読みにくい字です。現在の「潮岬」で第一、第二ページでも出ました。 「異国舩躰」・・・「異」は己の下に大と書く異体字です。「舩」も船の異体字。 「躰」・・・この躰の崩しを見ると、現在の「体」の字が出来た過程がよく分かります。 「致漂流」・・・漂流致し。 「漂流」の次の縦棒は「候」。 最後は「趣」・・・様子・事情。


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