古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第七章 異国舩騒動・その五

2011年09月28日 12時08分03秒 | 古文書の初歩

異国舩騒動第二ページ(上の写真の署名欄)

解読

                小嶋弥左衛門

      八月十五日未上刻出郡御役所

            三ツ印證文十六日夜

            寅刻到着

読み方

                 小嶋弥ざえもん

      八月十五日未(ひつじ)上刻、郡お役所を出る

            三つ印證文、十六日夜

             寅の刻到着

解説 読み方としては、超難しい部分です。 「小嶋」の「嶋」は三行目「大嶋」の「嶋」と同じ崩し方です。 「弥」は何とか推定出来ます。 次の「左」も何とか分かります。「左」の中の「エ」の部分が右へ上がっているので「左」です。 その下の点が「衛」で、最後が「門」です。 次の行「八」の次は「月」。十の次は「五」。「五」の崩し方は大体こんな形になります。次は「日」。「月」よりも短くなります。 「未上刻」・・・午後一時半頃。 次は「出」で文書を出状した事。 最後は「郡役所」。 「三つ印」・・・印の数で重要度を表します。 次は「證文」。 その下は「十六日夜」。 最後の行一番上は「寅」の崩し字と言うよりは、略字のような符号のような文字です。 次は刻(時間)で午前四時頃になります。 最後は「到着」。 この部分は、文字も小さく、崩し方もひどく、上の写真ではほとんど判読は不可能と思われます。お許し下さい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿