
IBF・WBOヘビー級タイトルマッチ
昨年9月の試合です。統一ヘビー級王者のウラジミール・クリチコ選手(Wladimir Klitschko)と元王者サミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)の約6年ぶりの再戦はドイツで行われ、ウラジ選手が10回KOで完勝して統一王座5度目の防衛に成功した一戦でした。(体格比較)
6年前はノックダウンを3度奪われた末にスプリットで勝利していたウラジ選手でしたが今回は完勝でした。
ピーター選手がスタートから最近見られなかった本来の持ち味である豪快な左フックなどで積極的な攻撃を見せて出てきたからか、左ジャブよりも左フックリード、右ストレートが目立っていた立ち上がりのウラジ選手。
いつもとちょっと違う立ち上がりでしたが、左フックのリードも右ストレートも非常に強く正確なものでペースを易々と掌握していきます。
ウラジ選手の左フックを食って序盤から右目の視界を気にしていたピーター選手の右顔面の腫れが回を重ねるごとに悪化し、また腫れ具合に比例して試合の流れも一方的なものになっていきます。
終盤に右アッパーや右ストレートリードを狙っていたあたりは完全にウラジ選手のやりたい放題。
10回に左フックや右ストレートを次々に決めてピーター選手を完全に効かせ、それでもなんとか踏みとどまっていたナイジェリアンを最期は右アッパーで倒した末のストップでした。
ウラジ選手は55勝(49KO)3敗。王座を統一して以降5度の防衛戦をすべてノックアウトで終わらせている今の充実度はスゴイです。ボクシングに隙もなく、噂されているヘイ選手との統一戦にも楽勝するのではないでしょうか。今回は実現させてほしいものです。
ピーター選手は34勝(27KO)4敗。
Klitschko Batters Peter For Ten Rounds, Knockout Win(Alexey Sukachev/Boxing Scene)
Klitschko-Peter Photo Gallery(Photos: KMG/Dmitriy Abramov/Fightnews)
Photos: Wladimir Klitschko Beats Peter Down in Germany(Boxing Scene)
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ウラジと戦うには最低でも同じ体のサイズがないと厳しいんじゃないでしょうか。
その点、ピーターを破ったヘレニウスには期待しています。
ヘレニウスにはまだ底が見えない不気味さを感じるんですよね。
クリチコと対戦すればその底が見れるはずなんで是非やってほしいですね。
ヘイに頑丈なアゴとスタミナがあれば好カードになると思うんですけどねぇ。
ヘレニウス対ピーターの動画は入手済みではやく記事書こう書こうと思ってるところです。ほんとはこのウラジピーター2を見てからすぐやるつもりだったんですが、まだ手付かずです。
また溜まり始めてます