WBC暫定ヘビー級タイトルマッチ
暫定王者に認定されたサミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)がジャミール・マクライン選手(Jameel McCline)を挑戦者に迎えて臨んだ初防衛戦でしたが、ピーター選手が3度のダウンを挽回しユナニマスの判定(115-110,115-111,113-112)を得て、暫定タイトル初防衛に成功しています。(体格比較)
当初、オレグ・マスカエフ選手とピーター選手とのWBC戦が予定されていたこの日のカードでしたが、マスカエフ選手が椎間板ヘルニアで出場をキャンセル。
その後WBCがピーター選手を暫定王者に認定し、対戦相手を変えて暫定王座の防衛戦となったこの日の試合でした。(ピーターが暫定王者に ＷＢＣが認める)
マクライン選手は37歳で4度目の世界戦。1月に前WBA王者のニコライ・ワルーエフ選手に挑戦したものの自らの膝の負傷で自爆TKO負けして以来のリング。
急遽決まった試合でもあり、そのコンディションが心配されましたが、ピーター選手をあと一歩のところまで追い詰める健闘を演じてくれました。
ピーター選手のピンチはまず2回に訪れました。ラウンド終盤、マクライン選手の懐に飛び込んでいった時にややバランスを崩したピーター選手。そこへマクライン選手の右アッパーがヒットして、ピーター選手がキャリア初のダウンを喫します。
ホリフィールド選手がタイソン選手からダウンを奪ったシーンを思い出させるようなノックダウンでしたが、このダウンはさほど効いてないようにも見えました。
しかし続く3回開始早々、マクライン選手の同じパンチ、右アッパーを貰いダメージを負います。今度はマクライン選手が踏み込んで放ったアッパーでした。
なんとか踏みとどまったピーター選手でしたが、マクライン選手の追撃の右を浴びて2度目のダウン。立ち上がったものの深いダメージは明白で足元はガクガク。マクライン選手の左フックや右ストレートに対して立っているのがやっとの状態でした。この回終盤には右ストレートで効いたところに当てられたジャブで3度目のダウン。ピーター選手にとっては絶体絶命のピンチでした。
しかしこの回打ちまくったせいか、4回に入るとマクライン選手の息が上がっていてなかなか手が出なくなってしまいました。これは準備期間の短さが影響していたのかもしれません。
3回の効きっぷりが嘘のようにあっさり回復した(ように見えた）ピーター選手はその後左ジャブを中心にしたボクシングでポイントを集めていき、逆転の判定勝利を掴み取りました。
ピーター選手のジャブはなかなか有効でしたが、魅力的な武器である豪快な左フックをもっと見たかった気もします。
Samuel Peter "I Broke My Hand" and more Post Fight Quotes from NYC
試合後に左拳を負傷してリングに上がったと言っていたのでそのせいなのでしょうか？
トニー選手との連戦、この日の試合と勝ち続けているものの、その強くて怖いイメージが崩れてきている感のあるピーター選手。メッキが剥げ落ちてきている、てのは言い過ぎかな。
良い左ジャブを身につけつつあるのですが、ボクシングを小さくする事無くその新しい武器を生かしていって欲しいものです。
ピーター選手は29勝(22KO)1敗。唯一の敗戦はウラジミール・クリチコ選手相手に3度ダウンを奪いながら判定負け、というこの日と逆のような内容のものです。
マクライン選手は38勝(23KO)8敗3分。
Peter survives McCline nightmare!
Peter takes over when McCline can't seal deal
Peter retains crown after survival test with McCline
Peter Narrowly Escapes 3rd Round To Defend Title
Samuel Peter Beats Jameel McCline
Peter overcomes three knockdowns to retain title over McCline
Peter: I knew I had to stand up!
ピーター、３度ダウンも王座死守 ＷＢＣヘビー級暫定戦
サミュエル・ピーター 3度のダウンも判定勝ち
Peter Ready for More!!!
写真
10/6/07 Samuel Peter vs. Jameel McCline
October 6, 2007: Samuel Peter vs Jameel McCline - New York, NY / Ed Mulholland
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
McCline Knocks Down Sam Peter Three Times(YouTube)
暫定王者に認定されたサミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)がジャミール・マクライン選手(Jameel McCline)を挑戦者に迎えて臨んだ初防衛戦でしたが、ピーター選手が3度のダウンを挽回しユナニマスの判定(115-110,115-111,113-112)を得て、暫定タイトル初防衛に成功しています。(体格比較)
当初、オレグ・マスカエフ選手とピーター選手とのWBC戦が予定されていたこの日のカードでしたが、マスカエフ選手が椎間板ヘルニアで出場をキャンセル。
その後WBCがピーター選手を暫定王者に認定し、対戦相手を変えて暫定王座の防衛戦となったこの日の試合でした。(ピーターが暫定王者に ＷＢＣが認める)
マクライン選手は37歳で4度目の世界戦。1月に前WBA王者のニコライ・ワルーエフ選手に挑戦したものの自らの膝の負傷で自爆TKO負けして以来のリング。
急遽決まった試合でもあり、そのコンディションが心配されましたが、ピーター選手をあと一歩のところまで追い詰める健闘を演じてくれました。
ピーター選手のピンチはまず2回に訪れました。ラウンド終盤、マクライン選手の懐に飛び込んでいった時にややバランスを崩したピーター選手。そこへマクライン選手の右アッパーがヒットして、ピーター選手がキャリア初のダウンを喫します。
ホリフィールド選手がタイソン選手からダウンを奪ったシーンを思い出させるようなノックダウンでしたが、このダウンはさほど効いてないようにも見えました。
しかし続く3回開始早々、マクライン選手の同じパンチ、右アッパーを貰いダメージを負います。今度はマクライン選手が踏み込んで放ったアッパーでした。
なんとか踏みとどまったピーター選手でしたが、マクライン選手の追撃の右を浴びて2度目のダウン。立ち上がったものの深いダメージは明白で足元はガクガク。マクライン選手の左フックや右ストレートに対して立っているのがやっとの状態でした。この回終盤には右ストレートで効いたところに当てられたジャブで3度目のダウン。ピーター選手にとっては絶体絶命のピンチでした。
しかしこの回打ちまくったせいか、4回に入るとマクライン選手の息が上がっていてなかなか手が出なくなってしまいました。これは準備期間の短さが影響していたのかもしれません。
3回の効きっぷりが嘘のようにあっさり回復した(ように見えた）ピーター選手はその後左ジャブを中心にしたボクシングでポイントを集めていき、逆転の判定勝利を掴み取りました。
ピーター選手のジャブはなかなか有効でしたが、魅力的な武器である豪快な左フックをもっと見たかった気もします。
Samuel Peter "I Broke My Hand" and more Post Fight Quotes from NYC
試合後に左拳を負傷してリングに上がったと言っていたのでそのせいなのでしょうか？
トニー選手との連戦、この日の試合と勝ち続けているものの、その強くて怖いイメージが崩れてきている感のあるピーター選手。メッキが剥げ落ちてきている、てのは言い過ぎかな。
良い左ジャブを身につけつつあるのですが、ボクシングを小さくする事無くその新しい武器を生かしていって欲しいものです。
ピーター選手は29勝(22KO)1敗。唯一の敗戦はウラジミール・クリチコ選手相手に3度ダウンを奪いながら判定負け、というこの日と逆のような内容のものです。
マクライン選手は38勝(23KO)8敗3分。
Peter survives McCline nightmare!
Peter takes over when McCline can't seal deal
Peter retains crown after survival test with McCline
Peter Narrowly Escapes 3rd Round To Defend Title
Samuel Peter Beats Jameel McCline
Peter overcomes three knockdowns to retain title over McCline
Peter: I knew I had to stand up!
ピーター、３度ダウンも王座死守 ＷＢＣヘビー級暫定戦
サミュエル・ピーター 3度のダウンも判定勝ち
Peter Ready for More!!!
写真
10/6/07 Samuel Peter vs. Jameel McCline
October 6, 2007: Samuel Peter vs Jameel McCline - New York, NY / Ed Mulholland
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
McCline Knocks Down Sam Peter Three Times(YouTube)
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