
WBCウェルター級タイトルマッチ
24歳のウェルター級王者ビクトル・オルティス選手(Victor Ortiz)と元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーJr選手(Floyd Mayweather Jr)とによる注目のウェルター級戦は米国ネバダ州ラスベガスで行われ、メイウェザー選手が4回KOで勝利して3度目のウェルター級王座を獲得した一戦でした。(体格比較)
4ラウンド目にオルティス選手が左右のラッシュでメイウェザー選手をコーナーに詰めた場面。ここでまさに勢い余った、という感じで頭突きをかましてしまったオルティス選手。明らかに故意のこの反則に対して減点が告げられ、試合再開がされるかされないかその微妙なタイミング、というかほぼだまし討ちのような形でメイ選手が左フック右ストレートのコンビネーションを無防備状態のオルティス選手に決めて痛烈なノックダウンを奪いそのまま10カウントを聞かせたフィニッシュでした。
試合としてはスタートからガンガン出るのでは?と予想していたオルティス選手のチャージはなく、メイ選手の方から右ストレートリードで仕掛けていく展開。
オルティス選手がメイ選手の右ストレートや左ジャブの打ち終わりに合わせようとしていた左ストレートや右フック、ブレイクやパンチの交錯による密着から互いに体を離す間際に見舞う右フック、なんかが波乱を起こしそうな匂いをぷんぷん漂わせていたものの、メイ選手の正確な右ストレートリードがペースを明白に支配していた試合でした。そしてその流れは回を重ねるごとにより色濃くなっていった中でのオルティス選手の攻勢、そして冒頭に記した結末でした。
CompuBox Stats: Mayweather vs Ortiz
Powerpunches
マルケスとやった時に両者が合意していた体重を平気な顔してオーバーしてみせた、あのしたたかさというかえげつなさ。
あの時も今回もルール上はなにも悪いことはしていないんですが、道義的にどうかというと・・・・・
勝負の世界にそんなもんは不要、気を抜いてしまったオルティスが悪い、と私も理解しているつもりですが、ちとこのえげつなさには驚きました。
しかし勝つために最善の策を非情に遂行できるのがメイ、だからこそ強い、だからこそメイなのだ、ということなんでしょう。
素晴らしいです。
メイウェザー選手は42勝(26KO)。オルティス選手は29勝(22KO)3敗2分。
復帰メイウェザーが王座奪取/ボクシング(日刊スポーツ)
メイウェザー王座復帰=反則謝罪の相手を連打-WBCウエルター級(時事通信)
メイウェザーが4ラウンドKO勝利! パッキャオ戦へ前進=ボクシング(スポーツナビ)
Mayweather Knocks Out Ortiz, Controversial Ending(Rick Reeno/Boxing Scene)
Mayweather KOs Ortiz(Andreas Hale and Anthony Springer Jr. at ringside Photos: Chris Cozzone/Fight News)
Mayweather KO’s Ortiz in the fourth, but finish labeled dirty by many in attendance(Steve Cofield/Yahoo! Sports)
Mayweather vs Ortiz Results: Mayweather Knockout Shouldn't Be Controversial(Austin Green/Bleacher Report)
MAYWEATHER BLASTS ORTIZ; SCORES 4TH ROUND KNOCKOUT(Ben Thompson/FIGHTHYPE)
Floyd Mayweather Returns, Boxing World is Buzzing(Jake Donovan/Boxing Scene)
Mayweather scores controversial KO(Dan Rafael/ESPN)
Ortiz has only himself to blame(Michael Rosenthal/RingTV)
Mayweather Unleashes Verbal Fire Storm on Pacquiao(Rick Reeno/BoxingScene)
Mayweather missteps, avoids Pacman question(Kevin Iole, Yahoo! Sports)
Pacquiao: Mayweather a Poor Sport, But Shot Was Legal(CHris LaBate/BoxingScene)
マニー・パッキャオ(WBO・W級王者)「スポーツマンシップに著しく欠けるものだけどイリーガルではない」
フレディ・ローチ(トレーナー)「チープショットだ。コルテスはリングサイドの誰かと話をしていて、さらに通常通りの試合再開の合図も私には確認できなかった。彼は試合のコントロールを失っていた」
Malignaggi: Mayweather Not Wrong, Ortiz Started It(Rick Reeno/BoxingScene)
ポール・マリナッジ(元世界王者)「最初に仕掛けたのはオルティスだ。それまでに3回のバッティングを俺は確認している。自分から試合をストリートファイトの様相に持って行き、そしてOhハグさしてくれだろ。ふざけんなヘッドバッドを仕掛けてきたのはお前だろ、お前とフレンドなんかになる気はねえよとなるのは当然だ。」
Arum on Mayweather Antics - I'm Disgusted, A Disgrace(Rick Reeno/BoxingScene)
ボブ・アラム(トップランク社CEO)「リーガルかイリーガルかじゃなく、スポーツマンシップに欠ける振る舞いで、恥ずべき行為だった。」
Mayorga: I Would Have Did What Mayweather Did(Ryan Burton/BoxingScene)
リカルド・マヨルガ(元世界王者)「俺もフロイドと同じ事をやっただろうね。あれは汚い行為なんかじゃ全くなく、悪いのはオルティスだ。あそこで両手を下げてガードを解いているべきじゃあなかった。」
写真
Photos: Floyd Mayweather vs. Victor Ortiz Mega Gallery(Boxing Scene)
Photo gallery: Ortiz-Mayweather fight(RingTV)
Report/gallery: Mayweather-Ortiz(Andreas Hale & Anthony Springer Jr. Photos by Chris Cozzone/Fight News)
Photos: Mayweather-Ortiz welterweight title fight(Yahoo! Sports)
メイウェザー対オルティス直前情報
フロイド・メイウェザーJr対シェーン・モズリー(2010/05/01)
フロイド・メイウェザーJr対ファン・マヌエル・マルケス(2009/09/19)
フロイド・メイウェザーJr対リッキー・ハットン(2007/12/8)
オスカー・デラホーヤ対フロイド・メイウェザー(2007/05/05)
カルロス・バルドミール対フロイド・メイウェザー(2006/11/04)
ザブ・ジュダー対フロイド・メイウェザー(2006/04/08)
フロイド・メイウェザーJr対デマーカス・コーリー(2004/05/22)
アンドレ・ベルト対ビクトル・オルティス(2011/04/16)
ビクトル・オルティス対ラモン・ピーターソン(2010/12/11)
ビクトル・オルティス対ビビアン・ハリス(2010/09/18)
ビクトル・オルティス対ネート・キャンベル(2010/05/15)
ビクトル・オルティス対ヘクター・アラトレ(2010/02/25)
ビクトル・オルティス対アントニオ・ディアス(2009/12/12)
ビクトル・オルティス対マルコス・マイダナ(2009/06/27)
ビクトル・オルティス対マイク・アルヌーティス(2009/03/07)
ビクトル・オルティス対ジェフリー・レスト(2008/12/06)
ビクトル・オルティス対ロベルト・アリエタ(2008/09/13)
ビクトル・オルティス対ダリオ・エサラス(2008/05/03)
ビクトル・オルティス対カルロス・マウサ(2007/11/10)
ビクオル・オルティス対エマニュエル・クロッティ(2007/08/30)
ビクトル・オルティス対マキシミノ・クエバス(2007/06/29)
「あと50年若かったらお前なんかぶっとばしてやるよ」 笑
試合はなんともいえない試合になりましたね
めずらしくメイウェザーがプレッシャーかけて前にでてけっこうかみ合ってたのですが・・・
メイウェザーも不意打ちで勝ってしまった感じですがどっちかというとオルティスが悪いと思います
真剣勝負だから油断した方が悪いに決まってますが、理屈抜きの不快感がありました。
でも、一番悪いのはレフリーだと思います。何かしら処分されるべきではないでしょうか?
こんな試合を何週間もわくわくして待ってたのかと思うと悲しくなります。
関係者に罰を与え、再発防止につくして欲しいです。
正直、選手二人もプロ意識にかけてると思います。
オルティスが、かわいそう。
メイウェザーは亀田のように謝罪会見すべき。
流石メイ、ボクシング以外でのフェイントもレベルが高い・・・(笑)
正直後味は悪いですね。オルティスの反則も、明らかに故意の、信じられないようなものでしたし、メイの無防備な相手を容赦なく打ちぬく姿勢も人としてどうなんでしょうか…。そういやガッティ戦1Rでもそんなシーンありましたよね。
ただやはりメイは強い。鬼のようでした。人としてどうこう言われるよりも、鬼になって勝つことを優先したってことでしょうか。オルティスは甘かったということでしょう。
この日のメイのパフォーマンスが以前よりも少し落ちていたように感じたのが気がかりですが、化け物パッキャオに勝ちうるのはやっぱり、心に鬼の部分を持つメイしかないかな、と改めて感じました。
試合内容はお互い割と噛み合っていて熱かっただけいに残念です。
頭突きをしたオルティスはもちろん悪いのですが、お互いグローブを合わせた直後に
殴りかかるメイもスポーツ選手としてダメでしょう(頭突きに対する報復?)。
また、試合を裁くレフェリーにも問題があったと思います。ファイト再開後によそ見ですからね・・・。
まずこの結末にはびっくりしました。
そのあとでスロー映像を見ると、オルティスが全く無防備な状態でパンチもらってましたね。
私には、オルティスがものすごく緊張していて、反則でいったん試合が止まったときに我に返ったように見えました。
で、混乱していて無防備なオルティスをメイが見逃さなかった、といった感じでしょうか。
メイにしてみれば普通にパンチをふるっただけ、と思っているかもしれませんが。
いずれにしても、試合を楽しみにしていた方々にとってはすっきりしない、というより多分に不満の残る最後だったでしょう。
オルティスに関しては、反則をした後のKO負けでしたから、ショックは大きいと思います。
この敗北から彼がどう立ち直るのかにも注目していきたいですね。
メイウェザー選手の勝負に対する飽くなき執着心を垣間見ました。色々な意見があるでしょうが個人的にはメイウェザー選手の勝利を全面的に支持します。
ノーガードでコルテスのほうを見て右もらってますね
その後寝てたのもあわよくばの反則勝ちを
狙ったようにおもえるのですが…
ノリスに勝ったキンタナさんみたいで同情できない
メイは正攻法でブッ飛ばすべきでしたね
恐らくあのままの勢いで押し切れただろうし