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ビクトル・オルティス対ラモン・ピーターソン(2010/12/11)

2010-12-12 22:07:46 | ボクシング
スーパーライト級10回戦

WBOとWBAで1位にランクされている23歳の強豪ビクトル・オルティス選手(Victor Ortiz)が元世界挑戦者でWBA4位にランクされているラモン・ピーターソン選手(Lamont Peterson)と対戦した一戦は、オルティス選手が2度のダウンを奪ったもののピーターソン選手の追い上げに会い、10回マジョリティドローに終わった一戦でした。

ガードを固めたサウスポー構えで相手の射程外を左右にステップを刻みながら相手の隙を窺い、鋭い右フックや左ストレートでのパワフルな攻撃を狙っていくいつも通りのオルティス選手のスタートでしたが、ピーターソン選手の長い距離と早いバックステップ、さらにはホールディングでオルティス選手の攻撃がイマイチ機能していなかった初回からの流れ。
オルティス選手が出てくるところに後退しながら合わせるピーターソン選手の左右フックや右ストレートがいいタイミングで入る場面も何度かあって気にはなっていたのですが、3回にパワフルな右アッパーや右フック、左ストレートを集めてピーターソン選手を2度キャンバスに這わせます。

立ち上がりからちょっとリズムに乗り切れなかったものの、オルティス選手の迫力満点のパワーショットの威力炸裂でこのまま一気に試合を終わらせてしまうと誰もが確信した局面でした。
しかしここで一気に倒そうと攻勢を強めたことでより隙を生じることにもなったオルティス選手と覚悟を決めたピーターソン選手の捨て身の反撃が噛み合う感じでピーターソン選手の攻撃がそれまで以上に良いタイミングで強くヒットする場面が増えます。
スタミナが落ちた様子も見えたオルティス選手が休みながら、一度リズムをリセットしようと大きく距離を取ってサークリングする場面も再三あって、これらのオルティス選手の姿勢にピーターソン選手がより勢いづいていったようにも見えた中盤以降の流れで、世界上位ランカー同士の対決はドローに終わっています。

公式のスコアは95-93でピーターソンが1人、残る2人が94-94のマジョリティドロー。
シロート採点95-93オルティス。
中盤以降ペースを失ったものの、その流れの中でも強打でピーターソン選手を効かせる場面を度々演出もしていたオルティス選手。さらには3回の3ポイントラウンドもあってのこの公式結果はオルティス選手にとっては不運なものに私には映りました。

ただ、相手の一瞬の隙を突いたスピードとパワーでのアタック以外に自らボクシングを組み立てる術をオルティス選手は意外に備えてないんだな、との思いも抱いたこの日の試合。
ディフェンスのルーズさもこの日は気になりました。スタミナが落ちた終盤ではひやりとさせる場面も何度かありました。パンチのないピーターソン選手相手で助かっていました。

オルティス選手は28勝(22KO)2敗2分。ピーターソン選手は28勝(14KO)1敗1分。




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4 コメント

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Unknown (リゴンドー)
2010-12-15 15:15:14
採点はオルティスに不運だったと思います。
ただ、少し伸び悩んでるという印象を受けました。。
パワー、スピードは特筆するものがあるけれど、右フックから左ストレートでインサイドに斬り込む以外に攻めのパターンがあまり無く、しかも、意外と踏み込みのタイミングが単調で距離感が悪いため、危なっかしい。
ピーターソンにも何度も合わされてましたが、パンチが無いのに助けられてました。
インサイドでの動きも、ピーターソンに比べて硬かったですね。
次戦以降はこの辺りを解消して欲しい。トレーナーを変えたほうがいいのかも?
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Unknown (管理人)
2010-12-15 20:13:16
>リゴンドーさん
攻めが単調だと、この日は非常に強く感じました。
入りに合わせられるパンチにも最後まで対処できてなくて気になりました。
ただパワーに関しては見る度に驚かされます。

スタイルの微調整が必要な段階なのかもしれませんが、もし何か変えるとしても持ち味のパワーは消さない方向で行って欲しいです。
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Unknown (先見の明)
2010-12-20 14:46:43
一つのR で二度もダウンを奪った事を考えるとあんまりな判定ですね
まあオルティスへの期待が大き過ぎた
事での厳しいジャッジだったんでしょうか(笑)
まあそれは冗談としてもオルティスしっかりせいよって試合でした。
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Unknown (管理人)
2010-12-20 22:21:33
>先見の明さん
この判定はないと私も感じました。
オルティスには依然として最大級の期待を抱いてる私です。
私がプッシュするホープはことごとく大成できずにいるパターンが続いてるんですが、オルティスにはその妙なジンクスを打破してもらいたいものです(笑)
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