スーパーライト級10回戦
MGMグランドのメイ対オルティス戦のアンダーカードから。22歳の新鋭ジェシー・バルガス選手(Jessie Vargas)がホセシト・ロペス選手(Josesito Lopez)と対戦した一戦は接戦の末にバルガス選手が10回スプリットの判定を制して全勝のレコードを守った一戦でした。(体格比較)
バルガス選手のシャープで力強いブローがリードした試合立ち上がり。力を込めた鋭い左ジャブ、左フック、右ストレート。右ストレートから左アッパーをボディに決めてさらに右ストレート、といったコンビネーションなどのテンポの良い攻撃を繰り出して行くバルガス選手のスタートは上々のものでした。
しかし一回り体が大きく見えるロペス選手も怯まずプレスを敢行。中間距離での打ち合いにバルガス選手が応じた2回3回でより強いブローを決めたロペス選手がペースを奪ったように見えます。
やや効いたパンチももらってしまったバルガス選手が4回からは足を使いながら、それまでよりもスピード重視で手数を増してロペス選手のプレッシャーをかわす戦いに戦術をシフトするのですが、要所要所でロペス選手の強いブローを貰う場面があって際どいながらもロペス選手がポイントを押さえ続けていたように見えた中盤戦。
ラスト2つ、特に最終回はバルガス選手が手数を増やし、そして有効なヒットも数多く奪ってよく頑張ったのですが、8回にはローブローでバルガス選手が減点され、最終回にロペス選手の左フックでピンチに陥る場面もあったバルガス選手にとっては苦しい10ラウンズでした。
CompuBox Stats: Mayweather vs Ortiz, Full Undercard
公式のスコアは1人が95-94でロペス選手を支持していたものの残る2人が96-93,95-94バルガスというスプリットでバルガス選手の勝利を支持していました。シロート採点96-93ロペス。
手数と軽いヒットの有効性を取るか、数は少ないながらも強いヒットの効果を取るかで悩むラウンドが多く接戦だったのは確か。ですが、ロペス選手にとっては気の毒な判定だと私には感じられた内容でした。
バルガス選手は17勝(9KO)。ロペス選手は29勝(17KO)4敗。
Jessie Vargas Wins Split Nod Over Josesito Lopez(Rick Reeno/BoxingScene)
Mayweather vs. Ortiz Undercard Results: Jessie Vargas vs. Josesito Lopez(Blake Dreisbach/Bleacher Report)~95-94バルガス
Jessie Vargas Nips Past Josesito Lopez in Strong PPV Opener(Scott Christ/Bad Left Hook)~95-94バルガス
Vargas defeats Lopez by unpopular split decision(Lem Satterfield/RingTV)~95-94ロペス
Round by Round Results: Alvarez, Star Power Under Card Results(William Holmes/BoxingInsider)~96-93バルガス
HBOのHarld Ledermanは96-93バルガス
エドガー・サンタナ対ホセシト・ロペス(2008/04/11)
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