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西岡利晃対レンドール・ムンロー(2010/10/24)

2011-01-08 18:11:43 | ボクシング
WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ

昨年10月の試合です。WBC王者の西岡利晃選手(Toshiaki Nishioka)が英国からの指名挑戦者レンドール・ムンロー選手(Rendall Munroe)の挑戦を迎え撃った一戦は東京両国国技館で行われ、西岡選手が12回大差の3-0判定で勝利してタイトル5度目の防衛に成功した一戦でした。(体格比較)

西岡選手の素晴らしいパフォーマンスでした。
スムーズによく出る右ジャブで試合スタートからペースを掌握。随所に織り交ぜる左ストレート、左右フックのボディブローなどの強いパンチと無駄なく動くステップワーク。右リードと左あるいは顔面とボディ、そして足、これらの要素を見事に融合させたパーフェクトと言っていい西岡選手のパフォーマンスは素晴らしいものでした。
5回には強烈な左ストレートでムンロー選手の足元を揺らし、7回には右アッパーのボディで動きを止め、10回にも左フックのボディ2発で明白に効かせる場面を演出。
それでも出てくるムンロー選手の体力とガッツは見事なものではありましたが、出てきた相手をフットワークと軽いコンビネーションでコントロールする場面、正面から強打を打ち込んで跳ね返した場面、それぞれの状況下での的確な判断も見事でした。

攻撃や防御、フットワークなど動き自体のクオリティの高さも素晴らしかったですし、試合をコントロールする上手さというんでしょうか、試合運びの上手さは本当に見事で、いい意味で大いに驚かされました。
ハイペースで飛ばした西岡選手の立ち上がりを見てスタミナが持つのか不安に感じた局面もありましたが、戦いそのものに緩急をつけて最後まで手と足が落ちることがなかったのも見事でした。

公式のスコアはジャッジ3氏いずれも119-109。シロート採点120-108。
西岡選手の充実ぶり、完成したボクシングは何度も言いますが素晴らしかったです。

西岡選手は37勝(23KO)4敗3分。ムンロー選手は21勝(9KO)2敗。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2011-01-08 19:48:02
この試合はライブで見ていましたが、チャンピオンのきびきびとした戦い方は実に見事でした。
どちらかというと西岡選手は、左ストレートのイメージが強かったのですが、
この試合では実に多彩なパンチを駆使して、
挑戦者を翻弄していました。
足も最後までよく動いて、最後まで挑戦者に
的を絞らせなかったのも良かったです。
個人的に西岡選手への印象が一変するような、素晴らしい試合内容でした。
Unknown (tarou)
2011-01-12 15:13:00
素晴らしいパフォーマンスでしたね。西岡選手のキャリアでもベストの出来だったかもしれません。
ムンロー選手は普段は手数をどんどん出していく選手だった気がしましたが、この日は西岡選手の動きで手を出せなかったようですね。それでもパワフルさは感じられました。
西岡選手はこのコンディションを維持できれば中々負けない王者でありつづけるのでは無いでしょうか。
本人が望んでいる、対抗王者達との試合が見たいです。
Unknown (管理人)
2011-01-15 23:10:03
>通りすがりさん
仰るとおりだと思います。
様々な経験を積んでの今の姿には本当に脱帽です。充実しまくりでまだまだ進化し続けているように見える現状。強敵とガンガンやって行って欲しいです。

>tarouさん
先手の動きなりパンチでムンローがリズムに乗る展開に最後までさせなかったのが見事でした。
今の西岡選手には並の相手では興味が薄れてしまいます。仰るような統一戦、王者同士の対戦なんかを見たいってのは大いに同意です。
Unknown (Ike Quarty)
2011-01-18 05:22:01
軽量級でスピード重視のボクシングなので、
アキレス腱を切った時には正直”難しいかな”
と思っていましたが、まさかK.O. of the Yearを
もらうとは思いもしませんでした。

この日の試合も、相手のタフさ、巧さもあって
K.O.には至りませんでしたが、パフォーマンス
としては素晴らしかったと思います。
ナパーポン戦で接近戦を研究したせいか、
ボクシングに幅ができて、より左が生かせる
スタイルになったように感じます。

最近の選手は選手寿命が延びてるようにも感じますが、
栄養面が充実したのか、トレーニング法が良くなったのか、
その両方なのか、どちらなんですかね??
Unknown (管理人)
2011-01-29 21:23:51
>Ike Quartyさん
一昔前に比べて選手寿命が伸びているのは確実だと私も感じますが、それがコンディション管理の発達によるものなのか、あるいは競技の過酷度が低下しているからなのか、よくわからないところではあります。
前者の理由によるところが大きいとは個人的には思ってますし、後者のような事実はないとも思ってますが、根拠はなにもありません。

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