box観戦記録

100%自分用のリストです

西岡利晃対ナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ(2008/09/15)

2008-09-20 15:53:10 | ボクシング
WBCスーパーバンタム級暫定王座決定戦

月曜日に行われたトリプル世界戦。5度目の世界挑戦となる32歳の西岡利晃選手(Toshiaki Nishioka)がタイのナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ(Napapol Kiatisakchokchai)と争った暫定王座決定戦は、西岡選手が3-0の判定で勝利して、念願の世界王座を遂に掴み取りました。(体格比較)

2000年から2004年にかけて4度ウィラポン選手の持つ王座に挑み、いずれもあと1歩世界に届くことができなかった西岡選手。4年半ぶりとなる5度目の挑戦での悲願達成に心から拍手を送りたいです。

試合は持ち味のスピードで西岡選手が圧倒するスタート。シャープで多彩な左のブローを上下に散らし、相手の入りに右フックを合わせる。自らの攻撃を決める動きとサイドへ出る動きを連動させた、日本でよく言われるサウスポーの利点を生かしたその戦いぶりは見事なもので、ほぼ完璧と言って良い試合前半戦の戦いぶりでした。
しかしいくらクリーンなショットを決められても同じペースで前進し手を出し続けるナパーポン選手のタフさが徐々に西岡選手のペースを狂わせて行きます。
7回には西岡選手が接近戦での左アッパーなどの鋭い攻撃を連続で決めますが、ナパーポン選手のスローながらも時折入る反撃に西岡選手がたじろぎます。この回あたりから疲れの色も見せ始めた西岡選手は次第にナパーポン選手のしつこい攻撃を持て余すようになってもいて、ポイント上は大差のついた試合でしたが後半はかなりキツかったように見えました。
とは言え、プレスに圧されながらも常に自らの攻撃を出し続け的確なショットを決め続けていた西岡選手の攻めがペースが完全に変わることを阻止し、11回12回にはナパーポン選手に減点が告げられる幸運もあって、結果は大差のものとなっています。(119-107,117-109x2)

西岡選手が獲得したタイトルの正規王者はイスラエル・バスケス選手。全階級全ボクシング界という視点で見ても人気実力ともにトップクラスの選手。
両者の激突は日本のファンにとって夢のあるものですが、どうやらバスケス選手の王座剥奪→西岡選手が正規王者へ、との流れになりそうな情勢のようです。
西岡対バスケス、予想は絶対不利なものになりそうですが、西岡選手がどれだけやれるのか見たかった気もします・・

西岡選手は32勝(19KO)4敗3分。ナパーポン選手は46勝(39KO)3敗1分。

西岡が暫定王者に ボクシングトリプル世界戦
「5度目の正直」だ 西岡悲願のベルト獲り WBC・S・フェザー級暫定戦
Gonzalez, Nishioka, Nashiro victorious in Yokohama tripleheader!
西岡利晃、統一戦「やるなら日本がいい」
西岡バスケス王座はく奪で11月正規王者
写真
西岡 WBC世界スーパーバンタム級暫定王者に


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プクー)
2008-09-20 18:32:57
日本人でポイントの計算ができるテクニックを持った世界王者は今は長谷川とこの西岡くらいしかいないのではないでしょうか。試合序盤は完璧だったのに後半あんなに苦しんだのはナパーポンが手ごわかったのか西岡自身の体力、スタミナの問題があったのかちょっと不安に感じました。Sバンタムでやっていくのは大変でしょうが世界王者になったことで一皮向けスカッと豪快な左でKO防衛してくれたりしたら最高です。とにかくよかったですね。
Unknown (管理人)
2008-09-20 21:03:54
>プクーさん
>ナパーポンが手ごわかったのか西岡自身の体力、スタミナの問題があったのか
その両方だとわたくしは感じました。
ちょっと世界レベルだとまだまだ体力不足、パワー不足なのは否めない試合だったと見ました。

ですが本当に良かったですね。
積み重ねた苦労を生かすようなキャリアを今後見せていってもらいたいと願っています。

コメントを投稿