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レンドール・ムンロー対キコ・マルチネス(2009/02/27)

2009-03-02 21:30:48 | ボクシング
欧州スーパーバンタム級タイトルマッチ

立場を変えての約1年ぶりの再戦となった欧州タイトルマッチは英国人王者レンドール・ムンロー選手(Rendall Munroe)がスペインからの挑戦者、前王者のキコ・マルチネス選手(Kiko Martinez)の挑戦を12回判定で返り討ちにして欧州王座4度目の防衛に成功した一戦でした。(体格比較)

約1年前のタイトルマッチでマルチネス選手に番狂わせの勝利で欧州王座を獲得して以降、戦いぶりに安定感と逞しさを増してきているように見えるムンロー選手。
身長・リーチで大きく劣るマルチネス選手が持ち味のラッシュ攻撃で立ち上がりから飛ばす、初戦と同様の展開で始まった試合でしたが、自信に溢れる落ち着き払った様子でマルチネス選手の攻撃を受け止めるムンロー選手の姿は1年前とはまるで別人のようでした。
マルチネス選手が激しく前に出てムンロー選手をロープに押し込みながらゼロ距離でボディ顔面を攻めたてるラッシュに初回のポイントは失ったムンロー選手ですが、続く2回にはフットワークを駆使しながらマルチネス選手の突進を捌き、サウスポースタイルからしっかりと打ち込む左右のブローでペースを奪い返します。
とにかく自信満々の様子のムンロー選手は続く3回からはマルチネス選手の望む接近戦での打ち合いにも応じていきますが、これは得策には思えずマルチネス選手がポイントを押さえるラウンドも多かった中盤戦。
しかしこの中盤戦で印象的だったのがムンロー選手の体の強さ・体力・タフさで、やや乱戦模様になっていた試合のペースを、このパワーの差で強引に引き寄せていきました。
立ち上がりとは逆にマルチネス選手をロープにぐいぐい押し込みながらゼロ距離攻撃で押していく王者の攻めに、徐々に追い詰められていったマルチネス選手。9回にはムンロー選手の左ストレート、左フックを浴びて動きを鈍らせ、以降完全にペースを掌握したムンロー選手が最後まで押しまくって試合終了。
終盤のラウンドをほぼ完全に押え、最終回にはあわやストップという場面も演出していたムンロー選手がユナニマスの判定を得た文句なしの勝利でした。(116-112,116-113,118-110)

ムンロー選手は18勝(8KO)1敗。マルチネス選手は20勝(15KO)2敗。

MUNROE RETAINS EURO BELT(Mark Staniforth,Sporting Life)
Munroe defends Euro title(Ciaran Baynes,Setanta Sports)
Munroe proves his point(Sky Sports)
Rendall Munroe Outpoints Kiko Martinez(James Slater,East Side Boxing)

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