box観戦記録

100%自分用のリストです

ニコライ・ワルーエフ対イベンダー・ホリフィールド(2008/12/20)

2008-12-21 08:26:26 | ボクシング
WBAヘビー級タイトルマッチ

7フィートの大巨人王者ニコライ・ワルーエフ選手(Nikolay Valuev)に史上最年長での王座奪取を目指す46歳の生きる伝説イベンダー・ホリフィールド選手(Evander Holyfield)が挑んだWBAヘビー級タイトルマッチはスイスで行われ、ワルーエフ選手が際どい2-0判定で勝利して辛くも王座を守っています。

史上最年長王座獲得&前人未到のヘビー級王座5度目の獲得、この大偉業が達成されてしまった・・!!、と確信した試合終了時だったのですが、判定は意外なものでした。
初回から王者の周りをゆったりとした動きでサークリングするホリフィールド選手。特にスピーディーというわけではないのですが、動き続ける標的を前に手が出なくなってしまったのかワルーエフ選手の手が出ず、お互いに手数が少ないながらも、ホリフィールド選手が接近してから放つ左フックや右フックにポイントが流れ続けた試合序盤戦。
中盤以降、ワルーエフ選手の打ち下ろす右やホリフィールド選手の入りに合わせる右アッパーがヒットし始め、またワルーエフ選手最大の武器である長い左ジャブの数も増えペースが変わるかと思わせたのですが、ここでもやはり手数に乏しくホリフィールド選手の大きな右を浴びるなどしペースを掌握し切れない王者。
結局ズルズルと最後まで明白なラウンドを作ることができぬまま試合終了し、大偉業が達成されたと誰もが思ったはずだったのですが・・・
公式の採点結果は114-114で1人がドロー、残る2人が116-112,115-114でワルーエフ選手の勝利を支持する2-0でした。
ちなみにわたくしめのドシロート採点は115-113ホリィ。

前半ホリィ、後半ワル、といった流れの試合だったように思うのですが、ワルーエフ選手がポイントを集めていったと思われる試合後半戦の優劣はかなり微妙で10-10でいいだろ、てなラウンドの連続。逆に前半戦は、まあこちらも明白とは言いがたいもののホリ選手が取っていただろうと感じて、2ポイント差という採点結果よりももっとはっきりとホリ選手が勝っていたと感じた試合終了時でした。

スイスの会場はホリフィールド選手への応援一色で、彼の世界的な人気・知名度の高さを再認識させられました。結果がコールされた瞬間ブーイングが吹き荒れた試合会場。
人が見て採点するのですから、その人それぞれによって採点がばらつく、あるいは異なる結果が出るってのはある種当たり前の事なので、採点結果について文句はつけない、ってのがわたくしめの考えなんですが、この日の採点結果には久しぶりに驚かされました。ちと揉めるかもしれません。
そしてホリさんの現役生活はまだ続く・・のでしょうか??

ワルーエフ選手は50勝(34KO)1敗。ホリフィールド選手は42勝(27KO)10敗2分。

Valuev edges Holyfield!
Valuev stops Holyfield by majority decision
Nikolai Valuev Robs Evander Holyfield of Historic Title Win
ROUND-BY-ROUND: HOLYFIELD VS. VALUEV(FIGHT HYPEによるこちらの記事では117-111でホリ選手勝利)
Holyfield-Valuev round-by-round blog(SI.comでは118-110ホリ)
Giant Valuev beats Holyfield by questionable verdict
Holyfield robbed of win over sleepwalking Valuev
Klitschko manager says Valuev's bout with Holyfield a 'disaster' for sport
Holyfield is robbed(Yahoo! Sportsでは116-112ホリ)
CHRISTMAS COMES EARLY IN SWITZERLAND; VALUEV DECISIONS HOLYFIELD(15rounds.comでは118-111ホリ)
Evander Holyfield Robbed Blind in Switzerland Disgrace(BoxingSceneでは117-111ホリ)
46歳ホリフィールド、最年長王座奪取ならず
Holyfield-Valuev: The Bad, The Worse, and the Ugly!
Raw deal gives Holyfield false hope
ホリフィールド、最高齢王座ならず=世界ヘビー級戦で惜敗
ボクシング=46歳ホリフィールドが判定負け、ワルエフ防衛
写真
ワルーエフ 判定でホリフィールドに勝利しタイトル防衛
Valuev lumbers to unconvincing win over former great Holyfield
Valuev outpoints Holyfield to retain WBA title

ニコライ・ワルーエフ対ジョン・ルイズ(2008/08/30)
ニコライ・ワルーエフ対セルゲイ・リャコビッチ(2008/02/16)
ニコライ・ワルーエフ対ジャン・フランソア・ベルジェロン(2007/09/29)
ニコライ・ワルーエフ対ルスラン・チャガエフ(2007/04/14)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
スルタン・イブラギモフ対イベンダー・ホリフィールド(2007/10/13)
イベンダー・ホリフィールド対ルー・サバリース(2007/06/30)
イベンダー・ホリフィールド対ビニー・マダロン(2007/03/17)
イベンダー・ホリフィールド対フレス・オケンド(2006/11/10)
ドワイト・モハメド・カウイ対イベンダー・ホリフィールド(1986/07/12)


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TITO)
2008-12-21 19:08:32
ホリが頑張ったことは素直に讃えたいのですが…。何やら物悲しくなる最近のヘビー級です。ワルーエフからしたら、己の評価を著しく落としてしまったんじゃないでしょうか。まあ、元から高くないとは思いますが。
個人的には、彼がクリチコ兄弟とやっても、今のホリを掴まえられないのでは、パンチ貰いまくって圧倒されそうな気がどうしてもしてしまいます。

ホリは再戦したがるんですかね…。WBAは今回の一戦といい、チャガエフの復帰戦を防衛戦とするところとかを見てると、何かあっさり再挑戦を支持しそうで怖いです^^;
返信する
トニーさんなら (まっからむ)
2008-12-22 00:26:18
ホリーの頑張りは賞賛されるべきですが、ワルーエフの無策も露呈した試合だったと想像します。

ワルーエフって巨体を専ら、ジャブの長さと撃たれ強さにしか活用しないんですよね。小さい相手には強引に体を預けて小突き廻したら強いと思うのですがね。

すっかり「パンチ力は大したことない」と、「ジャブからしか攻撃できないのでそれさえ外せば」と言う2点がばれてしまったと思います。

トニーさんなら密着して勝てそうですが。。。
「史上、最も身長差があるタイトルマッチ」とかのキャッチフレーズでやってくれませんかね。
返信する
Unknown (プクー)
2008-12-22 09:07:05
ワルーエフは戦績もすごいしKO率も高いはずですが最近は微妙な判定ばっかりですね。試合もすこぶる眠いし。今後頑張って欲しいです。
返信する
Unknown (たけちゃん)
2008-12-23 11:58:03
ワルーエフも年をとった感じでしょうか。いつまでも20代の動きはできないのかもしれません。それに比べホリフィールドはあの年でどうして?
人によって違うものです。
返信する
Unknown (管理人)
2008-12-23 19:56:06
>TITOさん
対トンプソン戦でウラジ選手が見せた、大きな相手と対した時のやりずらそうな様子、に期待したいんですが、それよりも大巨人が豪快に倒される姿を見てみたいってのもあって、ワル対ウラジのカードは見てみたい一戦です。
ソト対ロレンゾの再戦&グスマンの復帰戦の結果を知りたくなくて情報遮断中でして、両者の動向についてよくわからないのですが、再戦を見たいとはあまり思えませんねぇ・・w

>まっからむさん
対チャガエフ戦でも同じように全然手が出ていなかったワル選手ですが、あの時はサウスポーだからなのかな・・と感じたのですが、今回はホリ選手が相手のジャブを右のグラブでほぼ完璧に防ぎきっていて、ワル選手の攻撃を遮断してましたね。
ジャブが当たらないと何も始められない選手だという事がハッキリした試合だったように思います。
素人考えでは当たらなくてもいいからジャブを伸ばし続けてれば相当強いのでは?とか思ってしまうんですが、素人考えなんでしょうねw

>プクーさん
やはりでか過ぎるために生じる体力的限界みたいなものを感じたこの日の試合でしたが、少々ホリ選手のことを甘く見ていたのかな?
とも思いました。次はもうちょっとマシな試合を見せて欲しいですね。

>たけちゃんさん
35歳ですからねぇ。仰るように衰えたのかな?とも感じさせた内容でした。
ホリさんやホプ選手のようなケースがいかに異常なものなのかもよくわかりますね。
返信する

コメントを投稿