box観戦記録

100%自分用のリストです

ニコライ・ワルーエフ対ジョン・ルイズ(2008/08/30)

2008-08-31 14:17:32 | ボクシング
WBAヘビー級王座決定戦

元ヘビー級王者同士で争われたWBA王座決定戦はドイツで行われ、ロシアの大巨人ニコライ・ワルーエフ選手(Nikolay Valuev)が3度目のヘビー級王座獲得を目指したベテラン、ジョン・ルイズ選手(John Ruiz)に12回3-0の判定で勝利して王座返り咲きを果たしています。

2005年12月に、その時もWBAの王座決定戦で対戦している両者の再戦ともなった試合。前回はワルーエフ選手が論議を呼んだ判定の末に際どく勝利していましたが、この日の2年8ヶ月ぶりの再戦も際どい内容となりました。
身長で25センチ、体重で35.8kgの圧倒的な体格差がある両者でしたが、ルイズ選手のワルーエフ選手の巨体に全く臆する様子を見せない勇敢な姿勢が目を引きました。ワルーエフ選手のジャブに合わせて放つルイズ選手の右クロス、左フックが危険なタイミングで何度も決まっていました。
2回には右ストレートをクリーンヒットさせてワルーエフ選手がダウンしかける場面もあり、ルイズ選手の勇敢で積極的な攻撃はなかなか見事なものでした。
しかしワルーエフ選手も長く正確なジャブで対抗。以前以上に進歩が見られるこのパンチでルイズ選手の顔面を何度も跳ね上げていて、どちらにポイントを振るか非常に悩むラウンドが多かった試合だとわたくし的には感じました。

116-111,116-113,114-113のユナニマスでワルーエフ選手の勝利を支持していた公式の採点結果からはワルーエフ選手のジャブの有効度をより重視していた事がうかがえます。(試合直後の発表ではスプリットとアナウンスされていましたが、公式の結果は3-0との事)
ルイズ選手の大きなパンチを何度もドキッとする危険なタイミングで貰っていたワルーエフ選手のディフェンスの甘さが目に付き、10回には上から覆いかぶさるようにしてルイズ選手を倒し減点も受けた大巨人の採点での不利をわたくし的には感じたんですけどねぇ。(シロート採点は115-112ルイズ)
ジョンルイさん=好き。ワル=嫌い。という個人的好みも採点に影響していた感は否めませんがw試合を見た方の意見を是非聞いてみたいです。

+ルスラン・チャガエフ選手がアキレス腱断裂の大怪我で戦線離脱を余儀なくされていることによるこの日の試合だったと思うのですが、暫定王座決定戦では無い模様。となるとチャガエフ選手の王座は剥奪という事なんでしょうかね?
ちとこの辺の事情がよくわかりませぬ。


ワルーエフ選手は49勝(34KO)1敗。ルイズ選手は43勝(29KO)8敗1分。

Valuev beats Ruiz again!
Nikolai Valuev Defeats John Ruiz By Split-Decision
写真
Die Highlights des Fights in Bildern

ニコライ・ワルーエフ対セルゲイ・リャコビッチ(2008/02/16)
ニコライ・ワルーエフ対ジャン・フランソア・ベルジェロン(2007/09/29)
ニコライ・ワルーエフ対ルスラン・チャガエフ(2007/04/14)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
ジョン・ルイス対オーティス・ティスデール(2007/10/13)
ルスラン・チャガエフ対ジョン・ルイス(2006/11/18)


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プクー)
2008-08-31 17:11:03
ワルーエフは大きいし毛深くて同じ人間とはおもえません。地味な技巧にポイントふるドイツ判定でしょうか。サイズだけに期待してクリチコとの戦い見てみたいです。うまくクリチコのパワーを消してしまう可能性もあるしこの大巨人が派手に倒れる可能性もあります。塩な判定になりそうでもありますが。
返信する
Unknown (nora)
2008-08-31 18:59:16
今回ブラックブラックガムを手元に置いての観戦でしたけど、意外なほど楽しめました。迷いましたが、僕は1、2、6、11R以外はワルーエフにポイントを付けました。なので減点ふくめて115-112でワルーエフでした。今回ワルーエフはジャブが非常に良かったと思います。
返信する
Unknown (管理人)
2008-08-31 21:26:48
>プクーさん
ドイツ判定という物があるかどうかわかりませんが、1ポイント差につけていたジャッジは日本の島川さんでした。
対クリチコを考えると、ボクサーとしての強さ力量は天と地ほどの差があると私は思っています。
しかし対トンプソン戦で体の大きな選手と対した時の意外なほどのクリチコ選手の余裕の無さを考えると、どちらに転んでもおかしくないようにも思えます。
ボクシングの面白いところですね。

>noraさん
わたくしも見る前まで心の準備を整えるのが大変だったんですがw予想外に白熱した試合でしたね。
最近のジョンルイさんはかつてのクリンチ王という感じが薄れてきているように思います。
マクライン戦でもジョンルイさんからクリンチに行く場面はほとんど無かったように見ましたし、最近の彼の試合は面白いです。また相変わらずしぶとい実力者ですね。
ワルーエフは仰る様にジャブが見事でした。ジャブだけで終わらずに、11回にジョンルイさんがダウンしかけた右のようなパンチをもっと見たかったです。
返信する
Unknown (TITO)
2008-09-01 13:57:55
チャガエフは王座への挑戦権は確保させて、実質の剥奪という感じだった気がします。実質というのは、WBA側は何かまた妙な呼称というか扱いをしていたからなんですが…。Champion in recess とかいう扱いだったと思います。休み中ってことですかねw

最近のWBAはほんとに…選手以上に頑張ってほしいです
返信する
Unknown (管理人)
2008-09-01 18:44:38
>TITOさん
情報ありがとうございます。
でもそれなら、今回の試合を暫定戦にすればいいだけの話のような・・?
正規王者と暫定王者。休養王者と正規王者。
ただ言葉が違うだけで実質は同じことですよね。
まあ、好きなようにやってちょうだい、って感じですね
返信する

コメントを投稿