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ダンスとか。

Flow

2005-12-03 | ダンスとか
Movement Research Festival 2005: Open Source
NY, St.Mark's Church in-the-Bowery.
Curator koosil-ja, Parcipating Artists Jonah Bokaer, Corey Carver, Milka Djordjevich, Chris Ferris, Anne Gough, Hilary Maia Grubb, Caryn Heilman, Christine Kaaloa, Abigail Levine, Daniel Linehan, Andrea Liu, Clarinda Mac Low, Naoko Morita, Dean Moss, Yves Musard, Nanako Nakajima, Akiko "Bo" Nishijima, Margaret Paek, Regina M. Rocke, Marcia Rubin, Akiko Sasamoto, Marcy Schlissel, Rebecca Serrell, Claudia de Serpa, Storme Sundberg, Stephanie Tack, Sandy Tillett, Kate Valk, Todd Williams, and Melanie Maar, with Jessica Feldman (sound).
即興。デュオで3分、そこに別の二人が加わり3分、最初の二人が抜けて3分、また別の二人が入って3分、というのが90分間続く(組み合わせは開演30分前にくじ引きで決定)。この3分毎の規則的な切断というのが、全体が小気味よく運ぶポイントでもあるのだが、とにかく面白かった。前半は、即興慣れした感じの(良くも悪くもだが)動けるダンサーが続いて見応えがあり、後半はどちらかというとネタ持参のヘンな人が多くなってきて何が起こるかわからない雰囲気だった。一つには、ここのところカチカチに作り込まれたダンスばかり見ているせいで「即興」自体が新鮮に感じた、というのがある。しかし事実、即興が巧い人が多かった。巧い人は止まらないというか、固着しない。「目的もなく動く」ことがとりあえずダンスの基本的な性格だとすれば、「動くために目的を作る」ことがダンスの起点になる他はない。漠然と開けた可能性に制限を加えるという形で、まず動きのルール(法)を立てなければ動けない。しかしポイントは、それを維持しようとはしないところだ。多人数での即興は「動くこと」と「見ること」から成っている。「目」は自他の「動き」を解釈し、批評し、誤読する。それによって「動き」自体が別の方向へ、別の仕方で、という風に「動く」。つまりどんどん変化する動きは、ただ次から次へと移ろっているのではなくて、反省を介して累乗されていっているのだ。こういう中に巻き込まれると、自分の目の動きもまたどんどんダンス的になっていく。視線が居付かない。あっちも見て、こんな風に見て、と思いきやこんな風にも見ちゃったりして、という感覚はまさにダンスだと思う。視線だけじゃなく頭脳もフルに踊りまくる。
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