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ダンスとか。

『夢十夜 -Ten Nights Dream-』

2004-09-23 | ダンスとか
Art Union人間風景 presents おととうごき。
明大前・キッド・アイラック・アート・ホール。
構成・振付/加藤文子、箏/八木美知依、出演/小林拓、鶴見未穂子、小山田譲、加藤文子。
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『古代のファンタジー 卑弥呼 ~現代の踊るシャーマン達』

2004-09-23 | ダンスとか
上野・東京国立博物館、昼。
総合演出/上田遥、出演/小島章司、舘形比呂一、橋本拓也、熊谷和徳、三木雄馬、他。
一度も見たことない有名ダンサーがまとめて見れるというお得感に加え、タップの熊谷和徳が出ていたので見た。小島は天照、橋本はスサノヲ、三木はイザナギ、熊谷は月読、舘形は卑弥呼を演じ、各々の見せ場が物語風に綴られる。小島、橋本の担当分と、熊谷のパート以外は振付も基本的に上田による。三方を客席が囲む舞台で、紫にオレンジとかの照明に電子的で「和風」な音楽とか、まあそういうもの。最初に紫色のレオタードとレースのスカートを付けた女性ダンサー4人(コロス)が出てきて踊り出した時、石井漠舞踊団の女性たち(崔承喜とか)がデパートの屋上で踊っている映像とか、昔の日本映画で時々出てくるモダンダンスの舞台のシーンとかを連想してしまった。まさに十年一日。ただし当時の人々は苦労してあれを編み出したのであり、こっちはそれをなぞっているのだということは忘れてはいけないだろう。熊谷は誰とも絡まず、無音で踊った。恐ろしく細かいステップを刻みながら舞台を一周したが、あまり長くない出番ながら、わりとユルめに流していたように思う。橋本拓也は「荒ぶる神」という設定で漠然とした「悪役」を演じる。モヒカンであり、音楽は電子ギターおよびベースであり、ダルそうに歩き、道端にしゃがみ、女を引っかけ、暴力を振るう、という風に、誰もが否定しないであろう「悪」のイメージの最大公約数。彼を退治するのは天照=小島章司で、その武器はいうまでもなくステップである。バンバン!ババババ!とたちまち追い払われてしまう。誰も笑ってなかったけど。小島章司フラメンコ舞踊団のダンサーたちと、モダンのダンサーたち(コロス)がユニゾンをすれば、同じ振りでも体の使い方が全然違っているところも興味深かった。大トリを務めるのが舘形比呂一。初めて見たが、こんなにナルシスティックな人間は見たことがない。コロスを従えて、口で音を出してユニゾンを合わせていた。カーテンコール時に判明したが、彼のファンがかなり多かったようだ。
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