40からのインラインsk8

娘にさせようと買ったのに、逆にハマってしまった中年男。果たして自由自在に操れる日は来るのか?

稲刈り

2006-09-26 08:20:59 | 日記

ワタシ、百姓もしていまして。週末は稲刈りでした。今年は農機具屋の兄ちゃんが「新型コンバインの試乗車があるので(←そんなんアルノ知らんかった)コイツを持ってきますわ」「そんなん、なんぼ見せてもろても買わへんで」「いえいえ。実はボクが使うて見たいですわ」という展開になってしまいました。

 実はこの兄ちゃん、一定期間内に日本一の売り上げをしてク○タ本社で表彰してもらったというヤリ手の営業。ワタシ達の地区では「買わされるから要注意」とされている人物なんです。

 さて、当日は一家総出(稲刈りは農家にとって一大イベント)で待っているところへ2tトラックに載せられて本日のメインゲスト登場!なんだか雪上車か装軌兵員輸送車みたいなでっかいボディですな。しかしその図体に似合わずジェントルな音と振動でずずーっと進んでいきます。

 ライトなんかに保護フィルム貼ったままのピッカピカを兄ちゃんは惜しげもなく田んぼへ。 キャタピラが泥をボディへ跳ね上げるのもかまわずズオーッと刈り始めますと「おおっいきなりかよ!うわぁやるなぁ!」なんか小学校へフェラーリが来たみたいな”非日常感”にみんな大盛り上り。かなりのスピードで進むけど見てると揺れが少ない。それはコンピューター制御で田んぼの凸凹をキャンセルし、車体を一定に保つ機能が付いているから。なんかレオパルドⅡの走行中でも砲口は目標を捉えたままっていうヤツを思いだし「日本の技術ってスゴイ」と感心したり・・・しばらくの間あぜ道で盛り上がるワタシ達を尻目に兄ちゃんはずんずん刈進み、長方形に稲を残して休憩に入りました。

 しばらく雑談した後、「どおです?使ってみませんか?」ときた。見せつけられる高性能にハイな我々、特にオヤジ(今年で77)なんか「もう年やし、難しいのはアカン」とか言いながらわくわくしてるし。早速試しましたよ。コントロールはジョイスティックで一発だし、難しい調整はコンピューター任せだし、刈るところは兄ちゃんが”オイシイ”状態に整えてあるしで初めてでも”きれいにできた”んです。
兄ちゃん:「上手ですねー。初めてなのに」(上手くできるようにセッティングしてるクセに)
オヤジ:「これええなー。でも高いしな・・・」(少し傾きかけてる)
兄ちゃん:「こいつより一回り小さいやつなら15万円安くてこの広さなら同じくらいですよ」(営業トークになってる要注意!)
オヤジ「ほぉぉ、安いのに同じ機能か」(?なんか脳内変換してないか?)

 怒濤のように刈り取りが終わった兄ちゃんは籾を乾燥機まで入れてくれるサービス。そこまでしても昼までで作業完了。例年に比べて無茶苦茶早い。もうオヤジ感動です。「そうか、15万円安いか・・・」(完全に傾いてる)ぶつぶつ言い出したけど、15万安いモデルでもマークXが買えるんだぜ。しかも年間6日ほどしか使わないでしょー!!