そんなわけでして、現在、落語街道驀進中。
今回は、上方落語に兆戦してみました。
桂米朝といえば、人間国宝という肩書きを持ち、落語家として華々しい活躍をする一方、一度滅んだ噺を復活させるなど落語研究家としての顔も併せ持つ、たいへん偉い人なのです。
本書にある噺も、一度絶えていたものを掘り起こしたり、
今では風俗の違いから、あまり語られていないというものもあり、また、特別な席でしか語られないという、いわくつきのものもありました。
米朝師匠自身の解説(口上)は、演者という立場からのものが含まれていて、興味深いです。
落語研究などなさる人にとっては、大変有用な本ではないかと思います。
私は、関東人なので、どうしても江戸前のほうが馴染みやすく、わかりやすいのですが、噺の成立は上方から江戸前へ、その逆をいくというものが多くあり、一概に江戸前がどう、
上方がこうとは言えないのです。
ただ、土地の名前などが出てきますと、やはり門外漢だなぁと感じてしまいます。
地理に弱いということもありますよ、、、ああ、お恥ずかしい。
まあ、そのことを差し引いても、面白いのは確かでありますから安心してください。
私の受けた印象では、上方落語というのはエンターティメント性が高いですね。
お客を楽しませる、喜ばすことをモットーにしているといいますか、
演出にも力が入っていて派手さがあります。
「怪談市川堤」など、大変にぎやかで、ぜひともお客の仲間入りをしてきゃあきゃあやってみたいと思いました。
本書は怪異霊験ということで、狐狸妖怪の類、幽霊、因縁話などを集めたものです。
怪談といえば怖いものですが、そこは落語ですから、面白くなくっちゃあいけません。
「狸の賽」の子狸は愛嬌があってかわいいし、「稲荷俥」の狐は、ずるがしこく俥引きをだまして無賃乗車しようとするけれど、何の事はない正直者で信じやすい俥引きに大金をすっかりとられてしまうという、間抜けっぷり。
「夏の医者」のうわばみは、下剤を盛られてお気の毒。
これだけだと、なんだか子供が喜びそうな噺ばかりかと思うでしょうが、とんでもございません。
大人の噺もございます。
「猫の忠信」では炬燵の中の出来事やぬくい刺身という、これまた色っぽい趣向があり、「狸の化寺」のオチ(サゲ)はちょっと恥ずかしいかも。
極めつけは「紀州飛脚」で、なんといいましょうか、驚きました。
思い切っているというか、お下劣というか。
興味があったら読んでみてください。
上方落語 桂米朝コレクション〈5〉怪異霊験
今回は、上方落語に兆戦してみました。
桂米朝といえば、人間国宝という肩書きを持ち、落語家として華々しい活躍をする一方、一度滅んだ噺を復活させるなど落語研究家としての顔も併せ持つ、たいへん偉い人なのです。
本書にある噺も、一度絶えていたものを掘り起こしたり、
今では風俗の違いから、あまり語られていないというものもあり、また、特別な席でしか語られないという、いわくつきのものもありました。
米朝師匠自身の解説(口上)は、演者という立場からのものが含まれていて、興味深いです。
落語研究などなさる人にとっては、大変有用な本ではないかと思います。
私は、関東人なので、どうしても江戸前のほうが馴染みやすく、わかりやすいのですが、噺の成立は上方から江戸前へ、その逆をいくというものが多くあり、一概に江戸前がどう、
上方がこうとは言えないのです。
ただ、土地の名前などが出てきますと、やはり門外漢だなぁと感じてしまいます。
地理に弱いということもありますよ、、、ああ、お恥ずかしい。
まあ、そのことを差し引いても、面白いのは確かでありますから安心してください。
私の受けた印象では、上方落語というのはエンターティメント性が高いですね。
お客を楽しませる、喜ばすことをモットーにしているといいますか、
演出にも力が入っていて派手さがあります。
「怪談市川堤」など、大変にぎやかで、ぜひともお客の仲間入りをしてきゃあきゃあやってみたいと思いました。
本書は怪異霊験ということで、狐狸妖怪の類、幽霊、因縁話などを集めたものです。
怪談といえば怖いものですが、そこは落語ですから、面白くなくっちゃあいけません。
「狸の賽」の子狸は愛嬌があってかわいいし、「稲荷俥」の狐は、ずるがしこく俥引きをだまして無賃乗車しようとするけれど、何の事はない正直者で信じやすい俥引きに大金をすっかりとられてしまうという、間抜けっぷり。
「夏の医者」のうわばみは、下剤を盛られてお気の毒。
これだけだと、なんだか子供が喜びそうな噺ばかりかと思うでしょうが、とんでもございません。
大人の噺もございます。
「猫の忠信」では炬燵の中の出来事やぬくい刺身という、これまた色っぽい趣向があり、「狸の化寺」のオチ(サゲ)はちょっと恥ずかしいかも。
極めつけは「紀州飛脚」で、なんといいましょうか、驚きました。
思い切っているというか、お下劣というか。
興味があったら読んでみてください。
上方落語 桂米朝コレクション〈5〉怪異霊験
数年前ですが。
笑ったし、トンデモないお医者さんの行動に目が点になった記憶があります。
一話完結のドラマの脚本みたいですよね。
波打つ?
キュートな腹部をおもちのようで(笑)
笑い話をひとつ。
今日、9時に仕事が終わり、徒歩で帰路についていたときのこと。
背後からにぎやかな車が近づき、ヤンキーっぽい声で、
「おね~ちゃん、一緒に酒でも飲まない?」
お~、その誘われかた、ずいぶん久しぶりだな、もしかしてン十年ぶりか?
などと考えながら無視しておりました。
さすがに向こうも顔を見て、おね~さんでないことに気が付いた模様、気まずげに、スピードを上げて走り去っていきました。