くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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落語絵本―ばけものつかい 落語絵本 (1) 川端 誠

2006年04月13日 | 人形劇サークル事情
何故こんなに落語の本ばかり読んでいるのかといいますと、実は、落語を人形劇でできないだろうかという野望を持っているからです。
落語は噺家さんたちの話芸の賜物です。
それを人形劇でなんて、大それたことなんですが、やってみたいんです
で、そんなことを、本年度初めてのサークル活動日である今日、
ちゃっかり発言しちゃいました。
「ほら、子供たちばっかりじゃなくて、老人ホームとかも行くし、
子供たちも妖怪が出てくれば、食いつきがイイ!」
かなり力説。
完璧な個人的趣味なのに。
そしたら、
「川端誠さんの絵本とかもあるし、紙芝居にもあるよね」
と、なかなか好印象。
「絵本って、どんなのがあるの?」
ということで、絵本のある場所へ一緒に見に行って、これなら人形劇でできるかも、というのが「ばけものつかい」。

大店の旦那さんが隠居しようと引っ越してきたのは、お化け屋敷と名高い家。
ご隠居は平気の平左だが、ついてきた使用人は怖がって
「お暇させていただきます」
とサッサと出て行ってしまった。
そうこうするうちに夜になり、
「おや、なんだか背中がゾクゾクするぞ」
障子をあけて入ってきたのは一つ目小僧。
ちょうどいいところに来たと掃除やらなにやら家事を言いつけるご隠居。
次の夜も
「おや、なんだか背中がゾクゾクするぞ」
今度はろくろっ首があらわれた。
またもや家事を言いつけるご隠居。
次の夜も、次の夜も妖怪があらわれては、こまごました用事を言いつける。
ある夜、
「おや、なんだか背中がゾクゾクするぞ」
すーっと障子が開き
「こんなにばけものづかいの荒いお方には、とてもついてはいけません。
 お暇させていただきます」
挨拶したのは一匹の狸。

記憶を頼りに書いたので、多少間違っていると思いますが、まあ、こんなお話。
人形劇にするには、舞台装置、場面転換が実現可能であること、オチがきっちりとしていてわかりやすいことなどを考慮に入れて選びます。
人形の動くイメージがわいてくれば、儲けもの。
「ばけものつかい」は条件にあった作品であるといえますね。
舞台上での、人形の入れ替わりが一体づつなので、演じるのはさほど人数的に難しくないと思いますが、大道具など作るものが大変かな。
すーっと開く障子、できれば屋根もつけたい(屋根の案はT女史)
大男をどのように登場させるか、ろくろっ首の首をどうするかなど、演出も工夫しないとね。

な~んて、具体的に考えてますけど、実際のところ、決定したわけではないのです。
創作をしてみたいという案もあるし。
私も、「ばけものつかい」以外でないものかと、いろいろ探している途中です。
今、読んでいるのは↓

上方落語であるので、関東人である私には、言葉遣いがちょっとわかりづらい。
「狸の賽」は、愛嬌のある狸がいいし、オチもいい。
でも、賭けという題材がねぇ。
惜しいなぁ。


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2 コメント

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落語といえば (BIBI)
2006-04-14 12:34:35
中3の娘が東京・横浜方面に修学旅行中ですが、今日の夜の選択コースがふるってます。劇団四季の「ライオン・キング」ともう一つ(公演名は失念!)、横浜球場でナイター観戦はいいとして、残る一つが末広亭で落語鑑賞。なかなかの企画かと思います(あれ、娘はどれにいくんだろう?)。

私自身は落語には不案内なのですが、SF読みの間では「花見山」でしたっけ、自分の頭にできた池に身を投げる話がシュールで人気がありますね。
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あたまやまの花見 (くろにゃんこ)
2006-04-14 13:19:29
そうそう、この話はシュールで面白い。

サクランボを食べて頭から木が生えてくるっていうところは、スイカの種を食べるとおなかの中で芽が出てくるっていう、子供を脅かす文句みたいで楽しいし、さらに頭の上の桜が満開となれば、花見見物で頭の上に出店まで出る始末。

うるさいと頭を振れば、頭の上からバラバラ人が落ちてくる。。。

こうやって書いているだけで笑えます。

SF読みは、想像力がたくましいですから、こういう変わった噺に人気があるのも無理はありませんね。

私も「あたまやまの花見」は、大好きです。



修学旅行で落語観賞、いいですね~。

最近では、教科書に「まんじゅうこわい」が載っていたりして、落語がブームなのだとか。

うちの一番下のは小6で、修学旅行は東京です。

小学生ですから夜のお出かけは、ナイター観戦か東京タワー。

上の娘(高1)は、「私は、松井のホームランを見たぞ!」と下の娘に自慢しておりました。

おねえさんが行ったときは、まだ松井が巨人にいたんだねぇ。
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