徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

マレーがウィンブルドン初制覇!

2013年07月09日 06時08分06秒 | テニス
 私としたことが、ウィンブルドン男子決勝(マレー vs ジョコビッチ)を見逃してしまいました。
 2000年代の主役の2人が相次いで姿を消した(ナダルは1回戦、フェデラーは2回戦で敗退)この大会、魅力に欠けるかと心配しましたがさにあらず、決勝戦は地元出身のマレーが登場し、近年まれにみる盛り上がりだった様子。
 「No.4の男」に甘んじてきたマレーの初優勝、お母さんの雄叫び応援をみたかった~

■ A・マリーが悲願の初優勝 英国選手としては77年ぶり
(2013.7.8 産経新聞)

 【ウィンブルドン=内藤泰朗】テニスのウィンブルドン選手権は7日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで最終日を行い、男子シングルス決勝で第2シードのアンディ・マリー(英国)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4、7-5、6-4で下し、初優勝を成し遂げ、優勝賞金160万ポンド(約2億4千万円)を獲得した。英国選手として1936年のフレッド・ペリー以来となる77年ぶりのウィンブルドン制覇となった。


 両者一歩も引かずの熱戦だった様子。

-大会レポート- 最終日 重圧を超えてマレーが77年ぶりの地元優勝
(WOWWOW TENNIS ONLINE)

 再放送してくれるかなあ。

追記
 7/10にWOWWOWで編集したものを再放送したものを観ました。
 まれにみる充実した決勝戦。

 ジョコビッチは終止攻め続け、しかしはじめのうちはウィンブルドンという特別な舞台による緊張のためか、ショットの精度が今ひとつでミスが目立ちます。
 マレーは基本的に受け身ですが、チャンスがあれば決め打ちで反撃します。
 この辺が、以前ののらりくらりのまどろっこしいテニスをしていたマレーとの違いですね。
 後半は、マレーの守備力が勝り、ジョコビッチが攻め手がなくなりミスをし始め、ドロップショットも焼け石に水と化してしまいます。

 それにしても、2人ともビッグサーバーなのにサーブスエースの数が少ない。
 センターに200km/hr のサーブを打ち込んでもしっかりリターンが返ってきてしまう凄さ。
 
 一見互角に見えたゲームですが、観衆の声援が後押ししたマレーに軍配が上がったファイナルという印象でした。
 テニスウエアでしか名前を知らない伝説の名プレーヤー「フレッド・ペリー」以来77年振りのイギリス勢のチャンピオンが誕生しました。

 少し前まではセンターコートに隣接した広場は「ヘンマン・ヒル」と呼ばれていましたが、現在は「マレー・マウント」と呼ばれていることに驚きました。
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ナダル、ジョコビッチのグランドスラムを阻む!

2013年06月08日 08時44分08秒 | テニス
2013年テニスのフレンチオープン準決勝でナダル(世界ランキング3位) vs ジョコビッチ(同1位)という昨年の決勝戦と同じカードが実現しました。
昨年はナダルが勝利して3年連続フレンチオープン制覇(合計7回目の優勝)し、今年はジョコビッチがランキング1位のプライドをかけた互いに譲れない対戦となりました。

双方ともコンディション良好で、1セット目からフル回転のプロの技を見せつける白熱した試合展開。
ナダルのうなりを上げるトップスピンと、ジョコビッチの精密機械のようなストロークの応酬で見応えがありました。
僅差で1セットはナダル、2セット目はジョコビッチが抑え、異変が起きたのは第3セット。

ジョコビッチの動きが鈍い。
暑さにやられたのか、ゲーム間の休憩では氷を首に巻いて動きません。
最後までゲームを続けられるのか、途中で棄権してしまうのではないかとさえ感じてしまう雰囲気です。
あっけなく第3セットはナダルのもとへ。

しかし、トッププロはこれで終わりません。
ジョコビッチは辛抱のテニスを続け、何とか立て直して第4セットを奪取。
すると、体が動きもよくなりすっかりジョコビッチのペースに流れが変わったことが私にも手に取るようにわかりました。

そして運命の最終セット。
クールに攻めるジョコビッチにナダルが食らいつきます。
ジョコビッチ優勢ではあるものの、どちらに転ぶかわからないゲームが続きました。
最後はジョコビッチの根負けです。
なにせ、エース球のショットを繰り出してもナダルはしつこく返してくるので、より厳しいコースを狙うためミスが増えるのです。

やはりクレーコートのナダルは強かった。
昨年のナダルは左膝の故障で後半を棒に振りましたが、その鬱憤を晴らすような快進撃です。
これではチャレンジャー錦織圭も歯が立たないわけです。
さて、決勝は同じくスペインのフェレールとの対戦。
どちらの粘りが優るか、泥くさいゲームになりそう。

<追記>2013.6.10
決勝戦はナダルのストレート勝ちでした。
でも、フェレールの熱いプレイにはしびれました。
175cm、75kgと日本人体型に近く、彼がランキング4位まで上り詰めていることは、日本人プレーヤーにもベストテン入りも夢ではないことを教えてくれているかのようです。
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2012年ウィンブルドンはフェデラーが奪還

2012年07月10日 22時29分45秒 | テニス
 フェデラーが吠えた!
 3年ぶりのウィンブルドン制覇
 7回目の賜杯はサンプラスと並ぶ最高記録であり、この優勝後に世界ランキング1位に返り咲くという歴史に残る快挙となりました。

 決勝の相手はイギリスの期待を一身に背負うアンディ・マレー。
 何年もNo.4の地位に甘んじてきたマレーにとって初めてのグランドスラム決勝となりました。イギリス勢の決勝進出は76年ぶりとのこと。もし優勝すれば伝説のフレッド・ペリー以来となります。

 いざ、蓋を開けてみるとスロー・スターターで有名なマレーが最初から目の覚めるようなプレーを披露しました。
 第一セットはブレーク合戦で、どちらに流れが傾くのかわからない拮抗したゲーム展開。フェデラーはショットの切れはあるもののミスが目立ち、気がつくとマレーが奪取していました。
 第二セットはうって変わってサービス・キープ合戦となり、試合が引き締まりました。どちらも譲らず、ワンチャンスをものにしたフェデラーが取り返しました。
 第三セットに入っても実力が伯仲。両者とも自分のプレーの良いところを披露し、観客は大いに盛り上がりました。
 試合の流れを決定づける分岐点が第三セットの第6ゲームでした。マレーのサービス・ゲームを約20分のしのぎ合いの末、フェデラーがついにブレーク。流れが一気にフェデラーに傾いたことを誰もが感じたことと思います。
 ショットの切れが益々冴え、ミスが減ってきたフェデラー、一方で腰痛と足首に故障を抱えるマレーは動きが鈍くなり、ショットのコントロールミスが目立つようになりました。
 そしてそのまま、フェデラーが押し切ったのでした。

 見応えのある素晴らしい試合となりました。
 久しぶりにフェデラーのエレガントなプレーを堪能できて幸せな気分になりました。

 マレーのコーチを往年の名選手イワン・レンドル(52歳)が勤めていたのが印象的でした。彼はボルグ、マッケンローとベッカー、サンプラスの間をつなぐ1980年代に活躍したグランド・ストローカーです。

 今大会を振り返ると、ナダルが2回戦でロソルの神がかり的プレーにより姿を消すという波乱がありました。
 ランキングNo.1のジョコビッチは準決勝でフェデラーに屈しました。この試合を見逃したことに悔いが残ります。

 日本勢では錦織圭くんが初勝利を記録し、3回戦進出を果たした記念すべき大会となりました。現在ランキング18位の彼には物足りない結果かも知れませんが、腹筋を痛めてフレンチ・オープンを欠場し、ギリギリ間にあった大会での活躍は特記すべきものです。他の添田君も伊藤君も現在ランキングが50位程度まで上がってきているのを見て驚きました。歴史上、日本男子がこれほどランキング上位に食い込んだのは初めてではないでしょうか。

 次は8月末の全米オープンですね。

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2012年全仏、ナダルが7回目の制覇。

2012年06月15日 05時43分17秒 | テニス
 2012年のフレンチオープンが終了しました。

 男子決勝は昨年と同じナダル vs ジョコビッチというカード。
 ランキング2位と1位の対戦ですが、その他にもいろんな大記録のかかった決勝戦となりました。
 ナダルが勝てば全仏7勝となりボルグの記録を抜いて単独トップへ(なんとナダルは全仏でまだ1回しか負けていません)。さらにグランドスラム11勝はボルグ、ロッド・レーバーに並ぶ偉大な記録です。
 ジョコビッチが勝てば、生涯グランドスラム達成、かつ連続4勝という離れ業。

 今大会のナダルは絶好調で決勝までワンセットも落としていません。一方のジョコビッチは万全とは言えず、準々決勝のツォンガ戦ではマッチポイントを握られるなど、苦戦を何度か経験し、準決勝のフェデラー戦でようやく本来の強さを取り戻したところ。

 いざ試合が始まると、前評判通りナダルの好調さが目立つ展開でした。第三セットのはじめまでは彼のスピンボールがうなりを上げてコートに突き刺さり、ジョコビッチは劣勢に立たされます。第二セット終了時には、苛立ちのあまりジョコビッチはラケットでベンチを叩き壊してしまい、ブーイングを浴びる始末。

 しかし、そこに雨。

 雨が降るとボールが重くなり、スピンがかかりにくくなります。
 つまりナダルのショットの威力が半減するのです。ジョコビッチにとっては恵みの雨となりました。
 第三セットの3ゲーム目から、ジョコビッチの反撃が始まりこのセットを奪取。
 逆にナダルの苛立ちがつのります。

 迎えた第四セット、またも雨が強くなり中断、翌日に順延となりました。

 ナダルにとっては救いの雨となりました。う~ん、なんて微妙なゲーム展開なのでしょう。
 翌日は天候に左右されず、本来のナダルの力強いショットが戻り、ジョコビッチを封じたのでした。
 雨に振り回された決勝戦でしたね。

 女子決勝はシャラポア vs エラーニ
 両者ともフレンチオープンの決勝は初めてで、かつ対戦も初めてらしい。
 シャラポアは一時はファッションに走ったり、話題が先行して肝心のテニスに精彩を欠いていましたが、最近少し大人の雰囲気になり落ち着いてきました。精神的にも安定し、自滅するパターンが影を潜め、この決勝もダブルスを制したエラーニを寄せ付けない強さで圧倒。
 かくして生涯グランドスラムを達成したのでした。そして、4年ぶりのランキング1位復帰というおまけ付き。

 それにしてもエラーニのタフさには驚かされました。
 12日間、ダブルスと掛け持ちで毎日試合をこなしてきたのです。
 それでも決勝戦に疲れを見せることはなく、シャラポアの強力ショットに果敢に挑む姿はすばらしいの一言に尽きます。

 ちょっと脱線しますが、シャラポアの身長は188cmでジョコビッチと同じです。ちなみにナダルは185cm。

※ 今大会、フェデラーは準決勝でジョコビッチに完敗しました。残念。
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2012年全豪オープン、ジョコビッチが制す。

2012年02月01日 06時43分40秒 | テニス

〔AFP=時事〕より


 男子シングルス決勝はノバク・ジョコビッチ vs ラファエル・ナダル。第一シードと第二シードの対戦となりました。
 終わってみれば昨シーズンからナダルに6連勝中のジョコビッチ勝利ですが、今回はずっと「どちらが勝つかわからない」状況の死闘が30℃を超す真夏のオーストラリアを舞台に繰り広げられました。試合時間はなんと5時間53分。全豪オープン最長記録であり、グランドスラム(4大大会)決勝の最長記録をも更新しました。

 プレースタイルからいうと、攻めのジョコビッチとディフェンス&切り返しのナダル。
 ナダルのショットが短くなるとジョコビッチの餌食になる傾向があります。
 試合の流れが双方に揺れ動き、手に汗握る展開。
 しかし、今回のナダルの集中力はすごい!
 第四セット終盤はナダルのスーパーショットが炸裂し、勢いは完全にナダルと思われました。

 今度こそナダルが勝つ!?

 でも私は「このハイテンションが果たしてあと1セット持続できるものだろうか?」と一抹の不安を感じていました。最終セットは、双方体力・精神力の限界を越えた驚異的なテニスを披露しました。31回続いたストローク戦の後にジョコビッチが倒れ込む場面さえありました。ナダルは見当するものの「あと一つ」というポイントを悉くジョコビッチにさらわれ、敗北を喫したのでした。

 観客席には伝説の名選手、ロッド・レーバー氏(写真中央の人物)の姿もありました。彼はオープン化(1968年、プロ・アマ問わず出場可能)後のテニスの歴史の中で唯一「年間グランドスラム」を達成した偉人です。ボルグもサンプラスもフェデラーも成し得なかった偉業・・・しかし、ジョコビッチはその可能性を感じさせてくれる勢いがあります。

 今回の全豪オープンでは、日本のエース錦織圭の躍進も話題になりました。
 世界ランキング6位のツォンガに勝利し初のベストエイト。
 しかし、準々決勝で対戦したマレー(ランキング4位)との試合をみると、まだ頂点を目指すには高い壁が存在することを感じさせました。
 彼自身の世界ランキングも20位まで上がり(日本人記録)、今後が楽しみです。
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錦織、世界24位!日本男子史上最高

2011年11月09日 07時03分52秒 | テニス
 男子プロテニスの日本のエース、錦織圭君がやってくれました!
 スイス室内大会において、準決勝では世界No.1のジョコビッチを接戦の末に制する快挙を達成し、決勝では残念ながらフェデラーに完敗しましたが、ランキングでは歴代日本人プレーヤーで最高位の24位を獲得(彼以前では松岡修造の46位が最高記録でした)。
 ケガに泣き、若くしてどん底を味わった彼は精神的にも鍛えられ、ブラッド・ギルバートという名コーチと組んでから着々と実力をつけてきています。
 近い将来、ベストテンに手が届くかも・・・楽しみです。

■ 錦織、世界24位!日本男子史上最高(デイリースポーツ:2011年11月8日)

「男子テニス、スイス室内・決勝」(6日、バーゼル)
 シングルス決勝で世界ランキング32位の錦織圭(21)=ソニー=は元世界1位で現在4位のロジャー・フェデラー(30)=スイス=に1‐6、3‐6で完敗した。錦織は、2008年のデルレービーチ国際選手権(米国)以来となるツアー2勝目はならなかったが、この準優勝が反映され、錦織は7日付の世界ランキングで日本男子史上最高を更新する24位に上がった。

 夢に見たフェデラーとの初対決で完敗した。錦織は決勝で、地元の声援を受ける元世界ナンバーワンに圧倒され、快進撃が止まった。1度も相手のサーブを破れないまま、1時間12分で試合終了。「予想以上だった。いつもの自分でどれだけ戦えるか、というのがあったが全然通用せず、余裕もなかった」と、悔しそうに振り返った。

 相手の強さを痛感したが「僕はこういう試合から学ぶ」と成長の糧にする。準決勝で世界ランキング1位のジョコビッチ(セルビア)に勝ち、1回戦では同7位のベルディハ(チェコ)を破った。10月のマスターズ上海大会でA・マリー(英国)と対戦。トップ選手との戦いを経験し、成長している実感がある。

 今年初めに83位だった世界ランキングは7日付で日本男子史上最高の24位にまで上昇した。「当初は50位以内を目標にしていた。今はすべてが変わった」と、来年は「20位」を目標に掲げた。日本のエースが、新たな領域に足を踏み入れた。


 ・・・この後の大会では格下選手相手に1回戦敗退だそうです・・・残念。

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ジョコビッチ、ウィンブルドン初制覇!

2011年07月05日 06時39分01秒 | テニス
 セルビアのノバク・ジョコビッチ(24歳)が20011年にウィンブルドンを初制覇しました。
 近年実力を認められつつもフェデラー、ナダルに続く「第三の男」に甘んじてきた男が、ようやく檜舞台に上がったのです。
 優勝カップを手にするジョコビッチはとてもうれしそうでした。

 実は彼、アレルギーの病気を持っていたことに最近気づいたそうです。
 ニュース記事では「パスタなどの小麦食品を食べた後に運動すると呼吸困難を起こす」とありましたので、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」というタイプだと思われます。
 これは不思議な病気で、小麦を食べただけでは無症状、運動しただけでは無症状、でも小麦摂取+運動が重なると全身じんま疹とか呼吸困難などアレルギー症状を起こす病態です。
 小学生以上で、給食の後の体育の時間にじんま疹が出たり咳き込んで苦しくなる子どもはこの病気が隠れていることがあります。

 そういえば、2010年にフレンチオープンで錦織圭選手と対戦した際、後半苦しそうな呼吸が気になったことがありました。
 運動前に小麦を食べないようにしてから、体調がよくなり、競った試合でも勝てるようになったそうです。

 日本選手では女子の活躍が光りました。
 まずは伊達公子さん。40歳過ぎて、かつ15年振りのウィンブルドン勝利を若手からもぎ取りました。2回戦のヴィーナス・ウィリアムス戦も大健闘し、センターコートの観客席はいつの間にか満員、最後はスタンディングオベーション。もう、脱帽するしかありません。
 それから初出場の土井美咲さんがなんと3回戦進出!ブンブン振り回す強力なフォアハンドが魅力です。
 男子では錦織君、添田君とも初戦突破ならず残念な結果に終わりました。
 錦織君は優勝経験のあるヒューイット、添田君はフェデラーを下したツォンガとの対戦なので、ちょっと運もなかったかな。

 そして私が注目するフェデラー。
 フレンチオープンでは近年最高のプレーを披露してジョコビッチに勝利しましたが、この大会では調子は悪くはないものの、やや精彩を欠いて準々決勝でツォンガに敗北を喫しました。再起を期待したいです。

 観客席も有名人で賑わいました。
 1980年前後に5連覇を達成したボルグ、女子で6回優勝のナブラチロワ。
 ゴルフのジャック・ニコラウスとグレッグ・ノーマン。
 極めつけはウィリアム王子夫妻で、マレーの試合は盛り上がりました。
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ナダル、6回目の全仏制覇

2011年06月07日 06時18分55秒 | テニス
 2011年全仏オープン男子決勝は3-1でナダルがフェデラーを下しました。

 フェデラーは準決勝ジョコビッチ戦ほどの”神がかりプレー”までは行きませんが、調子は上々。文字通り「元世界王者 vs 現世界王者」の意地とプライドのぶつかり合いのようなゲーム展開となりました。
 しかし、フェデラーの攻めがちょっと甘くなるとナダルの深くてスピンの効いたドライブボールが返ってきて攻撃を封じられてしまい、結局はナダルの粘り勝ちといういつものパターン。フェデラーはストローク戦になる前に早めの攻撃を仕掛けるのですが、すべて成功というわけにはいかず。
 一つの試合の中でもプレーに微妙な波があり、それをどう自分の方に引き寄せてポイントを重ねるかという駆け引きも見物でした。

 この二人のグランドスラム決勝には一種独特の雰囲気を感じます。
 同じ時代テニス界を引っ張ってきた”同士”というか、”戦友”というか。
 試合終了後のインタビューではお互いに気遣い合うコメントも聞かれました。

 優勝したナダルは、実は1,2回戦では苦戦を強いられました。
 全仏オープン前までの試合では、迫り来るジョコビッチに4連敗し、自分のテニスに自信を失いつつありました。精神的にも落ち込み「まだ25歳だけど100年間テニスをしている気がする」という弱気の発言もあり、一部のマスコミは”燃えつき症候群”と評したほど。

 それでも粘りで勝ち上がり、準決勝のソダーリング戦でようやくナダルらしいプレーが復活、そして迎えたフェデラーとの決勝・・・優勝トロフィーを掲げた姿は勝ち続けることの大変さを物語っているようで感慨深かったです。
 やはりローラン・ギャロスの土にはナダルが似合います。
 これでビヨン・ボルグと並ぶ全仏オープン6回制覇を成し遂げました。来年以降は新記録樹立が期待されます。

 いずれにしても、フェデラーもナダルも元気なプレーを見せてくれたので私は大満足。
 来るウィンブルドンが楽しみですね。

 観客席には往年の名選手がたくさん。
 ジム・クーリエ、クエルテン、マルチナ・ナブラチロワ、etc・・・皆元気そうでした。
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フェデラー、ジョコビッチの前に立ちはだかる!

2011年06月05日 05時53分10秒 | テニス
 今年の全仏オープン・テニス大会の話題は「ジョコビッチのランキングNo.1取り」と「ナダルの6回制覇」で持ちきり。フェデラーはこの二人の影に隠れて「参加していることに気づかなかった」と地元フランスの新聞に皮肉られる始末でした。

 しかし、視点を変えれば”注目されない”というのはプレッシャーがかからず伸び伸びプレイができるということ。事実、フェデラーは準決勝まですべてストレート勝ちで、徐々に「フェデラーの調子が良さそうだぞ・・・」と囁かれるようになりました。

 そしてジョコビッチとの準決勝。
 現在の世界ランキングはジョコビッチ2位、フェデラー3位。”絶対王者”と尊称されたフェデラーはピークが過ぎて落ち目であり、公式戦43連勝中のジョコビッチの時代に取って代わられる瞬間が見られるのでは、との前評判でした。

 しかし蓋を開けてみると・・・フェデラーがすごい!
 ”神がかり的”と表現してもよいプレー。全盛期を彷彿とされる、いや全盛期以上の集中力でエレガント&力強いプレーを披露しジョコビッチを翻弄します。
 ファーストサーブは軒並み200km/hr越え、セカンドサーブもエースを取るほどキレがよい。弱点とされているバックハンドのミスも少なく、振り切ってのパッシングショットも決まり、フォアの切り返しはフットワークの素晴らしいジョコビッチがついて行けず、ボレーはコーナーに深々と決まる・・・私は(このペースがずっと続けば勝てるけど、最後までモチベーションを維持するのは至難の業だよなあ)といつフェデラーが崩れるのかヒヤヒヤしながら観戦していました。
 第三セットこそ少々集中力が途切れがちなところもありましたが、そこは百戦錬磨の”世界王者”。終始有利に駆け引きを続け、精密機械のような渋いプレースタイルのジョコビッチは最後まで自分のペースをつかみきれないままフェデラーの技に敗北を喫したのでした。

 観客も盛り上がりました。
 フェデラーのプレーに魅せられて、最終セット終盤ではスタンディングオベーション。復活した王者に惜しみない拍手を送っていました。

 今年のベストゲームでしょう。

 さて、明日の夜は「フェデラー vs ナダル」の決勝戦。
 楽しみです。
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ナダル、2010年ウィンブルドンを制す

2010年07月06日 06時30分17秒 | テニス
 2010年ウィンブルドンテニス男子決勝は、第二シードのラファエル・ナダル(スペイン)とトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)の対戦となりました。ベルディヒは1980年代の名選手、イワン・レンドル以来のチェコの逸材です。
 ナダルは昨年膝の怪我に泣いて出場さえできない地獄からの復帰戦、一方ベルディヒは第一シードのフェデラー、第三シードのジョコビッチを退けて破竹の勢いで臨みました。

 結果は、あっけなくナダルのストレート勝ち。

 今年のナダルは力強い。
 トップスピンを多用し、拾いまくって相手を根負けされるテニスがナダルの身上。ふつうトップスピンのボールはスピードが落ちるのですが、ナダルのボールは高速、かつ深く入るため相手の攻撃を封じてしまいます。

 そのため、ベルディヒが準決勝まで見せていた武器である、高い打点からのコーナーへのフラットショットが決勝では影を潜めてしまいました。かつ、初めてのグランドスラム決勝で硬くなったのか、得点源のファーストサーブが入らず、サービスブレークを許してしまいました。後半はチャンスボールでも決められずミスが出る始末。

 心身ともに実力を120%発揮して初めて接戦になるレベルですから、こうなると無残です。地獄をみてきたナダルに勝てるわけがありません。もうちょっと接戦を期待したんだけどなあ・・・残念です。


 決勝戦らしく、コートサイドにはVIPやセレブが勢揃いしていました。
 ちょうど30年前に伝説の死闘を繰り広げたボルグとマッケンローもいました。
 女子選手では、ナブラチロワとスコバもいましたね。

 話は脱線しますが、選手が使っているタオル、いいですよねえ。
 グリーンと深いブルーとイエローのウィンブルドン・カラー。
 現地でしか手に入らないらしいのですが、探したら日本の会社がネット通販してました。
 早速ゲット。
 手に取ると、その大きさにビックリ(70×130cm)。
 選手達がみな180~190cmの大男なので(ベルディヒはなんと196cm!)スポーツタオルに見えていましたけど、日本人にはバスタオルの大きさなんです。

 テニス・グッズで思い出すことがあります。
 その昔、「ウィンブルドン」というスポーツメーカーがありました。
 もう、20~30年前かなあ。
 ウエアやラケットなどのテニスグッズを販売していましたが、数年で消えてしまいました。

 それから、有名選手が引退後に自分のブランドを作るパターンもありますね。
 ラコステやフレッド・ペリーが有名です。

 じつはボルグもブランドを作ってました。
 テニスグッズではなく、アパレルメーカー。
 大成することなく消えてしまいましたが・・・この事業の失敗のせいで、ボルグはしばらくウィンブルドン観戦から遠ざかっていたとか。
 私、ボルグブランドのスタジャンを持ってます(笑)。
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