病名を欲しがる人々

2007-07-24 01:45:56 | Weblog
番組で30代のサラリーマンの「うつ病」についてやっていた。

サラリーマンはいつの頃からか、「気楽な家業」ではなくなったのか。楽の代名詞のように言われる公務員にもかなりの率で「うつ病」は発生しているので、仕事のたいへんさとはあるいは関係ないのかもしれない。

まあ、社保庁みたいなところにだけは、ひとりもいなかったのではと想像してしまうのですが。

さて、がんばろうとしてもがんばれない「うつ」に、実は「にせうつ」と言うのもあるんです。見分け方は
「こんな状態になったのは、自分のせいだ」と自分を責める状態は本物、誰かが悪いからと言っているようなら偽物。

ところで朝起きられないのに、「低血圧症」と名前がついてから救われた人は多いのでは。自分が何かできないとき、それが不可避の問題のせいなんだとなれば、怠けものの汚名からは救われるわけです。

先日、それほど問題のないお子さんなのに、しきりと児童相談所に通うお母さんとお話をしたとき、私には多少の違和感があったのです。
なんでそんなに問題視するのかと。

それを聞いた子育て戦友である親友が、
「私も娘にどんなに病名が欲しかったことか」
と。学校でもどこでも、謝り同士で、こんな子供を育てた責任は自分にあるのではなくて、病気のせいなんだと思いたかったと。

なるほど・・・。

そういえば、最近そういうお母さんに出会う率が増しているのですが。
いつも、頭痛がして学校を休み勝ちなお子さんの脳波を調べたら、異常が見つかったのだそうです。

学校へ行きたくない理由が頭痛なんてお子さんは山ほどいるのですが、脳波まで調べる時代になったのです。

最近もっと驚いたのは、中学生が自分が休みがちの理由を
「私は登校拒否なので」と説明したことです。

登校拒否がついに病名になったのかと心からびっくりしました。

できれば、
掃除がしたくてもどうしてもできない、「掃除拒否症候群」とか言うのも発見してもらえないだろうか・・・私のために。

私は「ネット中毒症」に罹患してはや7年ですが、これはどこぞの病院の先生がちゃんと病名として扱っていて、自分の病院に相談に来るようにとブログに書いているのを見たことがあるので、きっと本当に病気として認知されているのだと思うのですが。