あるSEの業務日報

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アイソレーションレギュレータ(電源装置)に台を乗せた~カラヤンGOLD「悲愴」

2016-08-17 00:35:47 | オーディオ

 音質向上の3回目は、前回と同じソルボセインシートに板を乗せてインシュレーターにする事だが、今回はアイソレーションレギュレータだ。

 結果はこの通り。 

 前回書いたようにシートは3個あったが、アンプに2個使用したので、残りの1個は4つに切り分けて使用した。

 

 このように2枚の板を渡してレギュレーターの足を支える事にした。写真は仮置きの状態であり、実際にはレギュレータの脚ときちんと位置合わせして設置した。

 さて結果だが、これは大きく向上した。やはりメタルラックは見た目にも不安定で共振しそうだったが、ソルボセインのおかげで、とても音が前面に出て来た。アイソレーションレギュレータは、アンプやプレーヤーの電源を歪みやノイズをきれいな正弦波を作り出す一種の発電機であり、成形された非常にきれいな電源なのだが、やはり台座からの影響を受けてしまうのがあらためて思った。

 今回視聴に使ったのはチャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」。

 カラヤンさんの演奏でウィーンフィルの演奏だ。そしてこのCDは「カラヤンゴールド」と呼ばれる限定生産品で、CDに金メッキが施されている。12枚を持っているが、シリーズを買いそろえる事ができずにあきらめた思い出がある。

 

 さて、今回悲愴を選んだのは目的があり、オーディオの仕上がりを見比べる際の指標にしているからだ。悲愴のCDは他にも持っているのだが、このCDはちょっと格別で、デジタル収録されているので楽器自体のクオリティが格段に良いからだ。理由を具体的に話すと、第1楽章で、例の”ビックリする所”の直前にクラリネットのソロが演奏されるが、音がどんどん低くなっていくが途中からバスクラリネットに引き継がれる。楽器が変わるので音色が変わるのと位置が隣に移るのだ。カラヤンGOLDでは、向かって右の人にバスクラリネットの人に入れ替わるのがわかる。これは音像定位がしっかりいないと場所がぼやけてしまう。60~70年代の演奏では残念ながらちょっとぼやけてしまうので、デジタル録音されたからはっきりと位置が特定できるのだ。今回、インシュレーターや台座をいじったので音像定位がくっきりと明確になり、以前のアンプと同等になった事がはっきりした。

 話を続けて悲愴の”ビックリする所”だが、楽譜には「pppppp」と、ピアノが6個書かれていたそうだ。「題名のない音楽会」で教わったのだが、演奏された当時はまだバスクラリネットが発明される前なので、クラリネットから引き継ぐ楽器はファゴットが充てられていたようだが、だがファゴットではどんなにがんばっても大きな音しか鳴らないので、気持ちでは小さい演奏を願ったようだ。現在のオーケストラはほとんどの楽器が進化しているので、当時の演奏とはかなり違っているのだと思う。

 これでオーディオ機器も以前の状態にかなり戻ったので、カラヤンGOLDをゆっくりと聞いていこうかと思う。