ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

女性産科医の仕事を支援(学会が委員会を設置)

2006年06月28日 | 地域周産期医療

私と同世代で産婦人科医になるのはほとんど男性ばかりでしたが、最近の若い産婦人科医では女性の占める割合が圧倒的に多くなってきました。

我々の世代の若い頃の産婦人科医の生活は仕事一色で、毎日、病院に寝泊りしているような仕事漬けの生活が当たり前でした。特に、一人医長時代は、一年中、毎日が当直勤務のような勤務形態で、ほとんど帰宅する暇もないくらいに忙しい仕事一色の毎日でした。

女性医師の場合は、若い一時期に、妊娠・出産・育児と仕事の両立が非常に難しくなる時期が必ずあります。そういう時期には、フルタイムでの勤務が難しくても、数人の女性医師で互いに都合をつけあってワークシェアしたり、育児を互いに助け合ったりできれば、その時期も、比較的無理なく、乗り越えられるかもしれません。

世の中のトレンドはどんどん変化しています。やはり、産婦人科医の勤務形態も、男性医師ばかりであった時代とは大きく変えてゆかねばならないと思います。

****** 共同通信社、2006年6月26日

女性産科医の仕事を支援 学会が委員会を設置

 日本産科婦人科学会(武谷雄二(たけたに・ゆうじ)理事長)は24日、産科医不足の解決策の一つとして、女性産科医が育児をしながらでも仕事を続けられるような環境の整備を検討するための組織を設置したと発表した。

(以下略)

(共同通信社、2006年6月26日)