紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

シルヴァーズ・ブルー~ホレス・シルヴァー

2007-08-19 23:45:15 | ジャズ・ピアノ・コンボ
ハードバップ&ファンキージャズの代名詞的なピアニスト、「ホレス・シルヴァー」のEPICレーベルに残したアルバムを紹介しましょう。

アルバムタイトル…シルヴァーズ・ブルー

パーソネル…ホレス・シルヴァー(p)
      ドナルド・バード(tp)
      ジョー・ゴードン(tp)
      ハンク・モブレイ(ts)
      ダグ・ワトキンス(b)
      ケニー・クラーク(ds)
      アート・テイラー(ds)

曲目…1.シルヴァーズ・ブルー、2.トゥ・ビート・オア・ノット・トゥ・ビート、3.ハウ・ロング・ハズ・ジス・ビーン・ゴーイン・オン、4.アイル・ノウ、5.シャウティン・アウト、6.ハンクス・チューン、7.夜は千の眼を持つ

1956年7月2日、17日 録音

原盤…EPIC 発売…EPIC Records
CD番号…ESCA 7726

演奏について…好演の中では、「コルトレーン」の超名演、「ロリンズ」も名演を残している7曲目「夜千」が中々良いですねぇ。
ラテンリズムに先導されて、「モブレー」の派手さはないが、好フレーズを連続で奏でるテナーと、若々しくブリリアントに、気持ち良く吹く「バード」
この二人の絡み合いプラス「シルヴァー」のブロックコード伴奏も、とても心地よいですね。
それから、真打「シルヴァー」の、アドリブソロの登場です。
崩しのコードを取り入れた、「チョイ・モンク」演奏をしていますが、ご愛嬌、サービスですよ。
前回、別のアルバム紹介の時、「加持さん」からご享受がありましたが、この時期の「シルヴァー」は、ファンキー一色にはなっていません。
どちらかと言うと、ファンキーが入ったハードバップですが、いずれにせよ良い演奏であることには違いありません。

オープニング曲「シルヴァーズ・ブルー」は、ブルース・チューンの曲で、のっけから「シルヴァー」がアンニュイなメロディでテーマを告げて、「バード」と「モブレー」も、ブルージーで素敵なソロを展開する。
中間での「シルヴァー」のアドリブも抜群の出来だが、バックでは、地味だがメンバー全員をドライヴィングして引っ張る「ワトキンス」のベースが、(中途のソロを含めて)特に良い演奏で印象的です。

短曲ですが、3曲目「ハウ・ロング~」は、ガーシュイン作曲のスタンダード・バラードで、「シルヴァー」が、所々でとてもロマンティックな演奏をしていて、素晴らしいです。
又、ミュートで叙情性を全面に押出した「バード」の、繊細で美しい演奏は特筆物です。
同じく「モブレー」も、バラード吹きの規範の様な甘い演奏がgood。

4曲目「アイル・ノウ」…「モブレー」がアーティスティックなソロを決めると、「バード」が輝く様な音色のランペットで、バッチリお返しをする。
「シルヴァー」は、バッピシュ&ファンキーなピアノソロで、曲を飾り付ける。
全曲中、最も「シルヴァー」(率いるコンボ)らしい演奏でしょう。

6曲目「ハンクス~」と2曲目「トゥ・ビート~」は、曲自体は印象的な特徴あるメロディではないですが、いかにもハードバップらしい曲で、「モブレー」「バード」「シルヴァー」と期待通りのアドリブ・プレイをしてくれます。


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2 コメント

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これまた、渋いアルバムを・・・。 (加持顕)
2007-08-20 20:05:01
おばんでございます。
呼ばれたような気がしたので、やって参りました(笑)。

このアルバム、うちでも取り上げようとしたんですが、いろいろと難しいので止めました(笑)。良かった止めておいて。

その内、モンクがメッセンジャーズにゲスト参加したアルバムなんか取り上げていただくとありがたいです(紹介済みでした?)。

それでは失礼致します。

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コメント待ってました。 (えりっく$Φ)
2007-08-20 21:47:35
テレパシー送って呼んでました。(笑)(笑)(爆笑)
いやー、うそですよ。
加持さんの名前出しちゃってるんで、完璧オフサイドのノーゴールですね。(スミマセン)
でも、コメント嬉しいです。
今後も加持さん期待のアルバム、出して行きますよ。
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