紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

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ゴーン・ウィズ・ゴルソン~ベニー・ゴルソン

2007-08-17 23:52:03 | ジャズ・テナー・サックス
今日はゴルソン・ハーモニーの妙を味わおうと思い、このアルバムをチョイスしましょう。
フラーとの2管コンビネーションの掛け合いは本当に聴き物です。

アルバムタイトル…ゴーン・ウィズ・ゴルソン

パーソネル…リーダー;ベニー・ゴルソン(ts)
      カーティス・フラー(tb)
      レイ・ブライアント(p)
      トム・ブライアント(b)
      アル・ヘアウッド(ds)

曲目…1.スタカート・スウィング、2.枯葉、3.ソウル・ミー、4.ブルース・アフター・ダーク、5.ジャム・フォー・ボビー

1959年6月20日

原盤…Prestige 8235 発売…ビクター音楽産業
CD番号…VICJ-23743

演奏について…個人的には大好きな2曲目「枯葉」なども有るが、全曲・全編に渡って「ゴルソン・ハーモニー」全開なので、特定の演奏曲目よりは、このアルバムについてもトータル勝負の盤と言えるでしょう。

「ゴルソン」について言えば、エンディング曲の5曲目「ジャム~」でのソロが、ゴルソン・ハーモニーを全く度外視した、「ブイブイブロー」で特筆物。
「フラー」もかなり飛んだアドリブで、中途での二人の絡みも激しく、ソロ演奏だけを取れば、この曲が一番バトル・コンボしていて迫力が有って◎でしょう。
終盤では、ベース「ブライアント」、ドラムス「ヘアウッド」の「合戦」もgoodですよ。

1曲目「スタカート~」は、いかにも「レイ・ブライアント」作の哀愁あるメロディの佳曲で、それだけでも嬉しくなってしまうが、「フラー」が抜群のアドリブを吹いてくれる。
当人「ブライアント」のピアノソロ、シングルトーンも特筆物。
「ゴルソン」は、得意のフレーズを混ぜつつ吹くが、まだ序盤と言うこともあり、多少遠慮がちなソロに思える。
しかし、ユニゾン演奏に入ると、「流石」の味付けがなされています。

冒頭で言った2曲目「枯葉」は、肩の凝らない良い意味での無難な演奏です。
「ゴルソン」は「ゴルソン節」を入れながら、好アドリブをしていますし、「フラー」はいつも通り、ほのぼの系のトーンで間を活かしたアドリブが良い味出してます。
シンバル・ワークで終始演り遂げる「ヘアウッド」は、縁の下の力持ち的な支え方に、職人魂を見れますね。
「レイ・ブライアント」のソロは大凡想像できますね。
こう言うマイナー調の哀愁メロディ曲を弾かせたら、ピカ1の男ですから、ここでも好フレーズ連発です。

「ゴルソン」オリジナル曲、4曲目「ブルース~」では、ユニゾンのテーマから「ゴルソン・ハーモニー」がびんびんに伝わってくる。
しかし、ブルース曲では、「ゴルソン」もファンキーっぽい演奏にはせずに、いつもよりは、幾分暗めの音色で、渋く決めにくる。
応える「フラー」も通常よりは、ダーク系の音色でブルージーさを打ち出しているし、「ブライアント」のソロもブルース色が濃く出ている。
この辺の編曲(アドリブ指示)については、多分「ゴルソン」がコンダクトしてるんだろうなぁ。
いずれにせよ、「ゴルソン・ハーモニー」に興味ある方は、「迷わず行けよ!、行けば分かるさ…」


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