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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

深水 黎一郎 『人間の尊厳と800メートル』 

2011年11月02日 13時30分56秒 | 図書館で借りた本
 図書館に行ったら、新刊コーナーに『007 白紙委任状』と『人間の尊厳と800メートル』が置いてあって、心の内でガッツポーズ!さっそく借りて、ちみちみ味わいながら読んでいます♪まずは先に読み終わった方から感想いきます。

○ 深水 黎一郎(ふかみ りいちろう) 『人間の尊厳と800メートル』(東京創元社)

 表題作は、第64回日本推理作家協会賞受賞作。それを含めて五つの短編が収められていますが、どれも唸らされる展開とオチでした。『人間の~』は、実はちょっとだけ途中からそうなんじゃないかな?と思うふし(冒頭の「見事な逆三角形の上半身」がまず書かれるって事は~という想像)があったんですが、やはり文章でそう書かれると、清々しさがたまらないです。この読後感の良さは、故・藤原 伊織さんの『テロリストのパラソル』や、原 さんの『私が殺した少女』を想いださせました。

『北欧二題』のうちの「一. 老城の朝」と「蜜月旅行」も、異国情緒と旅先での予期せぬ出来事が堪能できて好いお話でした。「蜜月旅行」の主人公の脳みそ花畑ぶりには、途中でぶっとばしたくなったんだけど(苦笑)オチがあれだったので手を下ろしました。未婚の男性諸兄は、ぜひ一読されることをお勧めします。

 ところで、深水さんのお名前を最近ネットで見かけた方いらっしゃるでしょ?その経歴が伺える理路整然としたお話しが、さすがと話題になったアレです。興味のある方は下リンク先へどうぞ。

★「2ch ニュー速クオリティ / ミステリー作家の深水黎一郎氏が韓流ごり押しのフジテレビについてツイート。良いこと言ってると話題に」( http://news4vip.livedoor.biz/archives/51818390.html )

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