○時代背景萌え
19世紀末の大英帝国、堪らんですな~
「エマ」を読まれてそう感じた方に激しくお勧めしたいのが、グラナダTV制作の「シャーロック・ホームズ」です。十年以上前にNHKで放映されたドラマですが、とにかく時代考証が素晴らしいハイ・クオリティで、主演の故・ジェレミー・ブレッドさんの完璧なホームズは圧巻です(しかも日本語版の吹き替えが、俳優の故・露口茂さん=”太陽にほえろの山さん”でした、しびれますよ~)勿論、原作もお勧めしますが、とにかく「エマ」と重なる部分が多くて、それを実際の映像で見れるのですから、うっとりしますよ。
数あるお話の中でも、「マスグレーブ家の儀式書」というお話は宝探しが本筋なのですが、お屋敷に勤める名物執事とメイドの愛憎が悲劇を引き起こします。「第二の血痕」というお話では、社交界の花形レディ・ヒルダが登場して、お屋敷の豪華な室内や執事とのやりとりなどが見れます。「ボヘミアの醜聞」は、さる高貴なる身分の男性と女優アイリーン・アドラーとの恋の後始末に、ホームズが巻き込まれます。女性の矜持と知恵で追っ手をかいくぐって自由になる彼女と男性との、身分違いの越えられない意識の差が痛いです。「空き家の怪事件」と「曲がった男」には、共にインドでの英国軍人たちのあれこれが登場します。ハキムとウィリアムの幼い頃のお話にちょっと登場しましたが、当時はインドと英国は、貿易以外にも世界情勢上密接な関係にあったんですね。
それともう一つ外せないのが、アガサ・クリスティーの「ミス・マープル」と「名探偵ポワロ」のミステリーです。クリスティーの存在そのものが、今となっては古きよき英国そのものになった感がありますが、その小説に登場する大英帝国の斜陽、社交界での”外国人”や庶民出の富豪の台頭、貴族階級の人たちの没落と生き延びる為の右往左往ぶりなどなどが、お話のあらゆる場面に散りばめられています。
特にミス・マープルは、エマのように身寄りの無い女の子を、たびたびメイドとして教育しているのです。そのメイドの女の子の哀しい結末にミス・マープルが猛然と怒りまくるお話(題名を失念しました)や、元メイドさんがお使いをしてくれる「教会で死んだ男」、ホテルの昔を彷彿とさせる完璧なサービスに、逆に哀しさを感じてしまう「バートラムホテルにて」、高学歴ゆえに、ハイクオリティなメイドを生業としている女性を、ミス・マープルが雇って事件を解決させる「パディントン発4時50分」などなど。
クリスティ自身が長い作家生活であったせいでしょうか、数ある作品の初期と後期の作品を読み比べると、ポアロの依頼人やイギリス人の生活ぶりが、随分変わっていきます。あえて移り変わりを書いているんだろうなという作品もあって、実に興味深いです。
19世紀末の大英帝国、堪らんですな~
「エマ」を読まれてそう感じた方に激しくお勧めしたいのが、グラナダTV制作の「シャーロック・ホームズ」です。十年以上前にNHKで放映されたドラマですが、とにかく時代考証が素晴らしいハイ・クオリティで、主演の故・ジェレミー・ブレッドさんの完璧なホームズは圧巻です(しかも日本語版の吹き替えが、俳優の故・露口茂さん=”太陽にほえろの山さん”でした、しびれますよ~)勿論、原作もお勧めしますが、とにかく「エマ」と重なる部分が多くて、それを実際の映像で見れるのですから、うっとりしますよ。
数あるお話の中でも、「マスグレーブ家の儀式書」というお話は宝探しが本筋なのですが、お屋敷に勤める名物執事とメイドの愛憎が悲劇を引き起こします。「第二の血痕」というお話では、社交界の花形レディ・ヒルダが登場して、お屋敷の豪華な室内や執事とのやりとりなどが見れます。「ボヘミアの醜聞」は、さる高貴なる身分の男性と女優アイリーン・アドラーとの恋の後始末に、ホームズが巻き込まれます。女性の矜持と知恵で追っ手をかいくぐって自由になる彼女と男性との、身分違いの越えられない意識の差が痛いです。「空き家の怪事件」と「曲がった男」には、共にインドでの英国軍人たちのあれこれが登場します。ハキムとウィリアムの幼い頃のお話にちょっと登場しましたが、当時はインドと英国は、貿易以外にも世界情勢上密接な関係にあったんですね。
それともう一つ外せないのが、アガサ・クリスティーの「ミス・マープル」と「名探偵ポワロ」のミステリーです。クリスティーの存在そのものが、今となっては古きよき英国そのものになった感がありますが、その小説に登場する大英帝国の斜陽、社交界での”外国人”や庶民出の富豪の台頭、貴族階級の人たちの没落と生き延びる為の右往左往ぶりなどなどが、お話のあらゆる場面に散りばめられています。
特にミス・マープルは、エマのように身寄りの無い女の子を、たびたびメイドとして教育しているのです。そのメイドの女の子の哀しい結末にミス・マープルが猛然と怒りまくるお話(題名を失念しました)や、元メイドさんがお使いをしてくれる「教会で死んだ男」、ホテルの昔を彷彿とさせる完璧なサービスに、逆に哀しさを感じてしまう「バートラムホテルにて」、高学歴ゆえに、ハイクオリティなメイドを生業としている女性を、ミス・マープルが雇って事件を解決させる「パディントン発4時50分」などなど。
クリスティ自身が長い作家生活であったせいでしょうか、数ある作品の初期と後期の作品を読み比べると、ポアロの依頼人やイギリス人の生活ぶりが、随分変わっていきます。あえて移り変わりを書いているんだろうなという作品もあって、実に興味深いです。
中学の頃ミステリ小説を割と読みましたが、ルパンにはまりました。
(リュパンと訳されていたものもありましたね)
ホームズはルパンに比べてドキドキワクワクする高揚感がなくて「つまらない」というのが私の印象でした。どこがいいのかわからなかったのですが、まぁそれも中学生でしたので…(^_^;)
で、私も20年程前国営放送でその「シャーロック・ホームズ」を見て考えを改めました!
面白~~~~い!
とにかく、ホームズがホームズらしくて露口さんがまたピッタリで…ロンドンの街や郊外の田舎道や建物その他もう雰囲気が抜群でしたね。
すずさんのように内容はほとんど覚えていませんが、ひとつだけ鮮明なのが「なぜエヴァンスに頼まなかったか?」です。これは、小説で読んだ記憶もあり(面白いと感じなかった)それが映像化される素晴らしさをまざまざと感じた作品でした。
現在もミステリーチャンネルで放映してるので、気がついたときに見てます。
でも「テレビ」が忙しくて(地上波・BS・CS・録画した作品等々)なかなか見れません(;_;)
「ミス・マープル」は未読です。「ポワロ」はいくつか読んだ気がするのですが、鳥頭には印象に残ってません(汗)
あら?!私とま逆ですね(笑)私は”リュパン”(私もこっちの方が初見でした)のお話は、なんだか恐くて読めなかったのです。
「ミステリーチャンネル」は、ラインナップが素晴らしいですよね~。P・D・ジェイムズの「ダルグィッシュ警部」モノや「モース警部」など、海外ミステリー好きには堪らんです(笑)
ミス・マープルもポワロも、アガサ・クリスティの作品はどれもお勧めです♪読書の秋ですから、お時間があったらお手に取ってみて下さい。