朝井リョウ 『桐島、部活やめるってよ』 （集英社）

　ようやく風邪が抜けたかな？と思ったら、貧血になってしまい、昨日は一日ごろごろしていました。仙台は昨日から、いかにもな「梅雨の晴れ間」で蒸し暑いんですよ～（涙）東北人にとっては、湿度の高い暑さは天敵です。

○朝井リョウ　『桐島、部活やめるってよ』

　風邪のさなかに、長男が学校の図書館から借りてきてくれたのを、ごろごろしながら読みました。

キラキラしてる。

・・・これで終わるのもなんですが、本当に高校生の揺れる気持ちを、そのまま切り取ったようなお話です。なので、う～ん、次回作はどうするんだろうか？と心配になっちゃいました。作者さんが、早稲田大在学中の現役学生さんという事でも注目された作品なので、このまま作家さんになられるとしたら、この作風で押しとおしたら立派だろうと思うんですが、そうはいかないだろうなぁと。そうなったら、この「キラキラ」は、本当にいまこの瞬間にしか書けなかったであろう作品として、残るだろうな、小説すばる新人賞に相応しいなと思いました。

これ、褒めてるんですよ、念のため（笑）