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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

辻 仁成 / 自主隔離日記「SOSの電話をかけてきた息子と向き合う」

2020年10月19日 09時17分26秒 | 日常

 先日フランスのパリで、中学校の歴史の先生が宗教問題で殺害された事件がありました。報道のニュースを読んでいた時に、作家の辻 仁成さんの息子さんが住んでおられるすぐ近くが事件の起きた場所というのを知りました。その後の事を、辻さんが書かれておいでなのですが、ぜひともご一読下さい。

☆「辻 仁成 / 自主隔離日記 SOSの電話をかけてきた息子と向き合う」

( https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-980/ )

恐ろしい出来事に遭遇した時に、多くの人はショックを受けると思います。それが自分ではどうしようもできない、理不尽な出来事であった時に、その苦しみをどうやり過ごせばいいのか、本当に悩みます。

「周囲の人ができるのは、よりそうこと」というのは良く言われます。震災に遭った当時、私も見ず知らずの人の話をよく聞く機会がありました。食料買い出しの時に並んだ長い列で、役所に書類をもらいに行った時の待機所で、病院に薬をもらいに行った時の待合室で、男女問わず、話しかけられました。

振り返れば、長い待ち時間を潰したいだけだったかもしれないのですが、自分がどんな風に津波から逃れて夜明けを待ったとか、地震で家がつぶれてしまったとか、親戚や友人の行方が判らないとか、皆さん一様に話さずにはいられないという勢いでした。

辻さんと息子さんのお話を読んで、ショックな体験を誰かに話すとうことは、とても効果的な治療というか、心の安寧をもたらすものだと思いました。

震災当時から、私がここで吐き出した文章につきあって下さった皆さん、本当にありがとうございました。私はこのブログを、誰も目にしなくとも、自分の為に書いている訳ですが、それでも、名前も知らない見ず知らずの方に、助けて頂いていたんだろうと思います。

辻さんのお話で、息子さんが語られたなかでは、亡くなられた先生はとても良い先生であったようです。子どもたちにとって、そういう先生を失ったことは、本当に残念なことです。

 


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