What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

時間の価値

2006年06月22日 15時35分25秒 | 日常
1年の価値を知るには
卒業試験に落ちた学生に 聞いてみなさい
1ヶ月の価値を知るには
未熟児を産んだお母さんに 聞いてみなさい
1週間の価値を知るには
週刊誌の編集者に 聞いてみなさい
1時間の価値を知るには
会うのが待ちきれない恋人達に 聞いてみなさい
1分の価値を知るには
電車やバス、飛行機に乗り遅れた人に 聞いてみなさい
1秒の価値を知るには
事故で生き残った人に 聞いてみなさい
千分の1秒の価値を知るには
オリンピックで銀メダルを獲った人に 聞いてみなさい
時間は待ってくれません
あなたの持っている全ての時間を大切にしなさい
そしてここで全てを発散しなさい


*「そしてここで全てを発散しないさい」は原文どうりではないようだ、とトラバさせて頂いたブログ「壁新聞日々の諸々」様で書いておいででした。
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トリビアに踊らされるシャアのファン

2006年06月22日 15時10分40秒 | 日常
 先週のトリビアは、シャアから始まって途中でハイジに変わってしまってガッカリしていたけれど、昨夜は逆でした。うーん、あなどれないぞトリビア!いつだったかは、交通誘導ロボの声の為に、大物声優さんを揃えてオーデションしてみたり、絶対スタッフに「声優」にこだわりのある偉い人がいるに違いない!

 シャアこと池田さんの声を聴く為に、HDDを再生&巻き戻しをする私の後ろで、家人が飽きれていました・・・良いじゃん!一人しかいない大好きな声優さんのお声を聴くくらい~(涙)あ、次席は置鮎さんです。
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ロバート・ウィルソン リスボンの小さな死

2006年06月22日 13時38分06秒 | 
 ハヤカワ文庫の巻末の「訳者あとがき」によれば、作者のロバート・ウィルソンはそれまで普通小説を四作書いているそうですが、未読です。しかしミステリー小説第一作目が、マイケル・コナリーやイアン・ランキンを抑えて、1999年のCWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞したのですから、凄い筆力があると判って頂けると思います。

 お話は、一人の少女が殺された事件を捜査する内に、90年代のリスボンでの出来事と40年代のベルリンで起きた出来事が、複雑に関わりあって来ます。戦争によって引き起こされた人々の憎しみや狂気、裏切りや暴力などが、忘れられる事もなく抑えきれない情動となって、人々を殺人へと駆り立てます。
 正直、主人公の刑事さんが、ここまで普通の感覚を持っていなければ、犯人側のクライムノベルになっても、おかくなかったのでは思います。逆に最近よくある形の小説にしなかった事で、この何十年にも渡る暗黒の歴史を辿るようなお話が、普通の市井の人々が体験した戦争の悲惨さを、強く感じさせます。

 第二次世界大戦での、ナチス・ドイツの非道な行いは、映像や書物で知る事が多いですが、その近隣諸国の戦争の歴史は、学校の授業では(私が学生の頃は)特に取り上げられる事はありませんでした。なので、映画やお話で初めて知る事が多いのですが、ポルトガルの革命での出来事などをこの小説を読んで知り、大きな衝撃を受けました。そこで起きたであろう、語られない出来事は、すなわち戦時中の日本でも起きたであろう出来事だと思うので、尚更重く感じます。

 本筋の殺人事件の犯人探しは、お話の最後に顛末が書かれます。それ以上に戦争と革命とによって傷つけられた人々の精神の歪みと、人の思惑の届かぬ領域のなんと深い事かと、最後の一行まで感じさせられるのです。

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P・D・ジェイムズ 女には向かない職業

2006年06月22日 10時41分37秒 | 
 「面白い」には、人それぞれの受け取り方があるので、微妙な表現だと思うのですが、私としては「女には向かない職業」を心うきうきとか青い春のばかやろーとかいう面白さでは、一切ないと申し上げます。もっと人の持つ醜さとか、自分らしくあろうともがく切なさとか、女が抱える普遍の業を書いたお話なので、R・レンデル同様に、体調の悪い時に読む本ではないかも(笑)

 P・D・ジェイムスは、クリスティーの後継者と呼ばれる(つまり女性です)イギリスの作家さんで「ダルグリッシュ警部シリーズ」が人気です。私が持っているハヤカワ文庫では、この作品が既刊の一作目に置かれているので、その意味で「女には~」がこの作家さんの作風や持ち味を知るのに、ベストなお話だと思います。

 主人公は22歳のコーデリアで、探偵事務所を共同経営していた男性に自殺されます。その後も一人で仕事を続けるのですが、最初の依頼は、突然大学を中退し自殺した青年の自殺の理由を調べて欲しいという物でした。調べて行くうちに、名家の父との軋轢や学友たちの不穏な行動、出生の秘密が暴かれて行きます、そして・・・という大筋ですが、その脇役として登場する人々の一言や生き様が、ただの背景としてではなく、このお話を実に重厚なものへと形作って行きます。最後には、ダルグリッシュ警部が登場して、主人公自身の苦しみにも決着が着きますが、この事で伏線が見事に繋がって、えも言えぬ喜びに満たされます。あー、本を読むのって好いよねー!と本を閉じる満足感は、毎回味わえるものではないですが、これがあるから止められないです。

 巻末説明に、主人公の「コーデリア」と言う名前は、シェークスピアの「リア王」に登場する、心優しく気高い三番目の姫の名前とあって、なるほど!と思いました。


 話はもどって「少女には向かない職業」は、書評を読む限り、さくさく読めるライトノベルだそうですが、この作品の影響は題名だけのようですね。この作家さんは題名をつけるのが上手い方なんだそうで、興味のある方はこちらのお話もチャレンジしてみては如何でしょうか。私?私は偏屈者で、ライトノベルは耐えられないという偏見があるので読みません(爆)
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