揃いで収蔵した見事な七福神の貯金箱、その6 大黒天の紹介です。
上の写真、大黒天の貯金箱、陶器製、高さ20センチです。大黒天を象徴する小槌と大きな袋を持たず、神妙に畏まってにこやかな笑顔を浮かべた、一寸ユニークな大黒さんです。良いお顔で、経年の良さも出ており、素晴らしいものです。
大黒天は、仏法を守る戦闘的な怒りの神として、また恵比寿と並ぶ代表的な福神として信仰されてきました。日本へは中国で寺院の台所に祭られていたものが伝えられ、福神の面が取り入れられ、室町時代中期以後、七福神の一人となりました。
また音の類似から大国主命と混同して大黒信仰が盛んとなり、この普及には仮面をかぶり大黒舞を演じて歩いた芸能の一団が寄与しました。一方農村では農業の神とされ祭られていました。