昨日は、小学生の二人姉妹を連れたご夫婦が来館されました。来館早々に奥様から、「上の娘が何かお聞きするかも知れませんが宜しく」と言われました。
夏休みの宿題で、子供新聞を作るんだそうです。当館が記事になるかと来館された様です。貯金箱から古銭の展示迄数時間かけてしっかりご覧になっていました。
帰り際に「何か質問ありますか」と尋ねたら、「いいです。」と満足げでした。記事の材料がしっかりあったのかと自己満足しました。
以前は、夏休み等の宿題に貯金箱作りがあり、参考にと来館される子供さんが居ましたが、最近は貯金箱ニーズが希薄になり、貯金箱に対する興味が無くなっている様です。
最近の当館来館者で最も楽しんで頂いているのは年配者です。貯金箱が常に身近にあった年代、貯金箱も時々の風俗・イベント等きめ細かく何でも作られていました。当時の貯金箱を観て、その時の自分を思い起こす、何とも言えない瞬間が流れるそうです。当館では、貯金箱を登場した年代順に展示しています。
さて、ツッパリくん(1970年~1980年代によく使われた不良少年を指す言葉)の純情初恋型貯金箱を収蔵しました。
上の写真、ツッパリくん貯金箱、陶器製、高さ24センチです。
台座に「忘れられない君のこと」と書かれた初恋に悩むツッパリくんです。
髪はリーゼントスタイルで、学生服はダボダボズボンに丈の長い上着、目立ったスタイルで悪さをし、目立とうとする。不良少年と一括りされているけれど、当時の青春時代のファションでもあったのかもしれない。そんな彼らが今では押しも押されもしない社会人として活躍していました。
厚手で丈夫、比較的大きなものです。特徴を掴んでいて、気持ちが分かる何とも微笑ましい顔の貯金箱です。
当時物でしょうか。Fujikaの製品です。