日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

7月に読んだ本(後半)

2011-08-04 | 本と漫画の話

オススメ本には、を付けてみました。
付きは、基本的にどれもオススメですが
は、猫好きの方に
は、笑いやユーモアが好きな方に
は、小鳥好きの方に
は、読書家の方に
特にオススメしたい本です。




ロンパーちゃんとふうせんロンパーちゃんとふうせん
★4 可愛い♪おかあさんが風船に工夫をしてくれている時の、二人がおでこを突き合わせている感じとか、風船をお友達にして色々一緒に遊んでいる所とか、なんとも微笑ましい。 ちなみに「ロンパー」ちゃんて変わった名前(愛称?)なので気になって、「ロンパールーム?」(歳がバレる…)「ロンパース?」と意味を調べてしまった。(^ω^;)
読了日:07月19日 著者:酒井 駒子


ねこいるといいなあ (こみねのえほん)ねこいるといいなあ (こみねのえほん)
★3 「ねこ いると いいなあ」「ニャー」の繰り返しが面白い。本物の猫がでてくるのかと思ったら…そうくるかぁ(^-^;) 『おれはねこだぜ』や『ねこのおんせん』くらいぶっ飛んだ話の方が好きかな。
読了日:07月19日 著者:さの ようこ,佐野 洋子


じゅうたんはねこのもの (絵本ファンタジー―わーいいっしょ)じゅうたんはねこのもの (絵本ファンタジー―わーいいっしょ)
★4 表題作と『しま』の2話入ってた。色使いもきれいで、短い話だけど楽しい。偉そうな猫が(笑)。『しま』もかわいいお話。英語の原文も書いてあり、「ねこがじゅうたんにすわってニヤリ」は「The cat sat on the mat.」。原文は、言葉遊び的な面白さがあるわけですね。翻訳が石坂浩二さんでビックリ。
読了日:07月19日 著者:ブライアン ワイルドスミス,石坂 浩二


ねこのシジミ (イメージの森)ねこのシジミ (イメージの森)
★4.5 シジミが魅力的な猫なのはもちろん、「おかあさん」ことレミさん(絵がそっくりだから、ほとんど実話なんだろうな)が楽しい(笑)。フジサキさんて!(爆)。和田さんの絵も素晴らしく、額に入れて部屋に飾りたいくらい。
読了日:07月19日 著者:和田 誠


はっちゃんのなんでもお悩み相談室はっちゃんのなんでもお悩み相談室
★4 はっちゃん、相変わらず可愛い過ぎる〜(*´▽`*) お悩み相談に対する回答には、1mmもなってないけど、はっちゃんの変顔、変ポーズで、悩みなんか吹っ飛ぶね(笑)
読了日:07月19日 著者:八二一


猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!
★4 再読。猫ネタ半分、日常ネタ半分。淡々としてるけど、小ネタがいちいちツボにはまる。そうっ!そこっ!分かる〜!背中の痒い所をうまく掻いてもらったような?
読了日:07月20日 著者:のみねこ


レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)
★3.5 『コメットさん〜』出たので再読。初読時はやわらかさの減った絵が気になったけど、少し慣れてきて再読したら、やっぱりお話はちゃんと川原節。どこか変だけど、しっかり前を向いて生きてる女の子達に元気を貰える。
読了日:07月20日 著者:川原 泉


かわたれの街 (ジェッツコミックス)かわたれの街 (ジェッツコミックス)
★3.5 再読。下町っぽい人情、ほんわかした登場人物たち、どことなく昭和の匂いがする勝田さんの作品。それでいて「お約束」な展開とは、少しずらしてくるところが絶妙。先生と孝子さんのズルズル加減もなかなかだし(笑)、木菜ちゃんも、予測を外した行動をとるし。最後はそうくるか〜。でもきっと、木菜ちゃんはしっかり幸せになれそう。
読了日:07月20日 著者:勝田 文


しゃべれどもしゃべれども (ジェッツコミックス)しゃべれどもしゃべれども (ジェッツコミックス)
★4 再読。勝田さん、やっぱり着物着た人描かせるといいなぁ(*´ω`*) しかもお歳を召した方は抜群! 落語の世界と、勝田さんの絵がピッタリはまる。不器用で純粋で、落語への愛が空回り気味の主人公。脇役もみんな魅力的。これ読んで、原作も読んでみようと思ったんだった。忘れてた…
読了日:07月20日 著者:佐藤 多佳子


長い道 (Action comics)長い道 (Action comics)
★4 再読。お互いの困った父の取り決めで、突然結婚することになってしまった夫婦のコメディ。とろんとしてて天然ボケ、でも芯はしっかり者の道。それにひきかえ荘介は甲斐性なしで女好き、軽薄な最低男。道がいつも笑顔で怒らないのをいいことに、好き放題。最初は荘介に腹を立てながら読んでました。それでも一緒に暮らすうち、似合いのコンビに見えてきて… 実験的なシュールな展開も織り交ぜつつ、コミカルなスタイルでしっかり人間ドラマも描く手法が、スルメのように味わい深い。今時珍しいタイプのじっくり味わう漫画です。
読了日:07月21日 著者:こうの 史代


ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)
★4.5 再読。インコの生態が面白すぎる(笑)。絵柄も主人公達の生活も、すごく昭和な感じなんだけど、2000年頃の話なんだよな…(^-^;)こういう「3丁目の夕日」みたいな雰囲気、すごく安らぐので好きです。
読了日:07月21日 著者:こうの 史代


ぴっぴら帳 (完結編) (Action comics)ぴっぴら帳 (完結編) (Action comics)
★4.5 インコやカナリアの生態の面白さ+きみちゃん達の恋模様にも変化をつけていて、楽しい。美男美女ばっかりじゃないところも、自然でこうのさんらしい。こうのさんの作品には、たまに広島弁が出るところも、地元民としては嬉しいです(^-^)ゞ
読了日:07月21日 著者:こうの 史代


さんさん録 (1) (ACTION COMICS)さんさん録 (1) (ACTION COMICS)
★4.5 久しぶりに読み返したけど、これ好きだなぁ。奥さんに先立たれ、息子一家と同居を始める参平。今まで家のことは何もして来なかったけど、奥さんが遺してくれた「奥田家の記録」には、家事のコツや、家族それぞれに関する備忘録が詳細に書き込まれていた。仕事に出たいというお嫁さんの代わりに、主夫業を引き受けた参さん。奥さんのノートに助けられながら、家族の絆を育てていく。 …「じじい」呼ばわりの無愛想な孫の乃菜ちゃんが特に面白い!「虫愛づる姫君」ですね(笑)。孫がいる男やもめにだって、ドキドキする出会いも!
読了日:07月22日 著者:こうの 史代


さんさん録 (2) (ACTION COMICS)さんさん録 (2) (ACTION COMICS)
★4.5 不器用な人ですね、参さんは。でもそれが魅力的。周囲の人々も、個性的で愛すべき人ばかり。礼花さんの実家の両親も、人懐っこさがたまらない(笑) こういう日常に近い、でも非凡な物語、ドラマ化してくれたらいいのに。
読了日:07月22日 著者:こうの 史代


狂骨の夢  (2) (怪COMIC)狂骨の夢  (2) (怪COMIC)
★4 内容はもう安心しているので、絵の感想中心になるんだけど、宇多川氏は、重鎮らしさがありつつ快活で、素敵な男性(*^m^*)に仕上がってた。長門刑事は、まるでいかりや長介!“踊る”の和久さん(笑)。人形顔の榎木津といい、コケシ頭の青木といい、確かにその通りなんだけど、そのまんま過ぎて浮いてたキャラも、もう原作読む時は、志水さんの絵で脳内再生されます。これしかない気がしてくるのが凄い! 1ヶ所だけ、敦子が変なコマがあったんだけど、あれ志水さんじゃないよね…アシスタントさんにしても下手で気になりました。
読了日:07月24日 著者:志水 アキ


3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)
★4 零は気付けば、周囲の人を拒絶し拒絶されひとりぼっちだった、一番辛く孤独な時期を乗り越えている。人生の中の「負の記憶」でしかないはずの時期も、今のひなちゃんに寄り添い手助けしてあげられる「スキル」になる! 頑張れ零、負けるなひなちゃん! 「モンスター祖父」や「モンスターおばさま」、「モンスター教師」もついている!! …林田先生、熱いなぁ(笑)。そして頼れる人だ(T-T)
読了日:07月25日 著者:羽海野チカ


スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)
★4 もっと絵が古くて拙い作品が入ってるかと思ったけど、どれも良かった。 優しくて切なくて、ジワッと来ます。ファンが「この先生のだったら、古い作品でも何でもいいから読みたい」と買う系統じゃなくて、ちゃんとした短編集としてアリだと思います。 各作品に、羽海野さんの短いコメントがついているのも嬉しい。
読了日:07月25日 著者:羽海野チカ


おかしい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学)おかしい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学)
★3.5 冒頭の室生犀星の詩が凄い。これ、小学生男子は食いつくな〜(笑)。またタイトルが秀逸!犀星、こんな詩も書いてたとは。漱石は、わざと堅苦しい文体でバカバカしいことを描写してる所が森見さんに通じ、自虐的な視点は穂村さんみたいだなと思った。森鴎外、小学生かっ!とツッコミたくなる、おバカな執着心(笑)。落語も3作。「芝浜」粗筋は知ってたけど、じっくり読む?と結構ジワッとくる。全体にやはり文体や言葉使いは古いので、このおかしみを、中学生以下が理解出来るかな?と思うけど、脚注付きで読み易い工夫はしてあります。 読了日:07月26日 著者:

《収録作》室生犀星「夜までは」、佐藤春夫「蝗の大旅行」、尾崎一雄「虫のいろいろ」、小沼丹「カンチク先生」、内田百けん「泥棒三昧」、夏目漱石「自転車日記」、山本周五郎「対話(砂について)」、坂口安吾「村のひと騒ぎ」、林家正蔵「あたま山」、桂文楽「酢豆腐」、桂三木助「芝浜」、森鴎外「大発見」、小泉八雲「日本人の微笑」、星新一「来訪者」


うなドン 南の楽園にょろり旅うなドン 南の楽園にょろり旅
★0.5 ダメだ…1章で断念。前作が面白かっただけに、期待してたのに… 1章での行動があんまりで、多分この後は前作みたいに面白くなるはず、とページを開いてみても、もう嫌悪感で読み進められなかった。【以下コメント欄にてネタバレ感想】
読了日:07月31日 著者:青山 潤

【↓ネタバレ部分反転してます】
ウナギが獲りたいがために、川に猛毒の薬物を流すなんて、最低だ。
しかも研究室に入りたて、正式な調査旅行ではなく、いわば下見で「実際にウナギが獲れるか、見てくるだけでいい、無理はしないでくれ」と教授に念押しされての旅でのこと。前半に現地で初めて手に入れたウナギを、保存のための準備もして来ていないのに、「写真だけでは嫌」と、持ち帰るため生きたまま大量の塩に放り込む。その時点でちょっと残酷だと引いた。あげくに、獲らなくてもいいはずのウナギのために、川の生き物全滅。現地の人でさえ、罪悪感で反対したのに。
この人、生物の死に対して無感覚過ぎる。自然への愛情や畏敬の念も感じられない。研究者ってそれでいいの? というか、研究ですらない旅行でのことだから、完全に自己満足のためだよね。いくら他の話が面白かろうが、今後何かの大発見をしようが、私個人としては、人として好きになれないから、この人の本は多分もう読めません。
【↑反転終わり】


もうおうちへかえりましょうもうおうちへかえりましょう
★3 再読。最近のエッセイの方が、お笑い度高めで好きかも。初期は真面目な考察や、詩的な感覚で書かれている感じ。最近のは、読者受けがいいように、そういうの抑えてくれてるのかな。 今回は、図書館で「未読の穂村さんのエッセイがまだあるかな?」と物色して借りてみたけど、既読だった。読メ登録前に読んだ本は、こういうこともしばしば。1/3くらい読まないと、既読と確信できなかったのが恐ろしい(笑)。読メさまさまです。
読了日:07月31日 著者:穂村 弘


夕凪の街桜の国夕凪の街桜の国
★4.5 テレビで映画をやっていたので、原作を再読。手に取る度に思うのは、「こんなに薄かったのか」ということ。60年に渡る、家族の濃密な物語の重量感に、もっとぶ厚い漫画だと錯覚してしまう。それだけ大切なことが、ぎゅっと詰まっている漫画。原発に関心が高い今、またいろんな人に読んで欲しい。放射能の怖さ、いたずらに怖れ差別することの愚かさを知って欲しい。
読了日:07月31日 著者:こうの 史代

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