日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

1月に読んだ本(後半)

2013-02-02 | 本と漫画の話

博物館の一日 (講談社の創作絵本)博物館の一日 (講談社の創作絵本) 
★3.5 男の子とお父さんが国立科学博物館を見学、館内の様子や研究員さんの仕事などの裏側まで、分かりやすく絵本にしてある。取材した研究員さんの専門だからか、展示内容の部分が恐竜や動物などの古生物学や自然史?系に偏っていたのは、ちょっと残念。膨大な展示内容を全部紹介するわけにいかないのだろうし、発掘や骨格標本の作り方など個人的には面白かったけど、それだけに他の分野についても見てみたかったなぁ。既刊の『野球場の一日』も読みたい。
読了日:1月19日 著者:いわた 慎二郎


オルゴールワールドオルゴールワールド
★3.5 キングコング西野の描く絵本。気にはなりつつ、テレビで見るちょっと偉そうな態度が苦手で、手を出してなかった。 読んだ結果、画力は確かに凄い。何となくキャラクターの雰囲気がティム・バートンっぽいけど、描写力は圧倒的で、見事。ストーリーは、絵に追いついてないような。わりとスタンダードで先が読みやすい展開。操り人形の糸が出てたのは、何らかの伏線を暗示してるのかと思ったけど…? やっぱちょっと辛口になっちゃってるかも。先入観が邪魔をする…(−_−;) 一応『Dr.インク』も読んでみようと思います。
読了日:1月19日 著者:にしの あきひろ


教会ねずみ、宇宙飛行士になる (ねこのサムソン・シリーズ)教会ねずみ、宇宙飛行士になる (ねこのサムソン・シリーズ) 
★4 《教会ねずみのアーサーとハンフリーが攫われた。猫のサムソンが居場所を見つけ出すが、なんと2匹は宇宙飛行士の訓練を受けさせられていて…》
 サムソン大活躍。でも猫だけに気まぐれな所も(笑)。まぁねずみ達もサムソンに対する日頃の態度はなかなかに酷いしね(^_^;) 救出に動いてくれただけでも感謝しなきゃ。 人間達の打ち上げ騒ぎの場面で、窓の外や会場に紛れ込んでるサムソンなど、絵の細かい所までよく見ると面白い。あと、今更気付いたけど、サムソン達は文字の読み書きができるのか!(◎_◎;)
読了日:1月21日 著者:グレアム オークリー


教会ねずみのヴァカンス旅行 (ねこのサムソン・シリーズ)教会ねずみのヴァカンス旅行 (ねこのサムソン・シリーズ) 
★3 《ねずみ達が、毎週末のバカンス旅行を提案。教会猫のサムソンは「ねずみをいじめない」と誓った手前、ねずみ達の護衛のため同行させられることに。》
 ねずみ達、サムソンが手を出さないからって、舐め切った態度が腹が立つ〜! サムソンは、まるでワガママし放題の子ども達に手を焼く保育士さんみたいで、気の毒だった。 それでも終始平常心を維持するサムソンは大人だなぁ。
読了日:1月21日 著者:グレアム オークリー


ねこのサムソン海外ロケに (ねこのサムソン・シリーズ)ねこのサムソン海外ロケに (ねこのサムソン・シリーズ) 
★3.5 《雨漏りが酷い教会の物置部屋で暮らす、猫のサムソンとねずみ達。牧師館に避難させて貰ってテレビを見ていると、猫とねずみの俳優(トムとジェリーにミッキー!)が大人気。俳優になって屋根の修繕費を稼ごう!と思いつき、運良く海外ロケに採用されたけれど…》
  相変わらず調子のいいねずみ達。サムソンも俳優扱いに満更でもなく(^_^;) 珍しくサムソンがやらかして、でもそれを責めないアーサーとハンフリーをちょっと見直す 。トンマは失礼だけど! 島でのサバイバルの末、知恵を働かせて無事生還。サムソン、お疲れさま!
読了日:1月21日 著者:グレアム オークリー


銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス) 
★4 1巻より先に予約順が回ってきてしまったけど、何とか付いていけた。ピザや農工戦の話では、酪農版『もやしもん』みたいだな〜、なんて気楽に読んでたけど、一方でコミカルな中にもシビアな酪農の現実をきっちり描いている。何気なく寝る前に読んだら、色々考えて寝られなくなってしまった。さっきまで生きてた野生の鹿を、いきなり捌く事になっちゃったりするんだもん(汗)。『百姓貴族』から入ったんだけど、フィクションでもその辺は容赦ない所があっぱれ。これは子どもに(もちろん大人も)読ませたい漫画だなぁ。
読了日:1月23日 著者:荒川 弘


家族新聞家族新聞
★4 様々な家族のあり方を、共同通信社が取材、浅田政志氏が写真に収める。4世代7人の大家族、20世帯が共同生活する「コレクティブハウス」、老人ホーム、内弟子7人と暮らす棋士一家、一人暮らし、里子と里親、事実婚、親同士の見合いから始まった結婚、離婚危機を乗り越えた夫婦、二世帯同居ならぬ「近居」などなど。「家族って何だ」と考えさせられる。人の数だけ、家族の形があるんだなぁ。
読了日:1月23日 著者:共同通信社


野球場の一日 (講談社の創作絵本)野球場の一日 (講談社の創作絵本) 
★3.5 『博物館の一日』と同じシリーズ。横浜スタジアムがモデル。対戦相手は…赤いユニフォーム、カープだぁ!!(*^m^*) これは嬉しいぞ♪ と思ったら、試合ではゲッツーとられ、サヨナラ負け…(TДT) そりゃ横浜ホームだもんね、話の流れ的に負けるよね(泣)。カープファン的には嬉しいような悲しいような。 内容は、一般人には入れない記者や選手専用のエリアも見られて面白かった。野球場って楽しいよね。今年も球場に行くぞー! ちなみに、カープ負けて悔しいから★−0.5(笑)。大人げなくてゴメン(^_^;)
読了日:1月24日 著者:いわた 慎二郎


教会ねずみ、ききいっぱつ (ねこのサムソン・シリーズ)教会ねずみ、ききいっぱつ (ねこのサムソン・シリーズ) 
★3.5 これでシリーズの邦訳8作読了。
 牧師さんが夏休みの旅行に出掛け、代理牧師がやってきた。この代理牧師、なんとヒッピーみたいな奇抜なキャラ(しかも口調がオネエ!)。猫のサムソンとねずみ達が暮らす物置部屋は派手に模様替えをされ、聖歌隊はロックバンドみたいに。その上ねずみ嫌いで、教会ねこならねずみを捕まえろと言われて困ってしまうサムソン。代理牧師を追い出そうと計略を立てて…。
 犬猫補導所の場面はちょっとブルーに。保護施設っぽいんだけど「おとなしくなるまで冷水1日2回」って…。逃げ出した後どうしたんだろう。
読了日:1月24日 著者:グレアム オークリー


狂骨の夢 (5) (怪COMIC)狂骨の夢 (5) (怪COMIC) 
★4 『狂骨』、怒涛の完結編。よくぞあの複雑怪奇な事件の謎解きを、過不足なくこの一冊に収められましたね、と感嘆。そもそもトリックの性質上、『狂骨』の映像化は絶っっっ対!に不可能だと思っていたのに、まさか漫画で読めるとは。例の場面では、原作初読の時に感じた、天地がひっくり返るような思いが蘇ってきましたよ。今回もパーフェクトでございます志水先生。そして、次はついに『姑獲鳥の夏』! 今からワクワク。
読了日:1月26日 著者:志水 アキ


リアさんって人、とっても愉快!: エドワード・リア ナンセンス詩の世界リアさんって人、とっても愉快!: エドワード・リア ナンセンス詩の世界
★3.5 エドワード・リアのナンセンス詩+ロバート・イングペン挿画、絵本仕立て。中のタイトルページの鉛筆画が素敵で借りてみた。
 リア自身も画家で、鳥類の標本画が収録されていて、イングペンの絵が霞んでしまうほど(汗)の素晴らしい出来。もちろんイングペンも、ナンセンス詩の支離滅裂なキーワードをたくみに絵に表現していて面白い。詩に関しては、ナンセンスであり造語もたくさん散りばめられているみたいなので、訳も大変だったろうなと思う。わけわからんもん(笑)。何となくの感覚で味わった。
 中では比較的理解しやすかった、『あひるさんとカンガルー君』が好き。「すべてあたしの誠意から カンガルーさん大好きだから!」にキュンときた(*´艸`*) 表紙にもなってる『ふくろう君とにゃんこ嬢』、ふくろうと猫は似てるなー、と思ってたので、仲良しの二匹にニヤリ。
読了日:1月26日 著者:エドワード リア


Dr.インクの星空キネマDr.インクの星空キネマ
★3.5 『オルゴールワールド』を先に読んだので、絵のタッチが粗削りに思えた。背景はまだ面白いけど、人物造形は好みじゃないし。こっちを先に読んでたら、「大したことない絵だな」と思ってたかも。ストーリーは、1話目だけの時点では、平凡に感じたけど、2話目はオチにシャレがきいててニヤリ。その辺りからリンクに気付いて、なるほどなぁ。作品同士でリンクする設定って好きなので、1冊を通してみると、なかなか面白かった。
読了日:1月26日 著者:にしの あきひろ


愛しの文房具 no.2 (エイムック 2409)愛しの文房具 no.2 (エイムック 2409)
★4 どのページも素敵な文房具だらけでたまらない! どれもこれも欲しい! 可愛い、ユニーク、スタイリッシュ…文房具って機能だけじゃなく、持ってるだけで楽しくなるような、プラスαが重要な要素なんだなとつくづく思う。こうして見てみると、文房具のデザインって無限だなぁ。ということは、これからも素敵文房具にわんさか出会える機会があるんだと、夢を馳せてワクワク。所有欲との戦いだ(^_^;) それにしても、東京には魅力的な文房具を扱っているお店がてんこ盛りで、羨まし過ぎるー!! 
読了日:1月27日 著者:


鬼談百景 (幽BOOKS)鬼談百景 (幽BOOKS)
★3.5 小野不由美の書く百物語。実話怪談系や百物語は大好きなので、興味をひかれて借りてみた。
 あまり怖くはないけど、淡々とした語り口は好みで、なかなか面白かった。でも学校の怪談が多過ぎ。「マリオネット」みたいな迫力のある話もあったけど、概して学校の怪談は類型的なパターンが多いように思う。文章に助けられてたけど、ネタがありきたりで勿体無い。もっと題材を厳選したら、凄くいい怪談本になったと思うのになぁ。
 リンクしてるらしいので、せっかくだし『残穢』も読んでみたい。
読了日:1月28日 著者:小野不由美

読書メーター


 
 「ねこのサムソン」シリーズは、ねずみ達が生意気だけど、賢くて達観した猫、サムソンのキャラクターが好きなので、全部読んじゃったのは寂しい。。
未邦訳の作品がまだあるみたいなので、出してほしいなぁ・・・。


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