2025年もあっという間に半年過ぎてしまいました。
足を骨折してから半年、まだリハビリ継続中です。
そのうえ、歯のかぶせが取れて歯医者に行ったら、土台の虫歯が進んでいて、抜くしかないと…。条件が悪く、抜くのも大変でしたが、その後もなかなか血が止まらないしご飯は食べにくいし、散々です。今年は厄年ではなかったはずなんだけどな。
しかも早々に梅雨明けしちゃって、そのあとの連日の猛暑にやられてヘロヘロです。胃腸は丈夫な方だったのに、今年は調子が悪い。歯が悪くてしっかり噛めないまま飲み込んでしまい、消化器に負担がかかっているのかな。
体調維持だけで精一杯な毎日です。
6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:720
ナイス数:64どろぼうねこのおやぶんさん (どろぼうねこシリーズ)
★3.5 《町の商店街を縄張りにしている“どろぼうねこのおやぶんさん”。魚屋さんとも顔馴染みで、1匹だけなら盗んでもいいという、おおらかな雰囲気。ある日、町にサンマが降るという天気予報を聞き、商売あがったりだと魚屋さんが困っているのを聞いたおやぶんさんは…》
シュールな天気を当たり前のように話が進む。おやぶんさん達の活躍で一件落着。突飛なストーリーだけど、みんなハッピーで良かった。絵もリアル寄りなようで、絵本らしいデフォルメも効いてて好き。
読了日:06月01日 著者:小松 申尚ツリーホーン、どんどん小さくなる
★3.5 ゴーリーの挿絵目当てで。ある時、自分が少しずつ縮んでいることに気付いたツリーホーン。両親も先生も全然話を聞いてないし、縮むツリーホーンが悪いような言いよう。誰もツリーホーンの心配をしない。ツリーホーン自身も淡々としていて、全く堪えてなさそうなのが救い。このちょっとズレた無感情なシュールさは、めちゃくちゃゴーリーの絵としっくりきている。ラストで、次なる異変に、「誰にも言わないことにしよう。何も言わなければ、きっと気付かれないさ」と呟くツリーホーン。悲しすぎるよ。
読了日:06月02日 著者:フローレンス・パリー・ハイドツリーホーンのたからもの
★3 ツリーホーン2作目。ますます両親達の無関心さに拍車がかかってるじゃないか!1作目ではかろうじて会話になってたけど、もはや会話が成立してない。ツリーホーンの言葉が聞こえていないような、そこにいないような扱い。一緒に食事に行ってツリーホーンだけ食べそびれてるのにそのまま帰宅とか、あんまりだ!何なのこの世界。ツリーホーンは奇妙な出来事も周りの冷淡な反応も淡々と受け入れているけど、読んでる方はイライラするよ。
読了日:06月02日 著者:フローレンス・パリー・ハイド首ざむらい 世にも快奇な江戸物語
★4 読友さんの感想で興味を引いて。
大阪冬の陣から夏の陣の間の出来事。母の頼みで、大阪にいるという叔父を連れ戻すため旅に出た小平太は、道中で生きた首を拾う。愛嬌のある首との珍道中の顛末とは…『首ざむらい』ちょっと図々しい首(斎之助)と、お人好しな小平太の青臭い友情にグッときた/『よもぎの心』『孤蝶の夢』この2篇はちょっと重い。子供がトラウマを受けて苦しむのは辛い。よもぎ〜は救いもなかった。孤蝶〜は前向きで終われてホッとした。/『ねこまた』猫がどうなるかとハラハラ。ハッピーエンドで良かった。/
読了して気付いたけど、サブタイ「怪奇」じゃなくて「快奇」なんだ。間の2篇は“快”?と思うけど、どの話も辛いばかりじゃなく、人情が感じられて良かった。どれも好きな感じ。また本が出たら読みたい。
読了日:06月02日 著者:由原 かのんわたしは かわいい マヌルネコ
★3.5 野生のマヌルネコが読者に語りかけてくる形で、自分の生態を教えてくれる。モンゴルの草原に住んでいる。狩りのしかた。天敵。擬態。etc. 絵は木版画かな?大胆で迫力のある描写と版画の少しざらつきのある風合いの色彩、かなり好み。マヌルネコの愛嬌のある表情もいい。獲物を逃した表情が特に好き。
読了日:06月08日 著者:たけがみたえ青い煮凝り
★3.5 新進のオペラ女優に入れ込むあまり身を持ち崩していく男と、反比例するように出世していく女優。ただのファンと歌姫の人生が、最後には最悪の形で交錯する。ゴーリーにしては、ストーリー性のある話だった。ジャスパーが落ちぶれていく様子が哀れで痛ましくて、でも要はヤバいストーカーになっちゃったってことだもんな。しんどい話だなぁ。
読了日:06月10日 著者:エドワード・ゴーリーウィローデールの手漕ぎ車: または ブラックドールの帰還
★3.5 駅にあった手漕ぎ車で遠出することにしたエドナ、ハリー、サム。気楽な旅かと思いきや、すれ違う車窓に必死な形相で張り付くネリー(エドナの同級生)を目撃したり、ネリーを探す恋人に出会ったり、その恋人を追っているらしい車に乗った男がいたり、吊るされた赤ん坊(ネリーにそっくり)を助けたり、陸橋から転落した車を見つけたりする。全く無関係っぽい奇妙な出来事もある。それらが結局何だったのか、何の説明もないまま、三人組もトンネルに入ったきり、出てくることなく旅は唐突に終わる。
表紙の手漕ぎ車に乗ってる黒い人形、サブタイトルに「ブラックドールの帰還」とあるけど、トンネルから出てきたのはこの人形だけだったってこと?裏表紙の橋や途中の詩人?の家の窓の中にもいるけど、何者(物)?気になる〜!
読了日:06月10日 著者:エドワード・ゴーリーどうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう
★3.5 美術品の保存修復の仕事について、イラストや写真でわかりやすく解説してある。
《盗難に遭い、ボロボロになってしまった名画「フーゴ」。発見されて美術館に戻って来たけれど、保存修復士は忙しく、フーゴをあちこち検査しては展示の準備に出かけてしまい、なかなか直してくれません。果たして「フーゴ」は、もとの姿に戻れるのでしょうか…?》
と一応のストーリーはあるけど、美術品の素材や技法、修復に使われる道具や調査方法、素材、工程等の解説がメインで、結局最後までフーゴ修復されてないが?!(デッサンの方は修復完了)ストーリー仕立てで始まったのに、話が完結してないという、なんともモヤる読後感。
ではあるものの、保存修復の専門的な内容が、詳しくよく分かるように解説されているので、児童書だけど大人でも美術好きな人にはかなり参考になる内容だと思う。おすすめ。私は大人になってから修復師という仕事を知ったけど、学生時代に知ってたら、修復師目指したかったなぁ。というくらい興味深かった。
読了日:06月24日 著者:ファービエンヌ・マイヤー,ジビュレ・ヴルフ
読書メーター