ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

孫とペットの話は……

2009年11月17日 | 生活・暮らし・家事など


日々の生活を切り取って書くエッセー。
その「エッセー教室」での先生の言葉。
「孫とペットの話は避けた方がいいですね。自慢になるから……」。
「ほ~」と、うなずいた私。
今のところ、私には孫もペットもいないので書きようがないけれど、そんなものなんだなあとどこかで納得。

この教室では、出されたテーマの題材に対する視点の捉え方を30分位先生が話して下さるだけで、2時間の講義の中では原稿用紙の使い方や文の書き方などはいっさい教えないのも気に入っています。また他の受講者との作品の読み合わせなどもなし。字数の制限などの決まりごともなく、「自分で自分の得意な文字数をさがして下さい。文体も同じで、漢字の多い文、ひらがなの多い文、カタカナ多様の文などで自分の得意な文体を見つけて書いて下さい」といたって自由。しかしこの自由がおそろしいと思うこともあります。
取材をして書く場合は、相手の意向や取材内容を忠実に組み立てて行けばいいけれど、エッセーはまさに自分の内面と向き合うしかなく、「文は人なり」がここかしこにあぶり出されてしまいます。

「エッセーには少しの『嘘』が許されます。全部嘘は小説の分野ですね。」と先生。
その「嘘」をスパイスのようにどう取り込んで行くか……。
もちろん書き手の嘘を読み手にばらすわけには行かないけれど、嘘の使い方にもぜ~んぶその人の感性やセンスや価値観などの人となりが表れてくるようで、これまたこわい作業です。
私は「書く」という作業を通して、さびついた頭と心のさび落とし、垢落としのような気分で自分の引き出しにしまい込んでいる記憶を甦らせながら、また丁寧に関心事の情報を集めながら書くことで、心身をリフレッシュしたい気分です。
ブログを書くのとはちょっと違うのかもしれませんね。