ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

観たい映画、観た映画

2009年11月15日 | 映画・芝居・芸術など
アニエス・ヴェルダ監督の「アニエスの浜辺」。
岩波ホールで観ました。

80歳のアニエスの生い立ちから晩年までの人生を様々な角度からアニエス自身の手により映し出しているドキュメンタリー映画。
とても前衛的な手法を使っての撮影風景と思えることも、こんな発想や着眼の方法があるのだと、息をひそめて魅入りました。
女性映画監督として、忙しい中にも家族と過ごした大切な来し方を普通に振り返るシーンなどもあり、アニエスの映画人生、母として妻としての女性の役割の置き方なども興味深く観ました。
アニエスの映画作品を観続けてきた人たちには、それぞれの映画を重ねながらの振り返りやエピソードなども織り込まれていて、さらにたまらなく魅力にあふれた映画だと思いながら自分の不勉強を嘆きました。

しかし、私のようにアニエスの映画を知らなくても、視線の落とし方の先には、たえずアニエス自身が持ち続ける自由やユーモアや好奇心などがあふれていて、それがぐいぐいと食い込んできました。
アニエスの映画では「落ち穂拾い」は観ましたが、他についてはほとんど知りませんでしたが、淡々と映し出される「アニエスの浜辺」を観ながら、約2時間の上映時間があっという間に過ぎ、それだけ画面への吸引力が強烈だったということでしょう。
「岩波ホール」で上映期間中に観ることが出来てよかったと思っています。

東中野の「ぽれぽれ東中野」では、11月21日から「大きな家・タイマグラの森の子どもたち」(澄川嘉彦監督)が始まります。これは観たいと思っています。

早池峰にもう一度行きたいと思っている私。そんな話をしていたら、友人が「タイマグラ」で民宿を始めた人のことを教えてくれたのはもうずいぶん前。
タイマグラ『フィールドノート』からの便り」は、私のお気に入りブログとして時々開いています。そしてそこから「ぽれぽれ」での映画のことを知りました。
興味津津、楽しみにしています。