スキューバーダイビング

スキューバーダイビングで

人生観が変るかもなんて

ドキドキわくわくしたのだが

期待度が人より強いせいか

思ったよりもそうでもなかった。

・・・とその時は思った。

 

実は管理人

海の中の景色があまりに綺麗で

その美しさで

人生観が変るのだと思っていたのだ。

 

確かに綺麗はきれいなのだが

海の中の映像は

テレビ・ビデオ・写真

色んなところでよく見たので

人生観を変えるほどではなかった。

 

人生観を変えたのは

映像ではなく

体感だった。

 

それは

日が経つにしたがって

リアルになる不思議なもの。

感じる余裕がなかったのか

日に日に思いが増してゆく。

 

海の中での呼吸。

海でも呼吸できることは

一番の驚きだった。

もちろん酸素ボンベのお陰なのだが

酸素ボンベも体の一部の機能となり

自分の呼吸しているような気持ちになる。

 

酸素を口から吸って

口から吐きだす呼吸に

時間と共に慣れてゆく。

肺が海中バージョンに切り替わり

人魚や地底人になったような気持ちになってゆくのだ。

 

耳に残る自分の息の音

不思議な呼吸

息をすること

空気の泡

 

小さな不安は解りやすく身体を揺らす。

怖いと思ったその時

小さな揺れが弾みをつけて

大きな揺れを作り出す。

動揺だ。

そん時は慌てず

深呼吸

 

ゆっくり深く

息を吐くこと

息を吸うこと大切さ

 

こころを整え

呼吸を整え

身体を整え

信じて身を任せる。

 

体感して思った。

身を任せるとは

自分を信じること

全てを投げ出すということは

自分を信じて

母なる海に身をゆだねるということ。

頭では知っていたつもりだったけど

体が溶け込む在りかみたいなものを知った気がする。

 

管理人にはとても大事な体験だった。

 

毎回40分位の海の中の滞在時間は

いつもあっという間だった。

海から出て驚くのが

からだの重さ

そして体力の消耗

ボンベを背負ったまま

船に上がりこむ娘の背中を見ながら

「そうだった。」

管理人ダイビング3回目にして

やっと自分の歳に気が付いた。

そうだったのだ。

1月3日で55歳

GO!GO!などとゴロ合わせし

勢いだけを受け入れ

歳は置いてきぼり

すっかり忘れていた。

 

日ごろの運動不足もあいまって

船に乗り込むと

ヘトヘトとなった。

 

海の中では夢中だし

なんと言っても

無重力状態なので

体の重みは感じない。

海中に慣れて

人魚のような気持ちになったとき

浮上する時間となる。

 

そして陸に上がる管理人

人魚には程遠い生き物と知るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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