松葉杖でね・・Ⅰ


今日も思い出していたのです。
こんな青い空の日は思い出すのです。

でも、いつも肝心な所が思い出せないのです。
たいしたことではないのだけど
気持ちが悪いのよね。

それは今年初めての雪の朝のことです。
思ったよりも積もらなかったけど
それでも2階から見た
真っ白な屋根や
ふんわり雪をまとった木々に興奮していました。

右足首骨折のために
昨年末より松葉杖の管理人
「慎重に、慎重に」と心で唱えながら
ワクワクとはやる気持ちをいさめます。

出勤のため車へ。
(今年の管理人は真面目。メンテナンス休館中もセラヴィです。)

ほんのり雪化粧
わずかに残る雪をみつけては
記念の松葉杖の足跡を残し
ピョコタンピョコタン歩きます。

さて車に乗ろうと思ったら
見つけてしまいました。
キラッと光ったのは
凍った水溜り。

これを見つけたら
無条件に体が反応してしまうのです。

割られる前に割るのは
幼いときからの鉄則!

すでに体は動いていました。
足代わりの松葉杖で氷を割ろうと力が入った瞬間
つるりん!
無抵抗の体が
漫画のように
スローモーションで
大の字に地面に倒れました。

目の前に広がる
真っ青な空に驚きながらも

伸びたままの両手で
お汁ヒタヒタの高野豆腐を急速冷凍したような地面を確認
泥だらけからは免れたらしいと一安心して
雲ひとつない
真っ青な空を目の前に
何度か深呼吸をしました。

広く澄んだ空に包まれ
大きな安定した大地に抱かれ
深呼吸

おいしい空気をたくさん取り込んでいるうちに

ひらめいたんです!!

「これでいいんじゃないか」って

そう
「これでいいんじゃないか」って

でもね。
今になってみると
肝心な「これ」が
思い出せない。

何度思い返しても・・・???

そう言えば
後頭部にコブ出来てました。










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