しずかな時間

日課となった母のお見舞い。

きょうは夏休みの末娘が付いて行ってくれた。

 

水の要らないシャンプー

頭のマッサージが気持ちよいという

お決まりとなった母のお気に入りコース。

きょうは娘が補佐をしてくれて

にぎやかな病室となる。

いつもの作業が一通り終わると

娘が居るせいかホッとして

うとうと・・・

娘がソファーをなら簡易ベットを作ってくれた。

言われるままにそこに横になる。

足も伸ばせる実にいい!

横になったとたんに寝ていた。

時折娘とベットの上の母の会話

食事を娘が食べさせながら

話をしている。

母はもう自分で食べれるはずなんだけどね。

甘え上手。とっても幸せそう。

「熊谷のうちわ祭りに行ったの。

バーバーも知ってるでしょ?!

じゃがいもにバターをのせた『じゃがバタ』を食べてね。

すごーく美味しかったよ。

そう言えばバーバーにも良く作ってもらったよね。

学校から帰ってくるとね。

ほくほくのじゃがいもにバター

美味しかったね。

今が新じゃがの時期なの?」

「そうだね。いまごろだね。」

「ドーナッツも作ってもらったよね!?

すごく美味しかったよね。

あれは何を入れて作ったの?

小麦粉にバターに?」

「そうね・・・。忘れちゃったわよ」

 

「るかは彼氏できたの?」

「今全然できないの。」

幸せなそうな二人の会話が時折耳に入る。

いい時間だった。

病室であることを忘れそうな

母の部屋だった。

 

 

 

 

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