17歳
by.cazz
彼女は汚れた盗人で
働きもしなけりゃ
紬ぎもしない
もちろん
公平な神様は
彼女に光を与え給う
だけどもこの不信心な娘から
祈る言葉が浮かぶのは
藁をも掴む時ばかり
娘は母を殺したい
彼女は世界に出て行きたい
彼等は邪魔だと思うから
いっそ殺してしまいたい
それからどこかの都会に逝って
自堕落になってしまいたい。
彼女は未来を思い描く
自分に未来があったなら
自分が親になったなら
自分も娘を持つだろう
それから
彼女は自分の娘
17になるその娘に
毒を盛られることを夢見てる
うっとりするよなその娘
そのこの父は殺された
娘はそれを肉屋で挽いて
挽き肉にしてばらまいた
骨も砕いて畑に捨てた
蝶の舞飛ぶあの畑
さらに
彼女の思いは描く
みんなはツバを吐きかける
彼等は石を投げつける
だけどそのこは捕まらない
夢幻に広がる草原を
何処までも駈けて行く
ふりをして
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
あな恐ろしや気味悪るや
新しい年にこれほど似つかわしくないものがありますまい。
しかも、これは古い作品です。
そのままでは言葉足らずの所は手を入れましたが
全体は昔のまんま。
それこそ17歳とは行きませんが
近い頃のイラスト&詩ですね。
こんなこと本当に考えてたんですかね~
ちょっとは考えていたんですね~
今読むとマザーグースみたいですね。
怖くてグロテスクなことをかっこいいと勘違いしていましたか。
ビアズリーやムンクやコクトーにあこがれただけの寸足らず
頭でっかちの子供でしたね。
情緒が未発達とでも言うのでしょうか。
児童心理学に興味がおありの方が目を通すことがありますれば
色々と納得の行く内容なのではないでしょうか?
自分としては自分の前科ですから
恥ずかしいという気持ちは多少ありますが
病んでいた自分を認めてあげたい
癒してあげたいとの思いが強いです。
自分には子供がありませんが
それこそもしあったなら・・・
なんか自分の親と同じ子育てを絶対にしていないとは
言い切れないぞと思いますし。
ただ、自分は今は子供のいないおばさんとなりましたが
満たされていない子供達が抱く暗い思いのことだけは
目を反らさないようににしたいものと思うのです。
ところで私が若い頃にかかっていた
このグロテスク病が直った時のことは
なぜかはっきりと覚えています。
イラストを描いていて
私はそこに男とその胎内から出た
薔薇色の内臓を描こうとしていたのでした・・・
それはもう内臓が耽美!というコンセプトで(笑)
その時、
『リアルに考えて見るとさ、内臓が美しいわけあるかい!』
と言う突っ込みが突然心に浮かび
私はなんだかとっても気分が悪くなりました。
当然、そのイラストは出来上がることはありませんでした。
知らぬとはいえ、そんなものをあやうく見せられそうになりかけていた
同人誌の皆様の為にも私自身の為にもそれで良かったわけです。
ちなみに今ではモツ系の食べ物が苦手です・・・