Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

情けなくも美しい、紙の上のドールハウス世界。

2006-02-02 23:55:09 | comic
先週末にタワーレコードに行ったら、大好きなコミック作家クリス・ウェアの新刊が2冊も出てた。
しかもなぜか安い! 即購入。

『The Acme Novelty Library16』(右)は、シリーズで出てるものの最新作。内容はまだ読んでいないけれど、やっぱり寂しいお話のような雰囲気。いつもは薄い紙の表紙のものが多いけど、今回はハードカバーでちょい豪華な装丁。装画も良い。
でかサイズの『The Acme Novelty Library』(左)は、ウェアお得意の偽の広告やペーパークラフトの図案、ショートコミックを集めたもの。偽の会社の広告とか、ものすごく手が込んでる。遊び心の博覧会。眺めているだけで飽きない。目が喜ぶ感じ。

クリス・ウェアとの出会いは、大学生の頃ニューヨークのコミック屋で。
緻密に書き込まれたページ構成、色使い、世界観、言葉がわからなくとも伝わってくる圧倒的な孤独感にすっかり魅せられてしまい、大量に買い込んだ。1ページ1ページがほんとうに美しく、飾っておきたいくらい。
一見、整然としていてパソコンで描かれた絵のようにも見えるんだけど、暖かみがある。
(パソコン使ってないのかしら? 作画の様子を見てみたい)
細かくコマ割りされたページは、まるで孤独な人々が集うアパートの切断図、またはドールハウスのよう。

渋谷のタワーレコード(新宿にもあったかも)には彼の本が何冊か置いてあるので、興味もたれた方、是非一度手に取ってみては。
コミックの主人公ジミー・コリガンの人形(不幸オーラ漂う二等身)も可愛すぎ。


P.S.
昨日の「キャビア」ですが、缶の絵の作者である樋上公実子さんに早速「買いました!」とメールをお送りしたところ、このブログのことを、ホームページの日記『甘味偏愛記』に書いてくださいました。
毎日スイーツを中心に美味しそうなものが紹介されていて、夜中なんかに見るとお腹がギュルギュル鳴りそうな、素敵な写真日記です。まさに偏愛。
樋上さんのお菓子の絵も、以前個展で拝見したことがあるのですが、ほんと素晴らしいのですよ。甘いものをこれだけ愛しているからこそ描けるんですね。

キャビアひとつください。

2006-02-02 00:01:17 | daily life
今年のバレンタインデーチョコレート、いちばんの狙いはテオブロマの缶入りチョコレート“キャビア”。
雑誌でパッケージを見て、「私のためのチョコだ!絶対買う!」と決意。まさにツボのビジュアルだったから。
売り切れたらいやなので、今日早々と購入。
売り場で「キャビアひとつください」と言うのは、何か不思議な気分。
本物のキャビアもこのくらいぽーんと気軽に買えればいいのだけど・・・。

これは誰にもあげません。自分用。
(というか、最近あげる分は手作りしているので、買うのは自分&母親用ばかり)

帰ってきて、箱のサインをよく見てみてびっくり。パッケージの絵を描いていらっしゃるのは、以前に2、3度お会いしたことのある画家の樋上公実子さんだった。テオブロマのパッケージを描いていらっしゃるのは知っていたけど、これもとは。
エキゾチックなチョウザメの顔と、逆さハート(逆さっていうのが、ちょっと毒を感じさせてまた良い)を縁取り、こぼれ出るように散らばるキャビアの粒にうっとり。


中身は、これまたキャビア状の粒々チョコで、ミルクに溶かしてドリンクとして飲んでもいいそう。