Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

チャッキーの種

2005-08-22 00:55:43 | movie
今日は、やることが溜まっていたので、午後から会社に行ってお仕事。
読者アンケートまとめたり、イラスト発注の準備をしたりしました。

夜、会社近くの映画館・シネパトスへ『チャッキーの種』を観に。
シネパトス、大学生のときグリーナウェイの特集上映を観に行って以来だったんですが、
あの辺りどんどんキレイになってますね。
半地下の通路にある映画館なんですが、前行ったときは、映画館前がもっとじめじめしていて、いかがわしい空気が漂っていたような。今は、かなり入りやすくなりました。"LOVE SHOP"は健在ですが。

『チャッキーの種』は、チャイルド・プレイシリーズの最新作。
前作でティファニーという奥さんを手に入れたチャッキー、今度はなんと子供ができちゃいます。
この子供・グレン(グレンダ)が、何とも気持ち悪い顔。男か女かわからないという設定のため、まつ毛が長くて目の大きい少年みたいな顔をしてます。最後までなじめなかったな。
この子に、殺人人形としての人生を歩ませるか、まともな人生を歩ませるか、男として育てるか、女として育てるか、チャッキーとティファニーの間で意見が割れ、子育て戦争が勃発! これじゃアイデンティティーもクソもあったもんじゃない、とグレン(グレンダ)の精神は崩壊寸前。女優のジェニファー・ティリーや映画監督のレッドマンを巻き込みながら、事態はえらい方向に・・・。

グレン(グレンダ)の中性的な声を演じるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主人公の友達のホビットを演じたビリー・ボイド。たしかに、『ロード~』でも高いキレイな声で歌を歌ってました。チャッキーの声はブラッド・ドゥーリフだから、『ロード~』つながりですね("蛇の舌”グリマ役)。
それと、変態監督ジョン・ウォーターズが、パパラッチ・カメラマン役として出演してました。あの"一文字"チョビひげと胡散臭さがたまらない。

映画自体は、そこそこ楽しめたんですが、何か物足りないんですよね。
チャッキー夫婦の痴話げんかとか、グレン(グレンダ)の苦悩、ジェニファー・ティリーのビッチぶりに焦点があたってて、殺戮人形としてのチャッキーの魅力が出てなかったからかな。怖さもなかったです。グロ描写はあるものの、ホラーというよりコメディ色が強い。でも、ホラーとしてもコメディとしても中途半端な印象が残ってしまいました。

くっついてきたもの。

2005-08-21 00:32:10 | daily life
ベランダに干しておいたヘアバンドを取り込んだら、何だかカサカサ音がする。
あれっ? とよく見てみたら、
死んだセミがくっついていました。
脚がひっかかっちゃったのかな・・・。

今日タワレコで、昆虫本衝動買いしました。
旅行ガイドとかネイチャー、歴史系のビジュアル本で有名な"DK"という会社が作ってる、"Eyewitness"シリーズのもの。
昆虫の入門書といった感じで薄い本ですが、写真がきれいだったので思わず。
トンボの羽化の様子とか、美しいです。
しかも洋書で1050円と、安かった。
ビデオ版も出ているらしいので、観てみたいなあ。

チェコ語講座

2005-08-20 23:56:54 | daily life
今日は、申し込んでおいた、短期のチェコ語講座の第一回目でした。
大好きなチェコアートのお店『ano』にて。

私はチェコにはまだ行ったことがないんですが、チェコの人形アニメが大好きで、そこから興味を持ちました。アニメのセリフを聞いていると、言葉の響きがとても可愛いんですよね。

教室は9人の少人数制で、程よくまったりとした空気のなか、あっという間に1時間半経ってしまいました。何かを習うというのは久しぶりで、楽しかったなあ。新鮮な気分でした。
新しい言葉を学ぶのは、とってもワクワクするもの。
そして、全く発音したことのない音を発音すると、何ともいえない快感がゾクゾクと。
「デ」と「エ」を同時に言うような感じで発音する音とか、巻き舌の「r」に摩擦音をプラスした音(この音は、チェコ人でも出せない人がいるらしい)とか。難しいけど、正しい音に近づけたときは、すごく嬉しい。

次回も楽しみです。今日習ったところを復習しておかなくちゃ。


『ano』は、以前一度取材させていただいたことからお付き合いさせてもらっていて、去年はボーナスでヤン・シュヴァンクマイエルの版画を買いました。
こじんまりしてますが、他では見られない絵本やポスターなどがたくさんありますので、興味のある方は是非一度行ってみてください。1階にはカフェがあって、チェコアニメの上映会なんかも開催されているようです。

シーバース

2005-08-20 01:42:08 | movie
昨夜、デヴィッド・クロネンバーグ監督の劇場映画デビュー作品『シーバース/人喰い生物の島』を観ました。
"シーバース"ってどういう意味? "She Birth"??と思っていたら、原題"Shivers"だそうな。"シバース"じゃないの? しかも"人喰い生物の島"って・・・。安直だなあ。そんなB級タイトル、嫌いじゃないけど。

舞台は、モントリオール郊外のスターライナー島。近代的な高級マンションが建ち並び、必要なものは全て揃う楽園のような場所。事件は、ある博士が、異常な性欲と凶暴性をもたらす寄生虫を発見し、それを自分の娘に寄生させて実験を行っていたことから始まる。娘の性交渉からマンション中にひろまった寄生虫の蔓延を止めるため、島で診療所を開くルウク医師が奮闘するのだが・・・、というストーリー。

ラストがちょっと物足りない気もしたけど、面白かったです。
ペニスを彷彿とさせる寄生虫のデザインとか、看護婦の爬虫類的美しさとか、エロいです。
最後にはマンション中で乱交パーティーだし。
女性が入浴中、バスタブの排水溝から寄生虫が侵入し、脚の間に這っていくところとか、かなり直接的な表現ですが、かっこいいです。
男がベランダから吐き出した寄生虫が、下を歩いていた老婦人の傘にぶち当たるシーンも良かった。傘に何かが当たったと感じた婦人が一言、「あら、可哀想な小鳥ちゃん・・・」。

70年代映画には、今の映画にはない、ある種の荒々しさがある気がする。その暴力的で狂乱的でリアルな荒々しさにひどく惹き付けられてます。演技もカメラワークも遠慮がないというか、最近の映画みたいにキレイにおさめようとしていなくて、フレームから飛び出さんばかりに最大限に身体を使い、ダイナミックに動いてる。遠慮がない動きは、予想外の何かをしでかしそうで、観ていて怖い。その怖さは、恐ろしいものを観たときの怖さとはちょっと違って、"危なっかしい"と思う気持ちの延長なのかも。恐怖映画に、この"危なっかしさ"が加わると、ドキドキ感、緊張感も倍増します。


最近、夜中ホラー映画を観てから寝るので、とても面白い夢がみれます。
昨日も、ゾンビが出てくる夢をみたのですが、どこかのビルの屋上に追いつめられたところ、そこに『シーバース』のラストシーンそっくりのガラス扉がついていました。単純なものです。

女子日?

2005-08-20 00:40:47 | daily life
最近、自分の女子度がまた落ち込んでいるような気がする。
と、心配しているわけではないけど、今日はちょっと女子っぽい格好してみました。

フラガールのワンピースにサンダルで。下にはスパッツ。
ピアスも普通めのやつで。(註・"普通"というのは、虫&骨モチーフ以外のものをさします)
今日は取材もないので、マニキュアもショッキングピンクにラメ重ねて、ペディキュアもしてみた(ゾンビの肌色)。
でも、電車の中で『オタクVSサブカル!』(ユリイカ増刊号)読みふけるのは、女子っぽくなかったかな・・・。

スカートの下にスパッツをはくのは、前は"どうなの、それ"と思っていたのだけれど、
一度やってみたら、スカートスタイルに動きやすさがプラスされて、気に入ってしまいました。
でもそれって、パンツ見えないようにブルマはく女子高生の感覚なのかな。
それに安心して、歩き方&しぐさが男っぽくならないように注意ですね。
今の季節、スパッツはくと、ちょっとウェットスーツ着てる気分にシンクロしたりして、楽しいんですが。


全く上と関係ない話ですが、少し前から、職場にネズミが急増中なのです。
たまに編集部のどこかから悲鳴が聞こえると、それは奴発見の合図。
私も以前、机の中に入れておいた胃薬をかじられました。
深夜入稿していると、「チューチュー」鳴き声がしますし。
いいようにのさばってます。
今日は、一匹机の下からコピー機の下へと走る奴を見た後、もう一匹が、思いっきり罠(ゴキブリホイホイのネズミ・バージョン)へと飛び込むところを見てしまいました。罠にくっついたまま、しばらくプルプル動いていました・・・。うー。床から足上げて仕事したいです。

アメリカン・ナイトメア

2005-08-18 23:33:36 | movie
今日は、女流官能小説家の方に取材。
自身&周囲の方々の体験から赤裸々に語っていただき、とても楽しい取材でした。


えー、懲りずにゾンビネタを。

70年代スプラッタ・ホラーを取り上げたドキュメンタリー『アメリカン・ナイトメア』を観ました。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『悪魔のいけにえ』『鮮血の美学』『シーバース』などの名作ホラー映画を、監督や映画研究者へのインタビューから分析し、それらの作品が作られた背景にある、当時のアメリカの狂気を探ろうというものです。
ロメロはじめ、トビー・フーパー、ジョン・カーペンター、デビッド・クロネンバーグ、ウェス・クレイブン、とホラーの巨匠たちが大集合。監督たちの素顔が見られるのは嬉しい。
「人間はいつかは死ぬんだから、俺たちみんな"Living Dead(生ける屍)"さ」と、にんまり語るロメロ監督、かっこいいっす。
病的なエロスが漂うクロネンバーグとカーペンターの風貌も素敵。
そして、ジョン・ランディス監督(この人は、主にコメディを撮ってる監督です)が「あれにはビビったぜえ!」と、ハイテンションにホラー映画について語っているのですが、その様子があまりに楽しそうで、面白い人だなあ、と好感度アップ。

いちばん印象に残ったのは、スプラッタ・メイクの神様トム・サビーニによるコメント。ベトナム戦争に行ったとき、本物の死体から肉の付き方や組織の構造などを学んだという話に寒気が。戦場で特殊メイクの実験を行っていたというのも衝撃でした(モンスターメイクを施されたまま銃を構える兵士の写真が紹介されてました)。

映画から抜粋した映像に、当時のニュース映像(戦争、虐殺)がはさみこまれていくのですが、驚いたことに、そう見せられると、フィクションとノンフィクションの区別がつかないんです。今まで完全にフィクションだと思っていたホラー映画は、実在した悪夢、狂気を映し出したものなのですね。

死霊のえじき

2005-08-18 00:50:53 | movie
今日は取材が2件ありました。産婦人科の先生と、心理カウンセラーの先生。
お二人ともスラスラと答えてくださって、とても助かった。
入稿のスケジュールが繰り上がって、「来週末から入稿してください」と印刷所は言う。
無理だ、そんなの。まだイラスト発注もしてないのに・・・。
まあ、マイペースでいくか。(印刷所の方、ごめんなさい)

と、仕事の話はおいといて。
またまたゾンビ話で恐縮ですが、おととい『死霊のえじき』観ました。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』に続く、ロメロ監督のゾンビシリーズ第3弾です。
簡単に言ってしまうと、地上にのさばるゾンビから逃れ、地下で生活する軍人と学者の話。
学者は役に立つのかわからないような実験ばかりしているし、軍人は始終乱暴な態度で地下施設を仕切ろうとする。お互いへの不信感がたまっていき、それがついに爆発して・・・という、ゾンビ映画というより、閉鎖された空間での人間心理を描いた作品になってます。
何だかスケールがシュンっと小さくなっちゃってて残念。予算を削られたせいで、中途半端な出来になってしまったらしいです。
壁からゾンビ腕ニョキーっとか、人間に飼いならされたゾンビ"バブ"とか、巨大エレベーターに乗ってゾンビが大量侵入とか、見所もあるっちゃああるんですが、うーん、あまり場面場面が印象に残らない映画でした。


来週金曜日に日比谷でやる、ゾンビ映画オールナイトに行きたい!(『ランド・オブ・ザ・デッド』公開に合わせたもの)
大きなスクリーンで『ゾンビ』が観たいなあ。


沖縄アイス

2005-08-16 23:12:33 | daily life
ブルーシールのカップアイスがコンビニで売っていたので、
思わず買ってしまいました。
味は"紅イモ"。

ふわふわした食感と、薄めの味が懐かしい。
はるか昔の沖縄旅行を思い出します。

ゾンビ

2005-08-15 23:27:41 | movie
実は今まで一度も観たことがなかったジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』を、ついに観ました。

うわー、面白かった!! さすがマスター・オブ・ホラー!
映画は、死者が蘇り人間の肉を貪る(そしてもちろん噛まれた人もゾンビになります)終末世界が舞台。テレビ局員のスティーブン、その恋人のフラン、SWAT隊員のロジャーとピーターは、修羅場となった街に見切りをつけ、ヘリで逃げ出し、郊外の巨大なショッピングセンターにたどり着きます。そこで4人は、集まってくるゾンビと戦いながらサバイバル生活をおくっていく・・・
というストーリー。

まず、風刺&ユーモア溢れるゾンビの描き方が素晴らしいです。
マネキンとゾンビをシンクロさせているところ、すごい。
また、ゾンビになっても生前の本能が残っていてショッピングモールに足が向いてしまう、という設定は、消費社会とか人間の欲望の深さを皮肉っていて、面白かった。

そして、先日買ったゾンビ映画評論本『ゾンビ映画大辞典』にも書いてありましたが、
この映画の最大の魅力は、秩序が完全に崩壊した終末世界の悪魔的な魅力ではないでしょうか。シューティングゲームのようにゾンビを狩り、ショッピングモールの商品を盗りまくる・・・そんなアナーキーな高揚感、恐怖と隣り合わせにある快感が見事に描かれてます。その快感に身をまかせると恐ろしいことになると知りつつも、それは何とも甘美なもの。私がこういう状況に陥ったら、どう行動するんだろう。

やはりホラーの定番的名作と言われるだけあって、かなり楽しめる娯楽作品です。未見の方は是非。
残酷描写は意外と少ないですが、やっぱりはらわた掴み出したりするところなどあるので、苦手な人はキツいかな。


ところで、先ほども書いた『ゾンビ映画大辞典』、面白いです。
1932年から2002年までのゾンビ映画の年鑑なんですが、
著者の人、すごいんです。世界各国のゾンビ映画を360本も観ているんですよ!
すごいすごい、こんな映画あるんだー、と勢いよくページをめくっていたら、
さすがにゾンビの写真見過ぎて、しばらくして気持ち悪くなりました…。
私も何か得意ジャンル定めて、徹底的に観尽くしてみたいな。


余談ですが、今日会社で企画書を作っていて、「資料をお送りします」と書こうと"しりょう"とキーボード打ったら、"死霊"と出てきて、ちょっとびっくり。最近"しりょう"といったら"死霊"です。

チョコレートを買いに。

2005-08-15 22:53:50 | daily life
自分でも単純だと思いますが、
『ショコラ』を読んでいたら、チョコレートが食べたくなりました。
そこで、会社帰り、久しぶりにゴディバのチョコを買いに。

形が可愛かったので、ヒトデモチーフの"スターフィッシュ"(夏の限定品なのかな?)に即決。
"ショコリキサー"なる、チョコレートと生クリームがたっぷりの魅惑的なフローズンドリンクも売っていたのですが、カロリーも素晴らしいものになりそうなので、我慢。

"スターフィッシュ"は、中に薄くラズベリージャムが入っていて、夏らしいフルーティーな味。
やっぱりチョコレートは幸せの食べ物ですね。
『ショコラ』に出てくるホットチョコレートが飲みたいなあ。