Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

アメリカン・ナイトメア

2005-08-18 23:33:36 | movie
今日は、女流官能小説家の方に取材。
自身&周囲の方々の体験から赤裸々に語っていただき、とても楽しい取材でした。


えー、懲りずにゾンビネタを。

70年代スプラッタ・ホラーを取り上げたドキュメンタリー『アメリカン・ナイトメア』を観ました。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『悪魔のいけにえ』『鮮血の美学』『シーバース』などの名作ホラー映画を、監督や映画研究者へのインタビューから分析し、それらの作品が作られた背景にある、当時のアメリカの狂気を探ろうというものです。
ロメロはじめ、トビー・フーパー、ジョン・カーペンター、デビッド・クロネンバーグ、ウェス・クレイブン、とホラーの巨匠たちが大集合。監督たちの素顔が見られるのは嬉しい。
「人間はいつかは死ぬんだから、俺たちみんな"Living Dead(生ける屍)"さ」と、にんまり語るロメロ監督、かっこいいっす。
病的なエロスが漂うクロネンバーグとカーペンターの風貌も素敵。
そして、ジョン・ランディス監督(この人は、主にコメディを撮ってる監督です)が「あれにはビビったぜえ!」と、ハイテンションにホラー映画について語っているのですが、その様子があまりに楽しそうで、面白い人だなあ、と好感度アップ。

いちばん印象に残ったのは、スプラッタ・メイクの神様トム・サビーニによるコメント。ベトナム戦争に行ったとき、本物の死体から肉の付き方や組織の構造などを学んだという話に寒気が。戦場で特殊メイクの実験を行っていたというのも衝撃でした(モンスターメイクを施されたまま銃を構える兵士の写真が紹介されてました)。

映画から抜粋した映像に、当時のニュース映像(戦争、虐殺)がはさみこまれていくのですが、驚いたことに、そう見せられると、フィクションとノンフィクションの区別がつかないんです。今まで完全にフィクションだと思っていたホラー映画は、実在した悪夢、狂気を映し出したものなのですね。

死霊のえじき

2005-08-18 00:50:53 | movie
今日は取材が2件ありました。産婦人科の先生と、心理カウンセラーの先生。
お二人ともスラスラと答えてくださって、とても助かった。
入稿のスケジュールが繰り上がって、「来週末から入稿してください」と印刷所は言う。
無理だ、そんなの。まだイラスト発注もしてないのに・・・。
まあ、マイペースでいくか。(印刷所の方、ごめんなさい)

と、仕事の話はおいといて。
またまたゾンビ話で恐縮ですが、おととい『死霊のえじき』観ました。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』に続く、ロメロ監督のゾンビシリーズ第3弾です。
簡単に言ってしまうと、地上にのさばるゾンビから逃れ、地下で生活する軍人と学者の話。
学者は役に立つのかわからないような実験ばかりしているし、軍人は始終乱暴な態度で地下施設を仕切ろうとする。お互いへの不信感がたまっていき、それがついに爆発して・・・という、ゾンビ映画というより、閉鎖された空間での人間心理を描いた作品になってます。
何だかスケールがシュンっと小さくなっちゃってて残念。予算を削られたせいで、中途半端な出来になってしまったらしいです。
壁からゾンビ腕ニョキーっとか、人間に飼いならされたゾンビ"バブ"とか、巨大エレベーターに乗ってゾンビが大量侵入とか、見所もあるっちゃああるんですが、うーん、あまり場面場面が印象に残らない映画でした。


来週金曜日に日比谷でやる、ゾンビ映画オールナイトに行きたい!(『ランド・オブ・ザ・デッド』公開に合わせたもの)
大きなスクリーンで『ゾンビ』が観たいなあ。