Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

シカゴ

2005-08-14 23:55:15 | stage
母と、ミュージカル『シカゴ』を観に行ってきました。
ブロードウェイ・ミュージカルの来日なので、もちろん出演者は全て外国人。

映画化もされたのでご存知の方も多いかと思いますが、
シカゴでショーのスターを夢見る女囚(殺人犯)2人と、彼女たちを弁護する敏腕弁護士を中心に、殺人事件をエンターテインメントと騒ぎ立てる社会と人間の愚かさや、欲望の深さを描いた作品です。

まず驚いたのが、演技スペースの狭さ。
舞台上には、階段状に組まれた大きなオーケストラスペースがあるので、俳優が演技できるスペースは、ものすごく小さいんですよ。みんな体大きいのに・・・。
ミニマムな舞台とは聞いていたけれど、ここまでとは。
出演者も、大半の人たちがいくつもの役を入れ替わり演じるので、多くありません。

なので、どちらかというと、ミュージカルというより、酒場かどこかで開催されるショーといった雰囲気。(というか、わざとそう作っているのでしょう)
お酒飲みながら、野次飛ばしながら、指笛ピューピュー鳴らしながら観たい感じですかね。
ガーターベルトをつけて股を広げまくって踊る女性たちはキレイでした。動きもダイナミックで。
そして、あの男性のピッタリしたメッシュのトップスに山高帽というスタイルはどこから生まれたものなんでしょうね。不思議と私はあれに色気は感じないのですが、盛り上がる筋肉をピタピタの薄手の布で包む、というと、たまらない人にはたまらないのでしょうね。
全体的に下品ムードたっぷり。トランペットの"ブワァ~ン♪"という、少しかすれた淫靡な響き、かなり好き。生でジャズバンド演奏を聴けて楽しかったな。

しかし、やっぱり、かなりあっさりした印象があるので、個人的には映画版の方が好きかな。
歌も、映画版の人たち上手かったし、なんといっても華があるので。舞台版は、正直主人公たちより脇役の人のほうが美しかったりして・・・。
ただ、主人公ロキシー・ハートの哀れな夫、エイモスの歌う『ミスター・セロファン』は、映画版より滑稽さと哀しさが出ていて良かったです。

先月からけっこうミュージカル観てきました。
次は何観ようかな。