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Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

ライラの冒険

2008-03-08 23:01:20 | movie
珍しく家でひとりの昼食だったので、即席塩焼きそばを作り、『Lの世界』6巻を観ながら食べました。

人参の切り方がひどい…。梅昆布茶も刻んで入れてみた。
今週の撮影で余ってもらってきたスプラウトを最後にざっくり混ぜ込んでみたら、シャキシャキした食感が加わって美味しかったです。


夕方、六本木でR嬢と待ち合わせして『ライラの冒険』を観に。
いやー、面白い。2作目が早く観たい。
最初、世界観についていくのにちょっと時間がかかったけれど、動物が山盛り登場するのと、ファンタジーのいろんな要素が混ざり合っているところが楽しかったです。
レトロ近未来風の世界かと思いきや、オールドファッションな気球乗りがいたり、海賊風の人がいたり、シロクマ族がいたり、『オズの魔法使い』を思わせるようなムードもあったり、加えて魔女まで出てきちゃうし。

あと、なんといってもダイモンが面白い。
人間の魂が動物の姿で常に寄り添っている、という設定なので、人間のそばには何らかの動物がくっついてるわけです。
大人数の戦いのシーンなんかになると、もう大変!人間と同じ数の動物がスクリーンの中にごちゃごちゃとひしめきあう。壮観。作るの大変そう~。

自分が持つとしたら、どんなダイモンがいいかなー。虎とか強そうな毛皮系も頼りがいがあっていいけど、ナメクジとかナマコってどうかな。移動は遅そうだけど、私にぺったり貼りついていてくれれば邪魔にならないし、スパイとか得意そう。しゃべったらちょっとおもろいし。
あと、もちろん蜘蛛でも素敵だろうし(映画中に虫がダイモンの人もいた)、蛇をネックレス風に首にまいて移動するのもかっこいいかも。

あと、ダイモンだけでなく、酔いどれヨロイグマが誇りを取り戻して戦いに挑んでいく姿もかなり良いです。
私、いつか、クマか馬の剥製を家に置くのが密かな夢なのですが、この映画でクマの勇姿を見せつけられ、気持ちがクマに傾きました。

役者陣も魅力的で、ライラちゃんの雪国ファッションにはかなり萌えます。
悪の親玉的な役でクリストファー・リーが出てきた時には、ちょっとずっこけた。結局こいつかー。現代のファンタジー映画には欠かせない顔なのかしら。「じゃあ、イアン・マッケランも出てきたりして」と冗談で思ったら、ヨロイグマの声やってた。すげー、善悪の魔法使い揃い踏み。


わたし大好き

2008-03-07 16:05:09 | movie
季節の変わり目だからなのか、どうも体調や肌の調子が不安定。
春を前にして、なぜか末端冷え性にも拍車がかかっていたり。ショウガたくさん食べてるのに。
早くあたたかくなって!薄着で過ごしたい!

ずっと感想書き損ねてましたが、草間彌生のドキュメンタリー『わたし大好き』観ました。
自分の詩を読んで「こんな素晴らしい詩ってないよねー」、自分の作品を見て「うわ~、すてき~。天才的だね」と、タイトル通りの発言連発の草間先生、素晴らしいです。やっぱり男でも女でも、自分好きな人が好き。私も、こういっちゃなんだけど、なんだかんだ相当自分好きだし。
あと、海外のギャラリー関係者相手に、ものすっごくナチュラルに日本語を話すのと変わらないトーンで英語を話す先生も、かなりかっこよかったです。
ただ、なんかハリのない監督の取材姿勢とか質問に疑問を覚える場面も多かったのだけど、あれは何か目的があってのことだったのだろうか。


本は、このところエイミー・ベンダーの『わがままなやつら』を読んでいます。
思いがけないところで思いがけない言葉が出てくるし、文章の構造も独特だし、最初はかなり戸惑ったのですが、面白い。油断していると突如毒針が心臓に向かって飛んでくる、そんな感覚。


フローズン・タイム

2008-03-01 20:54:01 | movie
映画1000円の日だったので、渋谷で『フローズン・タイム』を観ました。
ファッション・フォトグラファーのショーン・エリス初監督作品。

出てくる女性たちがとにかく美しい。というか、監督が女性がキレイに見せる瞬間というものを熟知しているんでしょう。一瞬一瞬の中に美は存在する、と改めて気づかせてくれる作品でした。うー、あんな裸だったら・・・いいなあ・・・。

人間の意識の流れを、かわいらしくビジュアルで見せつつも、ただのおしゃれ映画にならず、低レベルなギャグも交えていて好感度アップ。
即席セックスのことを“ナタリー”と呼ぶ話とか、細かいネタもなんかいい。
ただ、主人公の作品に、中途半端におしゃれ要素を入れてしまったのが残念。もっと荒削りなデッサンだけで見せてもよかったんじゃないかと。

しかし、なかなか素敵な作品でしたよ。
ラスト近くで主人公が言うように、確かに「現実の世界の動きは早すぎる」と思う。



幸せな散財

2008-02-21 16:18:57 | movie
アマゾンから明日発売の『デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1 』がもう届き、朝からテンションアップ。ブック型のパッケージ、かっこいい。こりゃあ、今日は早く帰らなきゃだ。本編3時間あるもの。大変大変。
プロジェクターで観たら、きっとものすごくいいんだろうけど、でも、ものすごく怖いカットがあるから、耐えられないかも。

明日は、他にも欲しいDVDがいろいろと発売になる日です。『ホステル2』とか『ホステル』のコレクターズエディション(いまさら2枚組なんて・・・ひどい)とか『要塞警察』とかは、すでにアマゾンで発注済み。23日にはエル・ゾンビシリーズのバラ売りも出るのか。やばいなあ。

通勤途中には、今日発売の『映画秘宝』と『ショック!残酷! 切株映画の世界』購入。幸せだー。

地獄

2008-02-03 21:06:10 | movie




休みの日の雪はいい。
スケッチショウを聴きながら、ミッドタウンまで食材の買い出しに行ってきた。
バレンタイン用の材料も、ギリギリで焦らないように少しずつ買い集めてます。

ミッドタウンに行ったついでに、初めてベルベリーの「ロイヤル・パパナッシュ」を食べる。小さいドーナツ2個の上にホイップクリームとコンフィチュールがのってるやつ(私はイチヂクのコンフィチュールをチョイス)。
可愛い、そして美味い。軽い口当たりで、あっという間に平らげてしまった。


昨日は、夜原稿を書こうと思っていたのだけど、朝まで会社にいたせいか、何だか疲れがドッとでてきてしまい、集中できず断念。

で、寝ればいいのに、深夜に中川信夫の『地獄』観てしまいました。以前、何かの特集上映で映画館で観たことあるのだけど、最近DVDで発売になったので。
気がつけば今日は節分。なんてタイムリー(鬼でてくるから…)!

もー、面白い!自由すぎるよ。カメラアングルも俳優の演技も地獄描写も。
前半は、天知茂演じる青年が、悪友(沼田曜一)に導かれるように人の死に巻き込まれ、罪の意識にもだえ苦しむ様―この世の“地獄”が描かれていきます。
「きっと仇をうつんやで。殺すんやで」と復讐に燃える婆がこわいー。
そして、その婆の捨て身のジェノサイドで登場人物がみな罪を背負って無残な死をとげると、舞台はリアル地獄へ。普通に閻魔大王とか鬼とか出てきます。で、延々と恐ろしい地獄の責め苦の様子が綴られていくのです。
これが怖いんだけど、ちょっと笑える。「皮はぎの刑」なんて、作り物のグロテスクな体の上に俳優が首だけ出しているのがバレバレ。もうね、アイディアが可愛いすぎてときめいてしまいます。“ギャーッ”って叫んだ口のアップが映ったと思ったら、次のカットではその口がいきなり血まみれになってたり。口が刃物で切られるところは撮らないのですよ。もう一瞬で血まみれなんですよ。大胆演出最高。

前半部分の、ヤクザの葬式シーンもすごい。
ヤクザの恋人と母親が会話をしているんだけど、なぜかふたりとも畳の上に仰向けで寝ていて、そこだけスポットライトがあたっているのです。で、なぜかふたりの足先からスカートの中を覗き込むように撮ったりしてるのね。もうビックリですよ。死とエロスは隣り合わせということ?この他にも、いたるところに小エロが仕込まれているんだよなあ。

私、実は天知茂の大ファンで、一時期、彼が明智小五郎を演じた江戸川乱歩のTVシリーズにはまっていたんですが、この作品の天知もいいです。若いのに、眉間にシワよりすぎ。真面目な青年役のはずなのに、キスするときだけ、やたらと悪い感じの女たらし顔になってエロいんですよねー。
余談ですが、うちの家族の間で“尊敬すべき偉大な4人のしげるたち”と呼ばれる人たちがおりまして、それが、水木しげる、杉浦茂(漫画家)、宮本茂(任天堂のゲームクリエイター)、そして、天知茂なのです。

貸し切りホラー

2008-01-25 23:38:32 | movie
観たかった『パルス』の上映が今日まで!
ってことで、朝いちでシアターNに駆け込んできました。
仕事けっこう忙しいはずなのに・・・。でも、来週になるとさらにスキがなくなりそうなので、いまのうちに観たいもの観ておかなくてはと。

10分前に劇場に着いて、整理番号1番のチケットを渡されたときから悪い予感はしてましたが、他にお客さんゼロ!
レイトショーとかで3、4人しかお客いないという状況はたまにあるものの、全くの貸し切り状態は初めてかも。ある意味贅沢。私ひとりのために上映していただいたわけですから。場内アナウンスも私だけのためにしていただいたわけですから。
でも、ひとりっきりでホラーってけっこう怖いですね。しかも、映画の内容が、ネットを介して世に溢れ出た幽霊に魂を吸い取られ、街から人がどんどん消えていく、っていうものなので余計にドキドキした。

この作品、黒沢清監督の『回路』のアメリカ版リメイクなわけですが、チャラチャラした若者たちがモンスター(幽霊)に襲われていくという、思った通り派手な感じの作りになっており、あの静かに迫ってくる不穏感はありません。
人間が壁のシミになって消える恐ろしさが伝わってこなかったのは残念です。ああいうのはVFX技術とかの問題じゃないもの。荒削りの映像の方がむしろ怖いもんです。赤テープを使った“開かずの間の作り方”の都市伝説的な不気味さも薄かったし。
『回路』の、不安を伴うじわじわ恐怖は、日本人監督ならではの感覚なんだろうな。「わけわかんないけど、なんかヤバイことが起こってるっぽい」っていう。あと、あの、じめっと暗い絶望の空気も。

全体のイメージは、もろクリス・カニングハムが撮ったエイフェックス・ツイン『Come to Daddy』のPV。ほんと、そのものってほど雰囲気も幽霊の造形も似てました。
『回路』で何となくもやもやした存在だった幽霊を、こういうモンスターの形で派手に表現するってアイディアはかなりいいと思うんですよね、アメリカンホラーとして。でも、やるならもっと思い切ってはじけてほしかったな。笑えるくらい。

あと、怖いことが起こる前に扉がひとりでに閉まって電気がチカチカするというホラーの超定番セオリーは、そろそろ一度封印したほうがいいんじゃないかしら。っていうか、いまだにこういう演出を普通にしちゃうんだ、とちょっと笑えたけども。『回路』のリメイクでこういうベタな怖がらせ方はないだろうよ。

まあ、無人街系ホラーは好きなので、そこそこ楽しめました。
ストーリーは分かりやすくなっているので、『回路』の副読本として観るにはいいかも?

あ、あとブラッド・ドゥーリフ(チャッキーの声とかやってる人)が一瞬登場するという、嬉しいサプライズがありました!


雪と血と森

2008-01-23 23:54:12 | movie
今日は、どうしても観たいレイトショーがあり、仕事を無理矢理切り上げてラピュタ阿佐ヶ谷へ。
岸田森特集上映のうちの一作『子連れ狼 三途の川の乳母車』を観てきました。



『子連れ狼 三途の川の乳母車』は、若山富三郎主演、三隅研次監督作。映画秘宝のオールタイムベストで、伊東美和さん、三家本礼さんという、尊敬するお二方がランキングに入れてらして、年末から観たい観たいと思っていた作品でした。
日本でDVDが出ていないみたいで、このあいだビデオマーケットで輸入版も探したのだけど、あいにく品切れで海外編集バージョンしかなく、観たい思いをつのらせていたところ、タイミングよく上映があり、これは行かねば!と思ったわけなのです。
最近『怪奇大作戦』を見直す機会があり、私の中で森熱が復活してたし。

で、念願かなって観たわけですが、なんかもう、興奮で内臓がぶるぶる震えるほど素晴らしかった!!最高です。
血が噴出し鼻が削げ落ちるビックリ残酷描写と大五郎の愛らしさの間で翻弄され、もうヘロヘロ。

演出がいちいちかっこよすぎる。感動通りこして呆れちゃうくらい。あんなこと思いつかないもの。砂丘での大立ち回りにシビれまくり。
「ここ撮るんだ!」「ここアップにしちゃうんだ!」と意表をつくアングル、カット割りも素晴らしい。

大五郎がいいのよね、また。無邪気なくせにしっかりしてて動じない。ろくに話せもしないのに、コイツひとりでも生きていけるんじゃないか、と思わせる貫禄。乳母車のギミックも自ら作動させるし(そのときの仏頂面がめちゃキュート)。こんな子を産みたいと思いました、ほんとに。

そして、この映画の岸田森もかっこいいですよー。殺人マシーン三兄弟の末っ子役。トゲ付きアイアングローブで敵の皮膚を痛めつけます。青白い顔がセクシーで、出番は短いながら、強烈なインパクト。

個人的には、三兄弟が殺しの後懐紙で武器をぬぐうと、次のカットで血のついた3枚の懐紙が青空にひらひら舞っている、という場面が秀逸と思いました。
あと「首が鳴っている・・・」のシーンも良かったし、「大五郎、三途の川で母が待っているぞ」のシーンも泣けたし、自分を殺しにきた女と大五郎と3人で体をあたため合うところも凄かった。要は名シーンだらけなんです。

とにかく、観ることができて幸せでした。
心も体も熱くなって、雪の日の寒さもどこへやら。
しかも、今日は水曜日で料金1000円の日だったのです。
こんな素敵な映画を1000円で観せていただくなんて、かたじけない!
今年、これ以上の映画を劇場で観られるのだろうか。


シネコン好き

2008-01-13 22:16:35 | movie
昨日の撮影は何とか無事終了。
撮影後、ライターさんとミッドタウンの『DEAN&DELUCA』に寄り道し、ふたりして物欲をほとばしらせてから帰宅しました。



そして本日は、冬休み中行き損ねていたビデオマーケットに行き、買ってしまいました、ロブ・ゾンビ版『ハロウィン』。日本公開待てそうもないので、一足先に観ちゃいます。
ややこしい台詞がないといいのだけど…(字幕ないから)。
他に、『ラビリンス』のスペシャルエディションとかホドロフスキーBOXセットとか欲しいDVDはいろいろあったのだけど、お金セーブ中なので我慢。


九州旅行中も、小倉のシネコンで映画を2本観ました。
地方のシネコンの空気って好きです。1日中そこで過ごしたかったくらい。

観たのは、
『アイ・アム・レジェンド』と『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』。

『アイ・アム・レジェンド』は、意外にシンプルな作りではありましたが、やはり無人のニューヨークの景色は圧巻!これはスクリーンで観るべき。最初のマンハッタンでの鹿狩りシーンには大興奮しました。
あと、ゾンビ映画でもよく描かれる、終末世界でのやりたい放題描写が楽しかった。タダでDVD借りたり、軍用機の上でゴルフしたり。でもこの作品の場合、生き残りがひとりだけのため、そんな遊びも寂しさをつのらせてしまうのだけど。

『ナショナル・トレジャー』も気軽に楽しめる娯楽作。
家族全員が歴史系専門家っていうのがかっこいい。家族でトレジャーハンティングって、なんだか素敵です。
ラシュモア山をクライマックスの舞台に選んだのもいい。クラシックな雰囲気で。
そういえば、今日街中でラシュモア山柄のスカートをはいている女性がいたのだけど…相当好きなのかな?ラシュモアが。

ベティ・ペイジ

2008-01-04 23:38:53 | movie
今年の初詣も、いつも通り鎌倉の銭洗弁財天へ。
なんだかものすごく混んでいて、駆け足でお参り終了。おみくじは「吉」。

そして昨日は、入院中の祖父のお見舞いに町田方面へ。お正月の病院は静かで、なぜか心が落ち着いた。祖父の容態も比較的落ち着いていたようです。話すことはできないけれど、私が手をふると、向こうも手を持ち上げようとする動きをしてくれました。


それから銀座でまつ毛のエクステンションをつけてもらってから、渋谷シネマライズで『ベティ・ペイジ』鑑賞。

ベティ・ペイジの写真は、かなり幼い頃から見てました。
というのも、父親の仕事場にボンデージの写真集とか海外漫画とかいろいろ置いてあったから。父も、けっこうそういう女性のイラストなんかを描いていたと思います。
もちろん、そういう本を「げいじゅつだ~」と思って見ていたわけでも、「こ、これがフェチズムか~!」と思って見ていたわけでもなく、シンプルに「おんなのひとが、おんなのひとをいじめている」ものだと思って眺めてました(仕事場に行くたびに「いじめのほんみせて~」って言ってた…)。
まあ、スパンキングとか、奇妙なお仕置きマシーンに、わけのわからないムズムズを感じないでもなかった気がしますが。

それでも、ラバーやエナメルのコルセットで蜂のように細く絞られたウエスト、編み上げのブーツ、ムチ、丸いボールの猿轡、というビジュアルは、幼心にも何か“くる”ものがあり、「ボンデージファッション=素敵なもの」という構図は、私のDNAレベルに刷り込まれているのだと思ってます。
チャンスがあれば、ああいう格好してみたい。

で、映画ですが、ずいぶん真面目で地味な作りの作品だったけど、とにかくベティは可愛かった。少女時代のベティもかなり可愛い。天真爛漫で素直で、ことあるごとに男に騙されそうでハラハラ。満面の笑みで、ほっぺたぷっくりさせて楽しげにポーズをとる彼女の姿に、たっぷりと癒されてきましたよ。
白黒部分とカラーパートと分けてありましたが、カラーパートでは当時のグラビアの色を再現しようとしたのか、ベティの肌色がピンクっぽかったりして、それもまたきれいでした。
もっとボンデージの撮影風景が見たかったなあ。




野蛮系

2008-01-03 23:04:53 | movie
元旦の夜も、また自室でプロジェクター映画祭第2夜を勝手に開催。

今度は、新旧野蛮系ムービー『食人族』と『アポカリプト』を。

『食人族』は、ずっと気になってはいたものの観たことがなかったのだけど、このあいだ映画秘宝デビルズプレスのオールタイムランキングで「人類の至宝」とまで言われて殿堂入りしてたので、DVD借りてみた。
未開の地に生きる部族の都会の常識が通じない恐ろしさと、それ以上にむごたらしい都会人の傍若無人ぶりが描かれていきます。

何のヒネリもない感想を言ってしまうと、もう、ひたすらショッキング!若干吐き気。とくに女性にはキツいシーンがいろいろと…。

ドキュメンタリーな作りなので(フェイクだけど)、まさか人は殺されないものの、動物はリアルに殺されてるし、出てくる部族の人たちも俳優に見えない。そこがこわいんですね。「あれ実際やってるよ!」っていう、その“実際感”が。
私も動物の死肉を喰らって生きているわけだからキレイごとは言えないけど、噂の亀の解体シーンはちょっと正視できなかった…。
ああ、生きるってグロテスク。
それに加えて、「あんな場所でひきずりまわされて!泥の中であんなことしちゃって!」と、ばい菌&病気方面も恐ろしくてたまらなかった。

ストーリーやテーマうんぬんより、こんな映画が出来上がってしまったことが驚き。
この映像を撮り得たってことがまず信じられない。
そういう意味では、確かに「人類の至宝」なのかもしれないけど、よっぽどの人にでないとすすめられませんー。


で、続けて観るのはどうかと思ったけど、ずっと観たかった『アポカリプト』。
『食人族』の後に観たから、激しい内容ではあるものの「わー、映像きれい。ちゃんとセット組んでるし、出てる人たちもちゃんとした俳優さんだあ」となぜかホッとしながら観てしまった。

バクの金玉を生食いさせたり、ヒリヒリする薬草を陰部にすりこませたり、と冗談で済ませるにはキツすぎる部族ジョークにくらくらしながら、楽しんで観ました。
あとは、首がゴロゴロ落ちる大階段と、ヤドクガエルで毒矢を作るところが私的みどころでした。
でも、いちばん面白いのは、この映画を撮ったのがメル・ギブソンっていう点かも。いったいどこへ行こうとしているのだろうか、メルギブ。中学生くらいの頃、本気でかっこいいと思っていた…。


あ、この2本の前に『プレステージ』も観たんだった。
ヒュー・ジャックマン、マイケル・ケイン、デビッド・ボウイ、アンディ・サーキス、と私の好きな俳優さんがたくさん出てます。
観終わったあと気づいたけど、監督クリストファー・ノーランだったんだ。たしかにトリッキーな作品でした。
最後のトンデモ展開にはびっくり。いまいち納得できない部分もあったりして母と突っ込みを入れながら観ましたが、それなりに楽しめましたよ。シルクハットのシーンが美しかった。ボウイが普通の中年俳優みたいになっててビックリ。