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Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

2007マイ・ベスト・ムービー

2008-01-02 19:40:47 | movie
一応考えてみました。もし何かのご参考になれば。
劇場で観た作品のみを対象に選考しました。
昨年はちゃんと手帳に記録していなかったので、忘れてるものもあるかも…。

1 グラインドハウス
1 悪魔のいけにえ
3 インランド・エンパイア
4 300
5 ホステル2

ちょっとズルいかなとは思いましたが、すいません、1位が2本になってます。

『グラインドハウス』は、今年最も大量のアドレナリンを分泌させてくれた作品!文句なく「最高!」と叫べます。

『悪魔のいけにえ』は、いうまでもなく名作中の名作ですが、改めて劇場で体感して、その恐ろしさに震えることができたことを幸せに思っています。

『インランド・エンパイア』は、何のてらいもなくビデオカメラを取り入れてリンチワールドの魅力を拡張し、さらにデジタルの可能性をも見せてくれたデビッド・リンチに改めて敬愛の念を示したいです。
怖い顔が出てくるから、観直すのにすごく勇気がいるけど。

『300』は、すごくシンプルな構造の中に、あらゆる変態性がもりもりと盛り込まれているところが素晴らしい。映像もテンポも勢いがあって、とにかく観ていて快感。筋肉バカVSフリークス軍団という構図がたまりません。

『ホステル2』は、前作に引き続き、イーライ・ロスのホラーとユーモアのセンスに脱帽させられた作品でした。個人的にはチェコロケも嬉しかった。
ロスは、アレクサンドル・アジャと並んで、いま最も期待しているホラー監督です。


何だか相当偏ったランキングになってしまいました。
今年も素敵な映画にたくさん出合えるといいなー。

元旦の恐怖奇形人間

2008-01-01 12:59:06 | movie
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年越しは、久しぶりにプロジェクターを起動して、部屋でひとり映画祭
(年が変わる瞬間だけは、リビングで家族と「ゆく年くる年」観てましたが)。
2007年はホドロフスキーの『サンタ・サングレ 聖なる血』で締め、2008年は石井輝男の『恐怖奇形人間』で幕を開けました。はからずもフリークス系映画2本立てに。
2本とも素晴らしく面白くて、すっかり満足して朝4時頃眠りにつきました。

『サンタ・サングレ』のラテン・アメリカパワーに満ち溢れた映像の美しさったら!両腕のない女子高生(?)を祀ったサンタ・サングレ教会、ガイコツ人形が道にころがった祭りの後の風景、死人が蘇る墓地、かわいいメキシコ雑貨で埋め尽くされた刺青女の部屋・・・ひとつひとつの場面に胸をわしづかまれます。
あの魅惑の二人羽織に影響され、観終わった後すぐに爪を真っ赤に塗りました。
監督のホドロフスキーの言葉で印象的なのが、
「アートは今やホラーの詩の中にしかない。『エルム街の悪夢』のフレディが私のヒーローだ」
素敵な文句だ。

『恐怖奇形人間』は、諸問題から日本ではDVD発売できないらしく、輸入版を買いました。
この作品は、土方巽の放つ異様なオーラの魅力に尽きます。草をおでこに貼り付けて、髪を振り乱してクネリクネリと動く様はすさまじい!最高だ。思わず笑ってしまったあとにポカーン、ゾクリという感じです。奇形人間の作りは正直ちゃちいんですけど、なんかいろんなものを振り切った境地に達してました。
しかし、出来上がった夢の理想郷とやらが超アングラ感むんむんなところが面白い。江戸川乱歩(原作)の、というより、石井&土方の理想郷??


下は、年越しのそばがき(ちょっと水分少なかったかな)と、今朝食べたおせち。



ゾディアック

2007-12-30 23:06:43 | movie
本日は、鎌倉の祖父の家へ大掃除に行ってきました。
お昼ごはんは、昨年美味しさに感動した「ピンそば」!


やっぱ、うまー。
祖父は80歳をこえていますが、元気に一人暮らしをしています。
今日テレビで「○○老人クラブ」みたいな団体のCMが流れたとき、「俺なんか、なんの用もねえ」とクールに言い放っていて、かっけーと思いました。
しかし、iPod用のスピーカーを普通のスピーカーとして使用している姿にはビビりましたが…(とにかく新しいオーディオ機器が好きみたいです)。


ところで、昨晩DVDで『ゾディアック』観ました。
な、長い…。2時間40分はさすがに長くて、ちょっと途中眠くなったりもしましたが、でも、この長さは必要な長さだったんだと観終わった後気づく。
長年に渡って連続殺人犯を追い続ける男たちとその苦悩を共有するには、この長さが必要。(たぶん)実際に行われたゾディアック事件の捜査が綿密に淡々と描かれていて、「ああー、この人怪しかったのに、犯人じゃなかったかー」とか「くそっ、筆跡鑑定さえ通れば!」とか捜査陣に感情移入して一喜一憂しながら観る感じでした。令状をとるために必要なこととか、筆跡鑑定のあいまいさとか、警察捜査のあれこれが細かくわかるのも面白かった。
実際まだ未解決の事件なので、犯人の断定はされていないのですが、ほぼこの人と確信できて終わるので、心配していたモヤモヤはなかった。
演出は地味で渋めですが、60年~70年代の新聞社のオフィスの様子とか人の服装とかが美しく、映像もきれい。
ロバート・ダウニーJr.はやっぱりかっこいいなあ。やさぐれた役がよく似合う。


昨日、年始に観たいDVDをいろいろHMVで購入してきました。
『恐怖奇形人間』『サンタ・サングレ』『キラー・バービーズVS怪人ドラキュラ』。
そしてTSUTAYAでは『食人族』と『ヘルレイザー』(昔途中まで観て、あまりの恐ろしさに挫折したから)をレンタル。
今年もホラーどんどん観ていきます。

スリザる。

2007-12-24 13:12:29 | movie


21日にロメロ・ゾンビ関連の廉価版DVDが一挙発売となったので、『ゾンビ』のアルジェント監修版と『死霊のえじき』購入。それぞれ1980円!安いよ。アルジェント版、オークションとかで買わなくてよかった。

DVD買った後は、ホラー友達とシアターNで『スリザー』鑑賞。
輸入版のDVDで一度観たことあるんだけど、やっぱアホでいいなあ。スリザーかわいいなあ。風呂場でスリザーに襲われた女子が、青爪立てて反抗する場面が好き。ヘアアイロンで潰されたときの、スリザーの表皮の乾き具合と中からドロッと出てくる液体の対比もグー。


『デビルズ・リジェクト』のオーティスことビル・モーズリィの来日サイン会に行きたくてたまらないのだけど、どうしてもその日は行けなそう…。悲しい。

クワイエット、ヒルズ、世界の涯て

2007-11-24 20:41:52 | movie
嵐の前の静けさといった感じで、年末進行中にも関わらず休めてしまっている3連休です。
来週からが怖い。でも、いまできることはあまりない。から、深く考えるのはやめに。

昨日は、『クワイエットルームへようこそ』と『ヒルズ・ハブ・アイズ』をはしご。クワイエットは、大竹しのぶがこわかった!あんな人が周りにいたらいや過ぎる。個人的には『恋の門』のほうがワイワイしててバカらしくて好きだけど、今作も重さの加減が程よく面白かった。俳優(本業でない人も含め)の配置の仕方が見事だと思った。

ヒルズは、輸入DVDで既に観ていたのだけど、せっかく日本公開が実現したのだから劇場に行かねば!と行ってきました。連休初日の夜だというのに、客は7人(たぶん)…。私の他は男性のみ。
やっぱり面白いなー。アメリカン・ファミリーVS食人ファミリーのガチンコバトル。同じアジャ監督の『ハイテンション』もそうだったけど、画面からのアドレナリンの出し方、タイミングが上手い。そして何といっても、ダメ婿がバイオレンス・メガネ男子へ覚醒する様が楽しすぎる。
続編観損ねてしまったんだけど、出来はどうなんでしょう。


そして今日は、昼間パルコ劇場で、フィリップ・ジャンティ・カンパニーの新作公演『世界の涯て』を鑑賞。
ダンス、マジック、演劇…いろんな要素が合わさったパフォーマンス。
ストーリーを追うような作品では全くないので、ただひたすらに目の前で展開される不思議な世界に息を呑んできました。惹かれ合う男女がいるも、お互いの想いを伝えるのも、理解し合うのも、触れ合うのも上手くいかない、というもどかしい愛の姿を描いたものと感じられましたが。
ほんとに夢の中の出来事のように不思議なことが舞台の上で次々と起こる。紙でできた人間が一瞬のうちにホンモノの人間になったり、巨大なバルーンの中に人間が現れたり消えたり、いつの間にやら人が別人に変わっていたり、楽しく美しい、そして少し不気味。
個人的には、人面虫(操り人形)と女性との絡みが相当エロくてよかった。小刻みにはばたく羽とリアルな顔、長ーい手足と、股間の立派なモノ…夢に出てきそう。


バートンのアリス

2007-11-17 20:36:39 | movie
ティム・バートンが、ディズニーと組んで『不思議の国のアリス』の3D(立体)実写版映画化、だそうで。わくわくしますねー。
3D実写版ってことは、『ナイトメア~』『コープス・ブライド』方式?まさかCGではないよね。
『フランケンウィニー』も3D実写でリメイクか。あれはもう相当に完成された名作なのに。

しかし、ついにアリスかーという感じ。ダークファンタジー系の作家は、自分色のアリスを作ることがひとつの憧れなんでしょうね。
個人的には、デヴィッド・リンチとロブ・ゾンビにアリス撮ってほしい。熱望。
リンチは変顔俳優大量投入してエロチックなの撮ってくれそうだし、ゾンビが撮ったら、ハートの女王のシーンはかなりハードコアになりそう。白い薔薇が血で染まるね、間違いなく。
ああ、あとアルジェント(あの赤&青照明の雰囲気で、是非)とジャン・ピエール・ジュネ(『ロスト・チルドレン』がすでにアリスだけど)、ジョン・ウォーターズ(下品でばかばかしいミュージカルで)にも…と、アリス妄想は膨らみます。

とにかく、バートンには、是非、ジム・ヘンソン(監督作ではないけど、『ドリーム・チャイルド』に登場するアリスのシークエンスは最高)、シュヴァンクマイエルを超えていただきたい。
一時期、私の中でまさに“神”だったバートンですが、彼が結婚してからちょっと熱が冷めてました。もちろん作品は素晴らしいんだけど、どこかネアカな感じに、以前ほど熱くなれなくて…。
しかし、この企画には期待してます!

パンズ・ラビリンス

2007-11-11 21:33:21 | movie
金曜の夜から土曜にかけて、なんだか気持ちが落ちててリビングデッド状態に陥っていたのですが、夜、お友達にご飯に誘っていただいて復活!で、はしゃぎすぎたら日曜日の朝頭がズキズキ・・・。
薬を飲んでちょっと寝て、それから恵比寿に観にいってきました、『パンズ・ラビリンス』。やっとです。
試写会の案内が来ていたころからずーっと、観なきゃこれは!と思っていて、周りからも「caviarちゃん好きそう」と言われていて、でもなぜかタイミング逃していた。

とにかく、主人公のオフェリアが可愛い!泥だらけで、体中巨大ダンゴムシに這いずり回られるプリンセス、ステキすぎ。
でもね、なにより可愛いのは、マンドラゴラの根、です!悶絶!
「人間になることを夢みた植物」っていうところがまた、ロマンチックでいい。オテサーネクといい、「木」に「赤ちゃん動き」が合わさると、とんでもないキュートさが生まれるんですね。

以前スタジオボイスのジム・ヘンソン特集で、「アメリカン・ダークファンタジーの系譜」っていう文章を書かせていただいたことがあり、そこでジム・ヘンソンが描く“オーガニック”な匂いのするファンタジーの魅力について書いたんですが、『パンズ・ラビリンス』も土とか泥とか苔の匂いがする映画でした。

そして、噂通り「可愛い」だけでなく、もちろん「不気味」な部分も充実してる映画なわけで、その最たるところがペイルマン。手に目玉のある、子供を喰らう怪物。スチールではさんざ見てたけど、動きがつくとおもろい!こわい!カクカクとした動きが不気味です。演じるダグ・ジョーンズ、『ヘル・ボーイ』(半魚人役)、『ミミック』(巨大昆虫役)と素敵な経歴の持ち主。『タンク・ガール』のリッパーもやってたみたいです。
こういう、CGじゃなくて、演じる人間自身の奇妙な動きで作り上げられたキャラクターって大好き。『サイレント・ヒル』のグレーの人とか看護婦とか、その系統。

その他、大尉が裂けた口を自分で縫うとことか、そのあとお酒を飲むと傷口に貼ったガーゼに血がぶわーっとにじむとことか、目の下を撃たれると目玉が上向くとことか、現実世界のイタタ描写が凄まじかった。いや、いいなあ、ファンタジー部分だけじゃなくて、リアル部分のああいう細部にこだわってるとこ。

と、可愛さに胸を締め付けられながらも、グロテスクな細部に胸躍らせられる、素敵な映画だったんですが、「あと一歩足りない」と思ってしまうのはなぜだろう。「本当の怪物は人間である」という現実部分の印象が強すぎて、ファンタジー部分が多少薄まって感じられてしまったからだろうか。それとも、単に、最近ふざけたゾンビもの観すぎている私の頭には、つくりが真面目すぎたからだろうか。

私の中のファンタジーベスト3は、『ラビリンス』、『ロード・オブ・ザ・リング』そして『ロスト・チルドレン』。これが動くことはそうそうなさそうです。

ゾンビ祭り2

2007-11-06 17:00:00 | movie
3本目は『28日後』の続編『28週後』。

前2作品は笑えたけど、これは笑うスキのない、ヒリヒリと心に痛いゾンビ映画。
というか、すでにゾンビ映画って雰囲気じゃない。
一度鎮圧されたかに見えたレイジウィルスが再発して、軍を巻き込んで街は大パニック!、ってストーリーは王道ゾンビなんですが、作りはかなり異色。
全体に漂う悲痛さと絶望感がものすごい。人間もゾンビも、とにかくひたすらに悲しい。
それと、他のゾンビ映画と違うのは、その感染時間の短さ。噛まれたら即発症だもの。ほんと救いがない。

冒頭の、ロバート・カーライルとレイジとの全力疾走追いかけっこから、ものすごい緊張感。これ観ると、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のゾンビの走りなんてまだ甘い甘い。
目をまっ赤にして、周りのものに体当たりして、ただ必死に血と肉への欲求を満たそうとするレイジ感染者たちの様子が痛々しく、悲しい。
愛とか悲しみとか、いろんな強い感情がすべて怒りに吸収されてしまったような表情。

そんな激しいシーンとの対比で、ひとけのない夜明けのロンドンを生存者たちがさまようシーンの空気感はとても好き。
絶望でいっぱいなのに、どこか清々しい。
ひんやりした空気が伝わってきて。

あとみどころは、ヘリでの大虐殺と、ラストの地下道かな。
前作のような尻つぼみ感がなく、ずっと緊張感をキープした演出がよかったです。


で、次の日に観た『バイオハザードⅢ』。
これが、面白い! もしかしたら、シリーズでいちばん面白かったかも。

荒廃して砂漠化した地球が舞台ってとこからして惹かれる。マッドマックスだなあ。砂漠に捨てられた大量の○○○の図はすごいです。
砂漠なので、ゾンビもカラッカラに乾いてるところがいい!いい質感。ゾンビ犬は相変わらずジューシーボディでしたけど。
で、ゾンビ犬に続いて今回はゾンビ鴉っていう素敵なやつらが出てきます。一見普通の鴉だけど、目がゾンビ。こわくて不吉。

アクションも衣装もかっこいいし、上映時間短いからテンポいいし、シリーズ通してのお約束事もきちんと押さえていて、ファンも満足な出来!
これで完結らしいけど、もっと観たいです。
15日発売のゲームの新作のほうも楽しみだな。

そういえば、ミラジョボ、無事出産したようで。
ポール・W・S・アンダーソンとミラのカップル、いいなあ。美女とオタク。

↓映画祭に着ていった、『悪魔の赤ちゃん』Tシャツ。

ゾンビ祭り

2007-11-04 20:07:34 | movie
金曜日の深夜に入稿が終了したので、今週末は、久しぶりに仕事なし!
ってことで、思いっきりゾンビ浸けな週末を過ごしてみました。

昨晩は、六本木ヒルズの映画館で行われた『勝手にゾンビ映画祭』へ。
23時から翌朝4時過ぎまで、『ゾンビーノ』『ゾンビ3D』『28週後』の新作ゾンビ映画3本立て!
こういうイベントの正装は、黒地に赤文字系のホラーTシャツ。私は『悪魔の赤ちゃん』Tシャツとzombieネックレスで参加です。
一度帰ってきて寝て、また昼にヒルズに戻り、R嬢と『バイオハザードⅢ』鑑賞。
24時間の内に4本のゾンビ映画を劇場で観るという、最高な体験でしたよ。しかも全部新作だし。なかなかできない体験だ。

これだけ続けてゾンビもの観ると、それぞれの終末世界の描き方の違い、お約束事(ゾンビの倒し方とか、感染経路とか)の違いや、ゾンビの性質(習慣、表情、動き、感染してから発症までの時間など)の違いなどをはっきりと感じることができて面白かった。

で、それぞれの感想。

『ゾンビーノ』
名作!泣いた!
食欲を制御する首輪をつけられ人間の下僕と化したゾンビと人間家族との友情物語が、カラフルで健康的な色彩の中で語られていきます。
思いっきりゾンビサイドの気持ちで観てしまう作品なので、観終わったあと、ゾンビへの好感度が上がるんじゃないかしら。前半は、「ゾンビかわいそう!人間ひどい!」と、もう人間がムカついてムカついてたまらなくなる。そして切なさで胸が締め付けられる。
で、後半ではニヤリ。スカッとします。

「ゾンビ何人殺したことある?」「お宅は何人ゾンビをお持ち?」というのが日常会話な世界。子供も大人も性格がすっごくドライなところに笑える。人はみな死んだらゾンビになる(放射能で汚染された世界だから。首を切り離して埋葬も可)、ゾンビ化したら家族でも誰でも殺さなくちゃいけない、ってことを生まれたときから当然のこととして生きている人たちなのです。
もうちょっと媚びがある作品なのかなと思っていたけど、そんなドライな部分のおかげで、全然そんなことなかった。

そして、主人公ゾンビのファイドの照れ笑いが好き。いい顔してんなー。
うちにも欲しいな、ファイド。
衣装とか美術が可愛いく、ホラーというよりヒューマンドラマな作りの作品なので、怖いの苦手な人でも観れます、きっと。内臓がびろーんって出るとこだけ、ちょこっとガマンしてもらえれば…。


『ゾンビ3D』
赤青の3Dメガネなんて久しぶりにかけました。いま、テーマパークとかだと赤青じゃないですよね?
この紙メガネが観にくい!マツゲが当たる上になんか微妙にズレて観えるんだが…。
しかし、「メガネをかけないでご覧になると、気分が悪くなる恐れがあります!」って脅されたので、仕方なく耐える。と、だんだん慣れてきた。

ストーリーは、ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』にアレンジを加えたもの(っていうか、原題同じ)。
で、ゾンビで3Dっていうと、掴みかからんとするゾンビの手とか、飛び散る内臓や血なんかが目の前にビョーンと飛び出してくる、というのを期待すると思うのですが、えー、それはありません。
基本的に、「なんか画面の中が立体的になってるなあ」程度で進んでいきます。期待はずれって人が多いと思うけど、私はこれはこれで面白かった。
そんで、何が飛び出すかというと、マリファナとおっぱい。ほんとに。びっくりです。

もう3Dという企画からしてわかるけど、ゆるさを許して笑うしかないって作品で、脚本もなげやり感がむんむん。
「しまった!電話線を切られた!」
「携帯電話持ってないの?」
「いや、あれは電磁波が体に悪いから持たないことにしてるんだ」
ってな感じで…。ひどい。笑ったけど。
しかも、ゾンビにアタックされる直前にみんな本家『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をテレビで観ているっている強力なアドバンテージを持っているのに、全く学習してないところにダメーな感じが漂う。
しかし、シド・ヘイグ(!)が語る火葬場の秘密は面白かった。

B級以外の何ものでもない映画ではありますが、そこそこ楽しめたし、こういう3本立ての1本としてはいいんじゃないでしょうか。



後半は、後ほど・・・

リッキーからニッキーへ。

2007-11-02 19:13:52 | movie
遅ればせながら、日曜日に観た映画レビュー。
1ヶ月ぶりくらいの映画館。で、『ヘアスプレー』観ました。

ジョン・ウォーターズ版の大ファンとしては、「どうなんだろう?」と思ってましたが、意外に毒も盛り込みつつ、バカらしく楽しい作品になってましたよ。とにかくワイワイ楽しい映画です。じっと座って観ているのがバカらしくなるような、ハイテンションな楽曲が次から次へ畳み掛けるように続いていく。

もちろん、ウォーターズ版のビョウキな感じはないし、キレイに仕上がっちゃってる感は否めないのですが、ジョン・トラボルタとクリストファー・ウォーケンが夫婦役ってだけで、もう許す!
トラボルタ、オリジナルのディバインの強烈さからすると、あのつぶらな瞳がやわすぎて最初はイマイチと思っていたけど、「トラボルタが演じてる」ってだけでやっぱり気持ち的に盛り上がっちゃう。最後の見せ場に興奮。何かに似てるって思ったら、ああ、キャベツ人形に似てるんだ。
でも、オリジナルにのっとって、スプレーのスポンサー役も男姿で演じないとダメじゃない? 私、ディバインの男姿もけっこう好きなんだよな。

いじわる顔のバービー人形そのままなミシェル・ファイファーも素敵。ウォーケンとの対決場面は、『バットマン・リターンズ』を思い出して、ちょっぴり胸が熱くなりました。
ウォーターズ監督も露出狂役で出演していてトキめいた。

残念だった部分は、マディソンとローチがカットされていたこと、クイーン・ラティファの体のボリュームが足りなかったこと、そしてミンク・ストールがでてないこと。

エンドクレジットで流れた曲のパフォーマーに、リッキー・レイク(オリジナル版の主役)の名前がクレジットされてましたね。リッキー、いま何やってるんだろう。
今回主役を演じたニッキー・ブロンスキー、今作のオーディションに受かるまで、ロングアイランドのコールド・ストーンでバイトしてた、ってプロフィールが何かカワイイ。




写真は、日曜の夜、TVで『バイオハザード』を見ていた時、目の前にスーッと降りてきた蜘蛛。この子もゾンビが観たかったのかしら。
ちょんと触ると、焦ってコチョコチョ脚を動かして上に昇ろうとする姿がかわいらしいので、母と私にさんざ弄ばれていました。
そんなことをしていたら糸が切れてしまい、急遽、照明のヒモに掴まらせてみた。